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なるほどスピリチュアル② 霊感って何?どうやって磨くの?

さて、今回は第2回目。

前回は言ってみれば「まえがき」的な部分でしたが、今回からは、さっそく本題に入っていきたいと思います。

▼前回の記事はこちら


さて。

スピリチュアルを学ぶにあたって、まず真っ先に知っておきたいこと。

それは、「霊感」とは何かということです。

人によって結構定義が違うようですが、私の記事で扱う霊感は

『通常、五感では感じ取れない情報全般』を感じ取る力

を指しています。


では、ここからはもう少し詳しく説明していきましょう。



日常的な能力、それが「霊感」


霊感というと大それたものだと感じる方も多いでしょうが、別に特別なことはありません。
 
例えば、こちらに背中を向けている人の後ろ姿を見て、「あ~…あの人明らかに怒ってる」と感じ取ったりしたことはありませんか?

本人の顔を見ているわけでもなく、本人が怒りの音や匂い(?)を立てているわけではないのに、「なんとなく確証はないけれど、怒ってるんじゃないか」という“雰囲気”を人は感じとります。実はそれは立派な霊感なのです。

いわゆる第六感という言葉がありますが、これは本当にうまい表現。「目に見えないはず」「音として聞こえないはず」「匂いがしないはず」「形がないから触れられないはず」…なのになぜだか知覚できる、という力のことなんですね(注:霊感が鍛えられてくると、だんだん五感でもキャッチできるようになっては来るのですが、これについては必要があれば後述します)。
 

他にも、こんなものも霊感によるものだと私は考えます。
 
・誰かのことを考えていたら、たまたまその人から連絡が来た

・虫の知らせで、なにかが起きる前になんとなく予兆を感じた

・ふと閃いたアイディアが、非常に役に立った

・根拠がないけどこうしたほうがいい気がする、と思った

・あの人といると不思議と元気をもらえる(逆にあの人といるとなぜか疲れる)

・何をしても上手くいくいい流れが来ている気がする(逆に何をやってもかみ合わず上手くいかない)
 
要するに…

物理的にはハッキリあるとは言い切れないんだけれども、「雰囲気」「なんとなく」「ひらめき」「直感」「流れ」みたいなものは全て『スピリチュアル的なこと』であり、それをキャッチする力全般が『霊感』という感じで捉えてもらったらいいと思います。

さて、どうでしょう。

ここまで挙げた中で、あなたにも「ああ、これなら私もあるわ」と心当たりのあるものはなかったでしょうか?

霊感を使いこなすというのは、端的に言えば「その感覚をもっと磨くこと」そして「その感覚で受け取った情報を上手に活かせるようになること」なのです。
 
さて、ここからは少し余談になりますが…

こういった「霊感」は「野生の勘」や「本能」に近いもので、脳に備えられた機能の一部なのではないかな、と私は思っています。

人間もまた動物であり、生存したり子孫を残すために、あれこれ色んな機能を搭載しているわけですが、この「感覚的な部分」は命を守るために、とても重要な部分。たとえば、「地震の前に、なんとなく危ないことを察知して、鳥が逃げだす」みたいなものと一緒です。
 
ちょっと想像してみて欲しいのですが、今よりも文明が発達していない頃、時計もコンパスも天気予報もAIも地図もない中で生きていかなければならないとなった時に、「なんとなく住処を移動させたほうがいい気がする」「こっちのほうがたくさん食べ物が取れる気がする」「これには近づかないほうが良い気がする」という『根拠のない感覚』がどれだけ生き残るために大切なものであったのか…語らずともなんとなくご理解いただけるのではないでしょうか(もちろん、直感に従って失敗することもあったと思いますが)。

我々が、文明の恩恵を受けたり、社会のルールなどに従っていくうちに、今となってはあまり使う必要がなくなっていた「霊感」。

だけど決してなくなったわけではないので、筋トレのように鍛えれば必ず蘇るし、誰にでも備わっているものだ…というように私は思っています。

また、非常に質の高いお仕事をされたり、第一線で活躍されていたりするような方は、「スピリチュアル」という言葉は使わなくても、これらの感覚を重要視したり、意図的に扱ったりされている方が多い印象です。
  

霊感でキャッチした情報が大したことのように思えない理由


さて、ここまで色々とお話ししてきましたが、「えーっ、でもなあ」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

というわけで、これに対してどんなご意見がありそうか、私なりに考えてみたのがこちらです。

 
『日常でひらめきや直感の声がそもそも浮かばない』

『ひらめきが浮かぶことはまああっても、根拠がないのでそれを信じていいのか今一つ怪しく思える』

『ひらめきの内容が、目の前の状況から見ると現実的ではない選択肢に思えるので無視する』

『普通にあるので、今一つ貴重なものだと思えない』

『これってホントに霊感なの?思い込みじゃないの?』 

どうでしょう。

あなたのモヤモヤはこの中にありますでしょうか。

 …ということで、ここからは、これらに対して一つ一つ私なりのアンサーをお伝えさせていただきたいと思います。

霊感とはこうして付き合おう!


Q『ひらめきや直感の声がそもそも浮かばない』

はい。

これはおそらく「ない」ということではなく「感じられていない」だけです。

自分のやりたいことや本音に蓋をした生活を行っていると、「自分の声を無視する」習慣がついていることが多いため、「直感やひらめきが浮かんできても、知覚できない」場合が非常に多いんですね。

ちなみに、私はセッション等で「自分の本音を聞く」「ブロックと呼ばれる、本音を邪魔するものを手放す」ことのお手伝いを良くさせてもらっておりますが…それをした後は皆さん一様に「直感やアイディアが以前に比べてすごく浮かびやすくなった」と言ってくださいます。

実は、霊感を本当の意味で扱えるようになるためには「自分らしく生きる」「必要以上に周囲に合わせず、自分の気持ちを優先して生きる」ということもセットになってくるんですね。

Q『根拠がないので、信じていいのか今一つ怪しい』

はい、(自分で書いておいて何ですが)これは非常にいい質問です。

根拠がないというのは、スピリチュアルではよく取り沙汰される部分なのですが、おっしゃる通り、霊感でキャッチできる情報って、だいたい「結果だけ」のことが多いです。

これはAIなんかをイメージしてもらえると分かりやすいと思うのですが、霊感の情報って「人間の視点からは理解できない過程を経て、結論だけが認知できるレベルで出てくる」という感じになっているようなんですね。

だけど、「過程がわからないようなものは、信用できない!」という意見が聞こえてきそうですが、さらに追い打ちをかけるように、もう一つ大事なことをお知らせしたいと思います。それは、スピリチュアルで得た情報は、チ正しいものと誤ったものが混ざっており、100%正確なものではない」ということです。

これに関しては、細かく説明するとマニアックになるので説明を割愛しますが、例えば、霊能者が翻訳ミスしていなくても、「降りてきた情報そのものが間違っている」ことも普通にあるんです。

(一例だけ挙げると、ある人が「自分は試験に合格しますか?」とガイドスピリットに聞いた時、ガイドスピリットが「合格している未来を見せる本人が努力しないから、本当は合格だけどあえて不合格と伝えておこう」みたいなこともあるんですね)

「えーっ!結論までの過程もわからないし、正しくないかもしれないなんて!そんなあやふやな情報、当てにできないよ!」という声が聞こえてきそうですが、逆に聞きたいです。

絶対に正しい情報なんてこの世にありますかね?(笑)

人はなぜか霊感で得た情報を活用しようとする時、人は「本当に合っているのか!?」ということにめちゃくちゃ固執してしまいます。霊視が当たってなければ、つい「霊能者の能力不足だ」と感じるし、自分がスピリチュアルなメッセージを受け取る練習をしているときも「正しくない」情報を受け取ると、『自分はできていない!』と必要以上に落ち込みます。

ですが、どの情報も合っているかどうかは結局のところ、やってみて確認する以外、確かめようがないものなのです。

これは霊感以外で得た情報も一緒です。天気予報とか、統計的な予測だとか、誰かのアドバイスとか、ネットやSNSで得た「このラーメンおいしいよ」とか「この化粧品いいよ」みたいな情報もみんなそうですよね。

結局は自分で確かめてみないと分からない。でも皆さんそういう情報を、自分の判断で取り入れたり取り入れなかったりしながら、生活に活かしているわけですよね。

霊感もそれと同じように普通に採用すればいいだけなのです。

「経過がわからないから使わない」「正しいかわからないから使わない」というのは霊感への過小評価ですし、また「絶対に合っているはずだから使おう」というのは過大評価です。

そうではなくて、ここは間をとってみましょう。

「合っているかはわからないけれど、役立つことも結構あるもの」という前提で…「使えそうな部分は参考にしてみよう」「自分には合いそうならやってみるし、そうでなければやらない」という程度に扱ってみるといいのではないかなと私は思います。


 Q「ひらめきや直感が浮かんでも、目の前の状況から見ると現実的ではない選択肢だったりして、それに従えない」


現実的でない選択肢。これもありますね。

スピリチュアル情報というのは一見荒唐無稽なことも多いです。ですが、それだけで一蹴してしまうのはちょっともったいない!

というのも。

「現実的でない選択肢」に従ってみると、「なるほど」と思えるような結果が待っていることも、ままあるんですね。

「現実的でない」と思えるのは、単に、その段階の自分のスケールの枠からはみ出しているからであって、本当は『今まで収まっていた枠から出て、行動するべき時だよ!』みたいなこともありえるのです。

さらに言えば、人はスピリチュアル情報に従うと面倒なことになるから、あてにならないものとして処理して、視なかったことにしちゃえ!と無意識にしてしまうことが多々あります。

「従うと面倒」というのは、例えばどういうことかというと…

・ひらめきを実現させようとすると、物理的にやるべきことが増えてしまって大変
・空気の読めないワガママな人だと思われるのが怖い
・今いる組織やコミュニティの中ではみ出してしまって、まずい立場に立たされる恐れがある

…みたいなことです。

余談ですが『表面的には「霊感が使えるようになりたい」と思っていても、なかなか使えるようにならない』という人の場合は、

潜在的に「霊感がガチで使えてしまうと、自分の望みや考えに素直に従う生き方にシフトしなければいけないため、今の生活(たとえ気に入っていなくても)が壊れてしまいそう」という恐れが、自分のひらめきや直感を押し殺してしまい、霊感を身につかなくさせている…

というのも結構見られる状況だったりするんですね。

とりあえず、「そんな現実的でないアイディア使えないよ!」と思った時はひとまず「枠組みを外してもっと広い視点で考えてみる」「自分の感情や思考を自由にしてあげる」ことを心がけてみると、それだけでも少し受け取りやすくなるのではないかなと思います。
 

Q「ひらめきや直感くらいなら、あまりに普通にあるので、今一つ貴重なものだと思えない」


これは「霊感というからには、もうちょっとバーン!とした凄いものでなければ」という思い込みによるものです。

思い込みがあるのは悪いことではないですが、例えるなら「アイドル並みのイケメン以外は恋愛対象にしない!」みたいな感じにハードルを上げてしまっているために、よく見ると素敵な身近にいる男子の存在に気づけていないそんな非常にもったいない状態なのです。

繰り返して言うように「霊感は普通」のこと。

霊感によるメッセージの内容そのものは「自分の想像を超えていてスゴイ」ということはありますが、それをキャッチできる能力は「普通」だし「地味」なのです。

「周りにいる人はみんな恋愛対象」という感覚よろしく、「ちょっとでも浮かんだものはみんな霊感」であると仮定して拾い上げてみましょう。
 

Q『浮かぶ直感やアイディアはあるけど…これってホントに霊感なの?思い込みじゃないの?』 


これもですね、「正しいかどうか」と同じで、「思い込みでないかどうか」を正確に検証する方法は残念ながらありません。

ですが、霊感を磨いていくと、根拠がなくても「ドスンと腑に落ちる」「なんだかはっとしたり、ぐうの音も出なかったりするなどの、凄い納得感がある」みたいな感覚が出てくることがあります。

このような「ドスン感」「納得感」があるときは、基本的に本物だと思って取り扱って大丈夫ではないかと思います。
 

ということで、ノートを用意してください。


 さて、いかがでしょう。

ここまでであなたの疑念やモヤモヤは多少なりともすっきりしましたか?

というわけで、今回は以上の内容も踏まえた上で、「直観力を磨くための「ひらめきノート」のワークをご紹介したいと思います。

 【ワーク ひらめきノートを作ってみよう】

①まずは、好きなノートを準備します。 
スマホのほうがやりやすいという人はそれでもいいですが、出来れば紙媒体に手書きすることを推奨します。
 
②「自分の本音やひらめきや直感」に注意して過ごし、浮かんだものを左のページに記録する
日常生活を送る中で、その中で「なんとなく感じる」「理由はないけれどこう思う」というような「ひらめき」「直感」「感覚」に注意しながら過ごしてみます。
例えば、ふと浮かんだアイディア、なんとなくの違和感、理由のないウキウキ感、根拠のない確信、自信はないけどこう思う、感じ取った雰囲気、みたいなことを拾い上げてみましょう。
小さなことでもいいので見つかったら、なるべく覚えておいて、ノートの左のページに書き出してみてください。
※ひらめきや直感は、「それに従うかどうか」「それが正しいかどうか」は一旦無視してください。「間違っていてもいいや」という気持ちで、なるべく多くの数を出すのがコツです。
 
③右側のページには、「左側に書いてある、ひらめきや直感や流れに従ってみたらどうなったか」を記録する
ノートの左側に書き出したひらめきや直感に対して、右側に「それに従ったら(従わなかったら)どうなったか」や「そのひらめきについて思ったこと」を記録してみましょう。
 



多くの人は、自分の実生活の中で、ひらめきや直感に従った結果、どうなったかということをあまり意識していません。

「勢いで従ったら、大失敗した!」みたいなことは強く記憶に残っているという方も多いでしょうが、つぶさに考えてみると「あ、よく見るとここって、なんとなくやりたくなった方法をとったから、うまくいくことにつながってたんだな」ということが多々あるものです。

そういう事例を自覚すると「なんだ、思ったよりずっと霊感使えてるじゃん」と自信がつくものです。
 
また、直感だと思っていたけど後で考えたら思い込みだったかも、とか、こういう場合はあんまりあてにならないな、みたいなことも試行錯誤を繰り返すと分かるもの。

ここではあくまでも「霊感を鍛えよう!身につけよう!」というよりは「データを取って、どうなっているか見てみる」「自分が今実生活でどれくらい霊感を使っているのか見てみる」という目的で行ってください。
 
また、先述したとおり「霊感で得た情報は間違っていることもある」ので、あまりにリスクの大きなことはやる必要はありません。

「会社を辞める」というひらめきが出たからその場で辞表を出す!みたいなことをすると後で大変ですから、大きなものは、少し寝かせて様子を見ましょう。
 
オススメなのは、間違っていてもそこまで大きくは影響しないこと…例えば「なんとなくカレーが食べたい」「あの人に連絡してみようかな」「あ、あの人から声を掛けられたけど、なんとなく嫌な話な気がする」「いつもはまっすぐ帰るけど、ここの角を曲がってみようかな」みたいなことです。

小さなことでも発見があるかもしれません。

間違っていても大丈夫ですので、楽しみながらやってみてくださいね!

なんだかがっかりというあなたも…安心してください


はい、というわけでいかがでしたでしょうか。

ここまで読んで「なんだよ!霊感が付く方法を教えてもらえると思って長々読んだのに、単に直感を磨けって話かよ!」とガッカリされた方もいらっしゃるかもしれませんね。

でもどうぞ心配しないでください。

おいおい「自分のガイドと話す方法」とか「エネルギーを感じ取るための具体的な方法」みたいなお話もちゃんとしていく予定ですので。

ただね、今回の「直感」の話。

これは、スピリチュアルの基本でありながら、ほぼすべてと言ってもいいくらいの部分だと私は考えています。

ダンスでいうと体幹、料理でいうと包丁の持ち方。つまりは、初心者にも上級者にも非常に重要なことであり、それがしっかりしていれば多少のことはどうとでもなるし、逆にしっかりしていないと何を身につけようとしてもあんまり身にならない…みたいな部分なんです。

そして、大事なことが直感的に分かれば、わざわざガチで「スピリチュアル」をしなくても、日常生活において深刻なトーンで困ることって、基本的にないんですよね

というわけで、まずは入り口としての、ノートのワーク。

気になった人は、ぜひ「面白半分」の気持ちでチャレンジしてみてくださいね!


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