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【イギリス】村のベーカリーで「デボンバン」「コーニッシュ・パスティ」を食べる。
イギリスの南イングランドにあるドーセット州には丘陵地が多く、美しいカントリーサイドが広がる。南部にあるジュラシック・コーストと呼ばれる海岸線は、ユネスコの世界遺産に登録される。
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今回紹介するのは、南部の海岸線から少し内陸にあるコーフ村。コッツウォルズ地方のような古き良き美しい村の風景が残されている。
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ナショナルトラスト/コーフ・キャッスルの駐車場に車を停め、遊歩道を歩いて村の中心部まで歩いて行ける。村までは、広大な丘陵地を抜けて小川を渡り、お城の脇を歩いて10分ほど。
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村には、教会、ナショナルトラストのギフトショップ、雑貨店、駄菓子屋さん、村の歴史を展示してある無料の博物館がある。30分ぐらいで見て回れるので、村の通りも歩いて欲しい。
コーフ・キャッスル(ドーセット州)
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丘陵地の高い部分に位置するコーフ村には、ノルマン王朝ウィリアム1世が建設したというコーフ・キャッスルがある。要塞として重要な拠点として建てられた城は、時代を経て立派な石造りの城となるが、イングランド内戦の時にこの城には王党派が占拠していたため、議会派による攻撃をうけて敗北。城は、議会派によって数カ月にわたって爆破による破壊が繰り返された。議会派が徹底的に失くしてしまいたいほど、威厳ある立派な城であったのだろう。
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この小高い丘の上に建つ古城は、イングランド内戦で大部分が破壊されてしまい遺跡化しているが、その佇まいは美しい。ふもとにある村は、石造りの建物が並び、古き良きイングランドの風景が残されている。
ぜひ、立ち寄ってほしい!
コーフ・キャッスル・ビレッジ・ベーカリー
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軽食として最適なのが、コーニッシュ・パスティーだ。
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小さめ、大き目があるが、小さな方を食べて欲しい!サクサクのペイストリー生地に中には、牛のひき肉と野菜が入っている。私が行った時には、焼きたてだったらしくフィリングも熱々で、それはそれは美味しかった。あまりのおいしさに、旅の帰り道にわざわざベーカリーに立ち寄って食べたくらいだ。
コーニッシュ・パスティーとは?
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コーンウォールは、イングランド南西部の一番端に位置する地域。伝統食として受け継がれるコーニッシュ・パスティは、お肉と野菜入りのボリュームある食べ物である。イギリスではベーカリーやカフェで売っている。スーパーの冷蔵コーナーにも置いてある。焼きたてはもちろん美味しいが、冷めたままでも食べられるのが特徴。
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コーンウォール地方では、かつて鉱山業が盛んで、そこで働く労働者がランチに食べていたのが、コーニッシュ・パスティーである。鉱山で一日働く人たちは、お昼は暗い炭鉱の中で食べるが、作業中で手に煤がついていても、パスティーのつまみになっている端っこを持って食べることが出来た。残ったつまみの部分は、炭鉱内に住む精霊におすそ分け。
今回、ドーセットとデボン地方を旅したのだが、イングランドの他の地域に比べて、街中にベーカリーが多く、コーニッシュ・パスティーの種類が豊富だったのが印象的。コーニッシュ・パスティーは、ウェストカントリーのみならず英国伝統食として現在まで受け継がれて人気がある。
もう一つ、ここで食べたのが、デボンバン。
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上から振りかけてある粉糖がシャリシャリとした食感でアクセントとなっている。おいしい!
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このパンは、古い料理書でデボンシャー・スプリットとして紹介されているものだと思う。
デヴォンシャー・スプリット
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スプリットは、「分割する」という意味。
小さなバンを半分に割って、その中にジャムとクリームを挟んだものが、デヴォンシャー・スプリット。
ウェストカントリーでは、小さなバンズにクロテッドクリームとジャムを挟んで食べられていた。それが、時代が経つにつれてスコーンに置き換わっていき、今ではウェストカントリーで食べられるクリームティーは、紅茶とスコーンとクロテッド・クリーム、ジャムがセットになっている。
次回の記事では、デボン地方が発祥と言われるクリームティーついて触れてみたいと思います。⬇
【まとめ】
イギリス、ドーセット州にあるコーフ村には、中世の城跡と美しい村がある。遠い昔へタイムスリップしたかのような風情ある景色だ。
村を探索したあとは、広場のベーカリーでデボンバンやコーニッシュ・パスティーを楽しめる。丘の上に建つ、コーフキャッスルへもぜひ足を運んでほしい。
イングランド南西部、海岸線沿いにあるドーセットやデボン地方では、街中に個人経営のベーカリーが多く、コーニッシュパスティーが人気のようだ。ティールームでは、クリームティーを楽しみたい。
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