平均律…音律③
こんにちは!ももんがです。
前回は純正律のしくみについて
お話ししましたね♪
↓前回の記事です。
よろしければご覧ください♪
純正律では
3度を美しく響かせることができる反面、
転調(調律した時に基準となる音以外が主となる調)してしまうと
うなりが生じたり、
音程関係が変化して響きが違うものになってしまうのです。
そこで新たに登場するのが平均律です。
平均律とは、
1オクターブ(ドレミファソラシド)を
均等な周波数比で分割した音律です。
その中でも、今回書いていくのは
1オクターヴを12等分した十二平均律です。
この音律は、
シモン・ステヴィンという数学者が
半音の周波数比を2の12乗根にすることで
鍵盤楽器を均等な周波数比で分割することに成功し、考案されました。
1オクターヴを12分割することにより
ピタゴラス音律のような美しい5度・4度や
純正律のような純正な3度の響きは無く、
純正な音程は1度(同じ音)と8度(1オクターヴ上の音)のみになってしまいます。
しかし、半音の大きさが均一なため
ピタゴラス音律や純正律に存在した
うなりの生じるウルフの音程が存在せず、
全ての調(基準にする音がどの音でも)で
演奏することが可能で
移調(初めから曲の基準となる音を変えること)や転調も自由に行えるのです!
その利便性から、
現在ではこの音律が広く使用されております♪
ここまで
3回に分けて3つの音律を説明しましたが
この3つの音律以外にも、
たくさんの音律が存在します。
例えば…
ヴェルクマイスターの調律法(音律)
キルンベルガーの調律法(音律)など…
数多くの音律が存在します♪
また、音律①、②でお話しした
ピタゴラス音律や純正律は
鍵盤楽器ではほとんど使われておりませんが
現在も弦楽器や吹奏楽など、
色んな場面で使用されております♪
ピアノのような、
奏者自身で音程を調整することが不可能な楽器では
十二平均律が使われることが多いですが、
他の楽器では様々な音律が用いられ、
一概には言えません。
そして、平均律と名の付くものでは
ヨハン・セバスチャン・バッハの
平均律クラヴィーア曲集が有名です♪
この「平均律」というのは
鍵盤楽器が色んな調で演奏できるように、
「良く調整された(well-tempered)」
ということを示しており
具体的に特定の音律が指し示されているわけではないですが、
和訳では「平均律」とされております。
さて、
ここまで音律についてお書きしましたが
音楽を奏でるには、音律以外にもルールが必要になります。
実際に音は
どのように曲の中で
使われているのでしょうか?
次回は旋法について書いていこうと思います♪
また読んでくださると嬉しいです😊
最後までお読みいただき、
ありがとうございました💕
2023.04.16. ももんがの気まま