メキシコの伝統行事・死者の日：色鮮やかにご先祖様を迎え敬う

今週は死者の日のイベントでオアハカ市内は賑わっています。このお祭り、英語ではDay of the Dead（スペイン語でDia de los Muertos）と呼ばれ、11月1日と2日に亡くなったご先祖様を敬い、お迎えして一緒に過ごす、いわば日本のお盆のような伝統行事です。メキシコ全土で行われるこの行事ですが、オアハカは特に有名で、観光客が国内外からやってきます。

この時期、センパスーチルと呼ばれるマリーゴルドの一種が街中に飾られ、オレンジ色の鮮やかな景色が広がります。これはご先祖様が迷わずに戻って来られるようにするための案内です。日本のお盆と異なる点は、色彩豊かで雰囲気が明るいことです。街中ではパレードが繰り広げられ、とても賑やかになります。

二年前にオアハカに移住したばかりのころ、宿泊先でお世話になった家族の死者の日の集まりに参加しました。海外からの旅行客や友人たちも招かれた国際的な夕食会で、彼らのあたたかさを感じました。メキシコでは「私たちの家は、あなたの家よ」と言ってくれることがよくあり、私も家族の一員のように接してもらえました。

観光業が盛んなオアハカでは、今の時期は特に収穫の時期で、商業的なイベントとも呼べますが、ご先祖様をお迎えし、一緒の時間を楽しむことが心を和やかにしてくれます。祭壇にはオフレンダと呼ばれるお供え物（パン、メスカル、亡くなった家族の写真、ろうそく、コパルのお香など）が飾られ、家族や友人たちと食事を楽しみます。

私のお気に入りの映画『Coco』は、この死者の日の雰囲気を感じるのにぴったりです。メキシコに行けない方はぜひこの映画で雰囲気を味わってみてください。この映画を初めて観た数年前には、自分がその舞台となった地に移住するなんて思ってもみませんでした。流れに身をゆだねると、予想もしていなかった場所にたどり着くものですね。

今まで巡り合えた方たちと、いつも見守ってくれているご先祖様に感謝し、そして素敵な出会いに期待しつつ、今日という一日を終えたいと思います♡

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