【ももたろレビュー】映画#2『ブータン 山の教室』
おはようございます。ももたろです。
ももたろの徒然日記シリーズ第2回の本日は、映画『ブータン 山の教室』です。
※内容に関するネタバレは避けます。
1)あらすじ
ブータンの首都、ティンプーに暮らす若い教員ウゲン(シェラップ・ドルジ)は、不自由な祖国を離れオーストラリアに渡って歌手になることを夢見ていた。
しかし勤務態度が悪い彼は、ペナルティとしてブータン北部の最も僻地にある『ルナナ村』の学校に赴任するよう命じられる。
冬になれば学校は休校となり、そこまで辛抱すれば5年間の義務年限も終わる。ウゲンは渋々ながら承諾し、1週間以上かけて標高4800メートルにあるルナナ村に向かうこととなった。
そこでウゲンを待っていたのは、電気もガスも水道もない現代的な生活とはかけ離れたルナナ村の生活環境。
当初ウゲンはこの不便な暮らしに不安を感じ、一刻も早く村を離れたいと思っていた。
ところが純粋で勉強熱心な子ども達や、新米教師である彼を大切にあつかう村人たちと過ごすうちにウゲンの心境に変化が訪れる。
都会的な生活や海外での成功を追い求めていた若者ウゲンが、ブータンの伝統文化や人々との絆の中で新たな幸せを見出していく過程が、美しいヒマラヤの風景とともに生き生きと描かれる。
2)ももたろレビュー
Amazon Prime Videoで偶然発見し、あまり期待せずに鑑賞。
結果、良い意味で予想を裏切る素晴らしい映画でした。
映画の主人公ウゲンもブータンの首都で教職についているものの、勤務態度はだらしなく、無気力な現代の若者そのもの。
ルナナ村への道中も(電波が通るところまで)スマートフォンや音楽プレーヤーをいじってばかりで、視聴者をヤキモキさせます。
そんな彼がルナナ村で教師を初めた途端、彼自身もルナナ村での生活も一気に魅力的に。
いたるところで生活の不便さを感じながらもついには任期付きの生活を名残惜しく感じるようになります。まずそこが見どころ。
その他感動したのが以下の点。
①登場人物はみな俳優初挑戦や現地住民の人ばかりであるため、演技が自然で実際の生活を垣間見ているように感じられる。
②生徒たちの笑顔が眩しい。
特にペム・ザムという実際に現地で暮らす少女は、人懐っこさが溢れて純真そのもの。クラス委員としてウゲンをサポートしてくれます。
③またヒマラヤの美しく、壮大な景色もまた見どころ。
映画は落ち込んだり悲惨さを感じる展開は一切なく、ブータンの伝統的な生活や心温まるストーリーが魅力的に描かれます。
最後にウゲンはどのような選択をし、何を想うのか?
それは実際に映画を観る中で確かめてみて下さい。
現代社会に疲れたあなたの心に響く何かが、この映画の中できっと見つかるでしょう。
今日も良い1日を。