おはよう朝〜勇敢な人〜

人はみんなそれぞれ勇敢だなあと思った。
下腿切断しているおじちゃんが、車椅子を押しながらケンケンしながら電車に乗ってきた。時に人を頼りながらも、自分のことは自分で。強いなあと思った。私は到底あんなふうに生きられていない。
と思ってハッとした。比べることがそもそもおかしいのだ。

携帯のメモに、私はこう記していた。
ん？でも今読み返すと、なんだか違う気がしてきた。

いや、違う。比べているのは、「下腿切断している人」と私ではない。あの「おじちゃん」と私。

そして続けてこう書いていた。

身体障害は目に見えやすいが、その他の障害であっても、健常であっても、みんなそれぞれになにかを抱えて生きている。みんな強い。みんな勇敢だ。