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はじまりました、〇〇ラジオ〜

神戸の名物DJターザン山下さんの巧みな話術に魅了され、ラジオを聴く習慣がついた私。

一年ほどラジオを聴くうちに


「ターザンさんってどんな顔なんやろう?」


と想像するように…!


当時は神戸のハーバーランドで公開収録をされていたが、インターネットもSNSも普及されていない時代。

どのタイミングで行けば良いか分からなかった。


ただ『ターザンさん愛』が強すぎたので、友達やその親御さんに


「ハーバーランドに行ったらターザン山下さんに会えるかも!会ったらどんな人か教えて!」


とお願いしていた(どんなお願いやねん)。


たまたまタイミングが合い、公開収録を見た親御さんから「めっちゃ大きかった!」というお声を多数伺い、「ありがとう!(大きいってどういう意味?)」と思いながら興奮していた。


それと同時に


「私もラジオをやりたい!」


と興味を抱くようになった。


思い立ったが吉日。

母が若い頃に購入したVictorの赤いラジカセで録音を試みた。


ジングルはおもちゃのキーボードの自動演奏にしよう!


あ、ターザンさんもリスナーさんからのお便り読んでるから、コーナー作らな!


一人よりゲストが居た方が盛り上がりそうやん!


とりあえず勢いでスタート!


私「(キーボードの自動演奏)チャララーチャララーチャララララー♪


はじまりました、〇〇ラジオ〜!!


今日のゲストは〇〇ちゃんでーす!」


(妹に指示を出す)


妹「はーい!!!」


私「〇〇ちゃん、今日は宜しくお願いします。

では早速、お便りが届いております。

〇〇市のラジオネーム〇〇さん。

『今学校で交換日記が流行っています。その日にあった面白かったことを書いて楽しんでいます。』

いや〜交換日記良いですよね〜!私も昔やってましたよ〜!」


妹「〇△◻︎〜!(飽きてきて勝手に喋り出す)」


私「〇〇ちゃん!(慌てて妹を阻止)

では、ここで一曲聴いて頂きましょう!!

シャ乱Qで『ズルい女』


♪バーイバイありがとう〜さ〜よおなら〜♪」


小学四年生の私と二歳の妹のラジオは10分足らずで終了した。


ゲスト二歳の妹て!お便りの内容うっすいうすい!交換日記流行ってるのは実話!何歳の設定で話してるねん!選曲渋っ!お前が唄うんかい!妹が好きだった曲!妹に媚びてるやん!


この反省を活かし、第2弾は台本を準備した小学四年生の冬。


※数年前にこのラジオの音源が見つかり、今聴いてもしっかり額に汗をかき、身体が火照るくらいの恥加減だった。


つづく

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