赤ちゃんの寝かしつけのタイミングがわかる「活動時間」
赤ちゃんの寝かしつけで大事なのは疲れすぎる前に寝かしつけること。
活動時間を意識することで、適切な寝かしつけのタイミングを知ることができます。
今回は活動時間について理解し、赤ちゃんの生活リズムを整える一日のスケジュールを一緒に組んでみましょう。
帰省や旅行などのいつもどおりに過ごせないときの対応はこちらをご参照ください。
■ 活動時間とは?
さっそく本題に入ります。
活動時間は赤ちゃんがご機嫌よく起きていられる時間のことを指します。
赤ちゃんがご機嫌よく起きていられる時間である活動時間を過ぎると疲れてしまい、寝つきにくくなります。
よく聞くのが「うちの子元気でなかなか寝ないんです」というお話。
だいたいが疲れさせたくて遊ばせているうちに赤ちゃんの眠い合図を見逃し、ハイパーな状態へ突入した結果だと推察されます。
逆に言えば、疲れすぎる前、つまり活動時間内に寝かしつけを開始すれば、赤ちゃんの寝つきも良くなります。
活動時間の大切さご理解いただけたでしょうか。
月齢別の活動時間の目安を以下に記載するので参考にしてください。
ただし、赤ちゃんの気質や発達状況などにより時間は変わってきます。
活動時間を意識したうえで、赤ちゃんの眠い合図を見逃さないようにしましょう。
■ 一日のスケジュールの組み立て方
活動時間について理解を深めたところで、次はお子さんのスケジュールを組み立ててみましょう。
組み立てるのがめんどうという方は今回はちゃんと抜け道を用意しています。
『ママと赤ちゃんのぐっすり本』(愛波文著)に月齢別のスケジュールが載っているので、まずはそれを使ってみましょう。
1.月齢別の各種時間を確認する
まずは赤ちゃんの基本データを確認します。
スケジュールを組み立てるうえで大切なのは、「ベストな睡眠時間」「活動時間の目安」「お昼寝の回数」です。
今回は生後8か月の子を例に組み立てていきましょう。
2.起床時間と就寝時間を決める
次に、起床時間を決めます。
そして、起床時間から夜間寝ていてほしい時間をさかのぼり、就寝時間を決めます。
ポイントは就寝時間から決めないこと。
ついつい寝る時間が目に行きがちですが、必ず起床時間から決めましょう。
起床時間の決め方は各ご家庭に任せますが、小学校入学を見据えると7時くらいが良いと思います。
早いうちから生活リズムを整えましょう。
3.活動時間を意識してお昼寝をさせる
起床時間と就寝時間が決まったら、あとは日中のスケジュールを組むだけです。
活動時間を意識しながら、必要な回数だけお昼寝を組み入れていきます。
月齢別の日中の睡眠については「お昼寝のモヤモヤ解消!日中の睡眠(お昼寝)の回数と時間」でご紹介しています。
今回は生後8ヵ月の赤ちゃんを例にご説明しました。
起床から朝寝、朝寝から昼寝、昼寝から夕寝、夕寝から就寝まで、活動時間の目安である約2時間~2時間30分におさまっています。
念のため言っておくと、赤ちゃんは機械ではないので、スケジュールどおり寝たり起きたりしないです。
また、スケジュールに合わせようとしすぎないでください。
これは理想のスケジュールです。最後に微調整が必要になります。
■ 活動時間はトライ&エラー
活動時間はあくまで目安です。
赤ちゃんの気質、体格、発達状況、遊ぶ内容により、この時間はだいぶ変わります。
また、同じ赤ちゃんでも毎日コンディションは違いますし、1日の中でも変わります。
一般的に活動時間は月齢とともに伸びていく傾向にありますが、ハイハイし始めやつかまり立ちを始めたときなど、刺激が多くなる時期は疲れやすくなり、活動時間が短くなることもあります。
スケジュールを組んでうまくいかないときは、活動時間を早めたり遅くしたり、活動量を増やしたり減らしたりして調整してみましょう。
赤ちゃんの成長は早いので、毎日同じは通用しません。
毎日がトライ&エラー。赤ちゃんをよく観察してみましょう。
もう一度申し上げますが、活動時間とベストな睡眠時間がバッチリ合うような1日のスケジュールを組むのはすっごく難しいです。
なので、「今日も上手くいかなかったな、ダメな母親/父親だ」なんて思わないでください。
むしろ、「今日も赤ちゃんをよく観て、赤ちゃんのために行動した!」とご自身をほめてあげてください!
知識は知るだけでは意味がないんです。行動することに価値があるんです。
行動にうつしたママとパパ、今日もえらい!
参考文献
『ママと赤ちゃんのぐっすり本』 愛波 文 著
『赤ちゃんと体内時計』 三池 輝久 著
赤ちゃん及び保育者(ママ、パパ)に関して不安や心配がある場合は、医師等の専門家に相談しましょう。
本記事の内容については注意を払って記載していますが、アドバイスを実行する際は読者の方の判断で行ってください。