就活塾に入らなかった私の現在
「就活塾」ってご存知ですか?
受験のための予備校があるみたいに、新卒就活のための予備校です。
私は22卒で就活をして、あと10日ほどで新社会人になります。大学3年、4年の時はとにかく就活が不安で、有料でそういう塾に入ろうかと本気で考えていました。
結論、私は入りませんでした。そして、志望度がかなり高い会社に内定をもらえて、そこに入社予定です。
良い悪いは人それぞれだと思いますが、入らないという選択をした22卒の女の決断を記録します。
就活塾に入ろうと思ったきっかけは、21卒の友人がシェアしてくれた「無料 就活セミナー 納得内定を取るための特別オンライン会」みたいなイベントでした。
当時自己分析やES、企業調べ全てに行き詰まっていた私は、第三者からの意見を聞いて就活を成功させたいという焦りが強く、無料なのにも惹かれてオンライン会に参加。約3時間、オンラインで「納得内定を取るための極意」みたいなのを聴きました。
勉強になったし、あ、こうやって進めれば良いのか。と参加したことに満足。そのあと、参加中で「就活塾の入塾説明会」がありました。どんなサポートをするのか、なんのためにある組織なのか、卒業生たちの入社先などを聞き、最後に金額も共有されました。
ES添削や面接対策はもちろん、サポートしてる大人の経営者たちからの人事目線でのアドバイスや、就活生同士の交流会などがあり、「どこの会社に入るかではなく、どんな人生を歩みたくてそのスタート地点をどこにするのか、そしてどうすればそこに選ばれるのかを一緒に考えてサポートしたい」という思いに賛同。また、「入試の時には数十万〜100万以上払って受験対策をするのに、入社の時には独学なのがおかしい」と聞き、確かになと思いました。
某就活塾は、20万円〜80万ほどまでのいくつかのサポートレベルに分かれていて、金額毎で受けれる就活支援も異なっていました。1時間ほどオンラインで入塾に関する話を聞いて、本気で新卒就活を成功させたかった私は、「入ります」と宣言。その後オンライン上で手続きをして、あとは郵送で書類を送れば入塾。までいきましたが、結局クーリングオフを使って入塾キャンセルをしました。なぜなのか
①「○十万コースに入塾します」と言った時、「おめでとうございます」と言われて違和感しかなかった。
おめでとう?????え???荒手の宗教っぽくない?なんか、無理。ってちょっと違和感を感じ、でも「やっぱやめます」って言えなくてとりあえず進めた。
②「今日中に決断すれば○万円オフ!」みたいなのに釣られた。
③親に相談→猛反対される→号泣しながらガチで議論→とりあえず寝て起きてまた考える→→→→→→→→あれ、こんなところ使わなくても自分でできるかも。ってか、入塾するにしてももっと色んな団体の話を聞いて比較してから考えよう。となる。
結果、「クーリングオフをお願いします」と伝え、1円も払わずにその就活塾とはお別れしました。
そしてその後、3社ほどオンラインで入塾説明会みたいなのに参加。どの会社も最低20万。コース毎で受けれるサービス量が代わり、高いのだと100万近く。ほとんどの塾が「1社も内定をもらえなかったら全額返金」みたいなのを言っていましたが、小さく下の方に「ただし、塾が定める基準(週○回以上サービス利用、○社以上応募するなど)を満たしておらず、内定がない場合は対象外」みたいなのを書いていた。「それをちゃんと言えよ。ちっちゃい文字で誤魔化すなよ」って思ってどの塾も信用できなかった。
大学のオフィスや、社会人とのマッチアプリで出会った沢山の大人の方に相談し、「合う合わないは人によるし、そういうサービスを否定するつもりはないけど、大学や学外でも無料で受けれる幅広いサポートはある。それをうまく活用できれば納得内定はできる」と言われ、私自身もその言葉に納得して、結局キャリアオフィスや社会人の方の手を借りて就活をしました。
43社ESを出して、最終面接2社、内定は1社の結果でした。が、最初で最後の内定がかなり志望度が高く、対面面接で直感で「ここは合う」と思った会社なので、納得内定で7月ごろに終活。
結果的にその会社が本当に合うのか、やりがいを持って働けるのかは2週間後からしか分かりません。結果論でしかないと言われればそれまでだけど、就活塾に入らなくて本当に良かったと思っています。
去年の5月末、周りが内定をもらい始めた頃に私は持ち駒が0になり、どん底にいました。「どこも雇ってくれない」「なんでこんなに苦しまないといけないのか」「消えたい」そんな闇を抱えましたが、ふとしたことから自分の夢を思い出し、何のために働きたいのか、どんな人生を歩みたいのか改めて深く考える時間になりました。
そして、持ち駒が0になる前の就活軸を大きく変えて、本当にやりたい夢や叶えたいことを叶えるために、転職を前提に「長く働くのではなく、短く濃く働ける会社」を探し始めて内定先に出会いました。
あくまでイメージですが、就活塾で徹底的な就活対策を受けていたら、就活前半の軸の「長く働ける会社」に力を注ぎ、夢を思い出せずに今を迎えていたかもしれない。
就活塾や数十万レベルでの就活サポートを受けようか迷っている就活生の皆さんの参考になればと思いnoteに残しました。
どうにでもなります。入るも勇気、入らないも勇気。どっちの道を選んでも、それ以外を見つけたとしても、「人に頼る」を忘れず、1人で抱えすぎずにほどほどに生きてください。
まじで、どうにでもなります。
応援しています。