読書感想文『コンカツ?』 石田衣良著
あらすじ
仕事はバリバリ、スタイルだって顔だって悪くないのに、なぜか恋愛がうまくいかない29歳の岡部智香。あだ名は、デートでいい雰囲気になっても最後までいけない"ヤリスン"。仲良しアラサー4人組で、理想の結婚を目指して合コンをくり返すのだが・・・。働く女性たちのリアルな泣き笑いを描く婚活エンタメ決定版!
うーん。
どこから書けばいいかな?^^;
まず、今回はかなりのネタバレありです。
全体的な感想としては、
『軽い』です^^;
全編337ページのわりに『軽い』
なので読みやすいです。
読書好きにはおすすめかな?
港区女子、丸の内OLさんたちにはウケる本かもと思うけど、一般庶民には、『小説の世界』だからって感じかな。
たぶん、私がアラサーでこの本を読んだとしても、小説としてしか思わないし、参考にはならない。
この本を読んでひとつだけ感じたことというか、自分がわかったことがある。
それは、私が働きたいと思った理由だ。
もちろん、お金が欲しいということもあるが、それよりも
働くということは、自分が『物語の一部になれる』ことだと思った。
たとえそれが、誰でもできるバイトであっても
バイト先と家の往復でしかなくても、働くということはそういうことなのではないか?とこの小説を読んで思った。
小説の中身としては、
私てきに『ほんまかいな?』のオンパレードだった。
特に、池本健都(いけもと けんと)のキャラクター設定がどうしても納得いかない。というか、
もし、この人物をどこかの俳優が演じることになるとしたら、相当なテクニックが必要だろうと思う。
そうでないと、嘘くさく見えるからだ。
そのくらい
最初は、軽いフケが落ちるくらい不潔で、終始ニヤニヤして、遠慮のない男性だったのに、後半になるとセンスのいい服を着て、謙虚な人物になっている。
こんなやつ、私からしたら逆に気持ち悪い。
そして、私てきに、1番残念だったのが、主人公が、顔もスタイルも仕草も芸能人ばりにカッコいい男性とデートしたあとにセックスしたら、それが最悪で、一気に冷めてしまうのだが
先程書いた、池本健都とは、第一印象が最悪だったのに、そこから少女漫画のような展開になり、挙句に付き合うことになるのだが、この池本とのセックス描写は書かれず、そのままこれまた少女漫画のような結末で終わるのである。
いや。そこは、良くても悪くても書けよ!と思ったのは私だけだろうか?
主人公も、あらすじには"ヤリスン"と書かれているが、本文でもそういう場面はでてくるが、かと言って
智香もそれなりにいろんな男性とセックスしてきたと書かれてある。
『どっちやねん?』
なんか、ブレブレのキャラが多いかな?
あと、この小説を読んで思ったことは
結婚がしたいのか?
恋愛がしたいのか?
恋愛がしたいならコンカツはやめたほうがいい。
結婚がしたいなら、『妥協』することが成功への近道だと思う。
自分、何様か知らないが、
男も女も、自分を棚に上げて、好物件を探そうとする。
いや。好物件はそもそもコンカツなどしない。
いたとしたら、そいつは『訳あり』である。
小説にそんなことはひとつも書かれていないが、これも私が感じた感想である。
最後にタイトルにある『コンカツ?』のこの『?』の意味がわからない。
たぶん、いろんな意味が含まれているんだろうが、今の私には何ひとつわからない😅
とにかく、全てにおいて微妙な小説だった。