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長年の夢が叶った日✨

2010年2月10日、アメリカ・カリフォルニアの動物保護団体からMomoを引き取りました。当時の名前はTegumiで、私の元に来るのが必然であったかのように、日本語の名前が与えられて待っていたのです。

友人がその団体でボランティアをしていて、たまに猫を預かって彼女のアパートで世話をしていました。実はMomoは彼女が最初にお世話した犬だったのです。一度遊びに行ったときにMomoを見て一目ぼれし、その瞬間から彼女なしの生活を想像できなくなりました。当時Momoは約2歳で、すでに成犬でした。猫と同じくらいのサイズで、吠えることもなく、とても穏やかな性格をしていたので、長く一緒にいる姿が想像できました。

引き取るためには事前の予約はできず、一般公開される引き取り日の当日に、先着順で保護犬を指名・引き取るというシステムでした。もし他の誰かが先に引き取ってしまったらどうしよう、と不安で、引き取り日の前夜はよく眠れませんでした。

その日から約15年。記念日を待つことなく、約一か月前の1月24日、私の目の前で息を引き取りました。亡くなる1日前に獣医さんの所へ連れて行くと、臓器が機能停止してきていると言われ、安楽死を勧められました。でも、どうしてもMomoの命を私の決断で絶つことができませんでした。

亡くなる日の前日

その翌日、午後にサポテカ・シャーマニズムのクラスがありました。いつもは一緒に連れて行っていたのですが、もうその週には立つことも、歩くことも出来なくなっていたので、預けてクラスに行く予定でした。Momoをベッドごと運び、床に置いた直後に容態が急変。そのあとすぐに亡くなりました。食べたいのに食べられない。歩きたいのに歩けない。寝返りをしたいのにできない。そんな状況が続いた5日目のことでした。クラスをキャンセルし、その日の夜に火葬してくれる葬儀屋さんを見つけました。全てがあっという間でした。長年、Momoの最期の日に、彼女を抱いて「Thank you for being my dog(私の犬でいてくれてありがとう)」とお礼を言いたいと思っていました。その夢が現実となり、達成感と感謝の気持ちでいっぱいなのと同時に、思い出しては号泣してMomoがいない生活に慣れるのに時間がかかっています。

火葬後、この箱に遺灰を入れてくれました

先週、仏教に熱心な友人にその話をすると、仏教ではカルマを解消するために薬品での安楽死は勧めていないと言っていました。それを聞いて、自分が下した決断に自信を持つことができました。亡くなる約1週間前には、マヤ歴の新年のセレモニーに一緒に参加することができました。

マヤのファイヤーセレモニー
私の膝の上で
犬がこのイベントに参加するのは初めてだったそうです

15年は長いようであっという間。Momoと一緒にやりたいことをしたり、行きたいところ行ったので、後悔はありません。ですが、しいて言うならばMomoを日本に連れて行きたかった。そしてビデオチャットでしか会ったことがない私の家族に会わせたかったです。

私にとって初めての犬が、まさかこんなにも長く生きてくれるとは思ってもいませんでした。出会ったときから見た目もほとんど変わらず、可愛らしくて自慢の愛犬でした。私の調子がいい時も、そうでない時も、いつも穏やかにそばにいてくれてありがとう。悲しい、寂しい思いをしたときは、気遣って無言で私の所に来てくれてありがとう。

またどこかで違ったカタチで出会えると信じて…。Love you forever. I miss you so much…

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