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【徒然日記#16】『後輩君倒れる』

おはようございます。ももたろです。

月曜日がお休みだったおかげであっという間に週末ですね。

今週は「休み明けの月曜日は忙しいな〜…いや火曜日だったか」というようにちょっぴり混乱しながら日々を過ごしていました。

そんな曜日感覚が曖昧だった昨日。我が職場で一つの事件が起こります。

ももたろの職場には20代前半のピチピチ社会人2年目新人男子(以下後輩君)がおり、少しずつ慣れてきた仕事をなんとかこなしながら真面目に働いていました。

そんな午前10時。仕事のピーク時間。

も「(月初めは患者さんが多くて忙しいなぁ。採血検体もしこたまあるし油断してるとどんどん積み上がるぞ…。もう明日は土曜日だし、ここは気合を入れてなんとか頑張るぞい!)」

後「…ももたろさん…ちょっといいすか…?」

も「どしたの?」

後「なんか…息をすると胸が痛くて…ちょっと立ってるのも限界で…」

も「うそ〜ん」

顔を真っ青にしながら胸を抑える後輩君がそこにはいました。そしてもう今にも崩れ落ちそう…。

こ〜れは仕事どころではない。

彼は左胸の下から脇腹あたりを押さえていたので、まず心配になるのが心筋梗塞や動脈解離です。

しかしこんな若者が心筋梗塞を発症するか…?動脈解離ならのたうち回るほどの痛みだし、どちらかと言えば石(尿管結石)とかかな?

幸いここは病院。そして検査室。
心電計があるのでまずは生理検査担当者に声をかけて心電図を測定します。心臓まったく異常なし!

しかし生理検査室には患者さんが押し寄せてくるためこのまま彼を寝かせておくわけには行かない…。
とりあえず後輩君を支えながら検査室奥の休憩室に向かいます。

も「後輩君。受診出来るようにお願いして来るから、楽な体勢でいなさいね。オレはちょっと離れるしみんなも余裕がないからマジでヤバイ時はこの呼び出しボタン(本来は検査室入口に置いてある技師呼び出し用のボタン)を押すんだよ

後「はい…。」

そして外来の医師と看護師さんにお願いし、無事CT検査を受けられることになったのでした。

※技師長には最初に声をかけていて対応を一任されていた

結果は『気胸』

後輩君の肺は見事にぺしゃんこになってしまっていたのでした。。

これは『気胸 CT画像』でインターネット検索して拾ってきた画像。
②の左に見える黒い領域が通常の肺、緑斜線の部分が空気、
ピンク斜線の部分が空気に押しつぶされた肺です。

ももたろは罹ったこと無いのですが…気胸って、苦しいんですよ。

肺は胸腔内で膨らんだり縮んだりして空気を出し入れしています。

肺に穴が空くとそこから空気が漏れますが、胸腔内から外に出ることはありません。すると息をするたびに漏れた空気が胸腔にたまり、肺を圧迫していく…というわけです。

後輩君の肺は相当ぺっちゃんこになっていたためすぐさまトロッカー(胸腔内留置カテーテル、または胸腔ドレーン)を挿入され入院の運びとなったのでした。

イメージ図。胸腔内に器具を挿入し陰圧に戻す

いや〜、マジで焦った。
真っ青顔の後輩君を見た時は最悪の事態まで想像したもの…。

現在後輩君は病棟でゆっくり休んでいます。
肺が膨らみきっていないので辛いみたい。気の毒。

今回はとりあえず生命に支障がない疾患だった上に場所が病院だったので素早く適切な判断が出来ました。

が、具合が悪くなる場所がこのような環境であることは稀だと思います。

皆さんもいざという時は躊躇わず適切な機関(病院や消防署)に連絡を取るようにしましょうね。


今日も良い1日を。

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