【お金にまつわるエトセトラ#14】家計管理と固定費削減の話⑧
おはようございます。ももたろです。
【お金にまつわるエトセトラ#7】の記事から家計管理と固定費削減の話を続けています。
そして前回は生命保険カテゴリーの『就業不能保険』と『学資保険』、それに加えて『貯蓄型保険』について解説しました。
今回はその続きとなります。
☆生命保険
1)死亡保険:第11回
https://note.com/momo_taro6060/n/nf53c7a2e4dcf
2)医療保険(がん保険含):第12回
https://note.com/momo_taro6060/n/n65fd6f55ace5
3)就業不能保険:第13回
4)学資保険(+貯蓄型保険の解説):第13回
5)個人年金保険
個人年金保険とは、老後の生活資金を補完するために個人が任意で加入する私的年金の一種です。
契約時に定めた年齢まで保険料を支払い、その後支払った保険料に応じた金額を年金として受け取るという仕組み。
個人年金保険は運用される方法によって以下の2種類に分類されます。
1️⃣定額個人年金保険:支払った保険料は契約時に決めらた予定利率で運用され、将来受け取る年金額が確定している。
2️⃣変額個人年金保険:支払った保険料の運用実績によって将来受け取る年金額が変動する。
また年金の受取方法によっても以下のように分類されます。
1️⃣確定年金:被保険者の生死にかかわらず、契約時に定めた一定期間年金を受け取ることが出来る保険。
年金受取開始後に被保険者が亡くなった場合、遺族に残りの年金または一時金が支払われます。
2️⃣有期年金:被保険者が生存している限り、契約時に決めた一定期間年金を受け取ることが出来る保険。
年金受取開始後に被保険者が亡くなった場合、遺族に年金は支払われません。
3️⃣終身年金:被保険者が生存している限り、年金が受け取れる保険です。定められた受取期間はありません。
年金受取開始後に被保険者が亡くなった場合、遺族に年金は支払われません。
さて、ここで第10回で解説した保険の仕組みから、『相互扶助の原理』を思い出してみましょう。
医療技術の発達により平均寿命が男女ともに80歳を超える昨今、多くの人が老後を迎えると考えられます。
となると…この個人年金保険はどのようにして成り立っているのでしょうか?
答えは保険会社が高額の保険料を募り、そこから手数料を引いた値を長期間投資運用しているから。そして返戻率(払った保険料と戻って来る年金額の比率)を低く設定しているから。
↑これはインターネット検索してすぐに出てくる保険会社の個人年金保険。
保険料月約6,500円を25年間払い込むと支払う総額は約195.7万円。
返って来る年金がその後10年間で200万円となっています。
当然途中解約した場合解約返戻金は払った保険料より減額。
資金が25年間拘束されて、返戻率が102.2%…?
この保険においては途中で癌や所定の状態に該当した場合以降の保険料が免除されますが…。それにしてもリターンが少ない。
いかがでしょう。同じ投資運用するにしても(保険会社も集めた保険料を投資運用しているという事を忘れないようにしましょう)保険会社に任せるのと自分で行うのとでは効率がまったく違います。
今はiDeCoという制度もありますし、個人年金保険を使うメリットはなさそうです。
自分で投資を勉強するのは面倒くさいし怖いので多額の手数料を引かれても保険会社にお任せしたい。
こういった人にとっては検討の意味がないわけではありませんが…今後変化していく世の中を見据えると、ベストな方法とは言えなさそうですね。
以上。本日は個人年金保険について解説しました。
生命保険のお話はここまで。(細かく分けるとまだありますが…正直全部不要です)
次回からは損害保険の解説に進みたいと思います。お楽しみに。
今日も良い1日を。