典籍列記 法学入門・学習法
註:ヘッダー画像は本文と関係ありません。
法律の世界へ漕ぎだした方へ。
法学には、講義では教わらないのに常識のように扱われる、〈暗黙の了解〉が大量に存在します。また、大部で難解な文献が教科書に指定されることも、珍しくありません。そのため、非効率的な方法で学習を進めてしまったり、学習に躓いて苦手意識を持ってしまう方が後を絶ちません。
そこで、初学者の役に立ちそうな文献を「基本書まとめWiki」のように列記した記事を作りました。本稿では、法学全体の入門書や学習の補助となる文献を、項目ごとに、概ね、易しいものから順に並べてあります(定評のある文献を優先した箇所もありますが、そうでない箇所もあります。いずれ順番を差し替えます。)。さらに、出版社のサイトへのリンクを文献ごとに設定してあるため、そちらから目次等の情報もご確認いただけます。
なお、本稿掲載の文献には、目次、はしがき等の情報から筆者が「参考になるかも」「初学者の役に立つかも」と感じたに過ぎないものが相当数含まれています。各書籍のレビューは他日を期しますことと併せて、ご海容ください。また、本稿は「基本書まとめWiki」よりは短いはずですが、それでも〈時間泥棒〉となる虞はあるため、ご注意ください。
【大目次】
1 法学の入門書(中・高生向け)
2 法学の入門書(学部生・未修ロー生向け)
3 副読本
4 演習書
5 辞典
6 小型法令集
7 学習方法の指南書
8 文章作成の指南書
9 法情報調査の指南書
1 法学の入門書(中・高生向け)
木山泰嗣『もしも世界に法律がなかったら 「六法」の超基本がわかる物語』
木山泰嗣『もしも高校生のわたしに「法律用語」が使えたら? 読むだけで法律に強くなる12の物語』
遠藤研一郎『僕らが生きているよのなかのしくみは「法」でわかる 13歳からの法学入門』
↓出版社のサイト
↓内容の詳細(書店のサイト)
遠藤研一郎『はじめまして、法学 身近なのに知らなすぎる「これって法的にどうなの」』
中央大学法学部『高校生からの法学入門』
森田果『法学を学ぶのはなぜ? 気づいたら法学部,にならないための法学入門』
東京大学法学部「現代と法」委員会『まだ,法学を知らない君へ 未来をひらく13講』
東京大学法学部「現代と法」委員会『いま、法学を知りたい君へ 世界をひろげる13講』
2 法学の入門書(学部生・未修ロー生向け)
道垣内弘人『プレップ法学を学ぶ前に』
早川吉尚『法学入門』(有斐閣ストゥディア)
松井・松宮・曽野『はじめての法律学 HとJの物語』(有斐閣アルマ)
宍戸・石川 編『法学入門』
南野森 編『新版 法学の世界』
南野森 編『ブリッジブック法学入門』
丹羽重博 編著『やさしい法学』
註・出版社倒産につき入手困難
君塚正臣 編著『法学部生のための選択科目ガイドブック』
履修ガイドブックとして書かれているが、各科目を概説しており入門書の色彩が強いため、ここへ置いた。
永井・森 編『法学入門』
中野友貴『先生!バナナはおやつに含まれますか?——法や契約書の読み方がわかるようになる本——』
佐藤みのり『21の物語から考える法学入門』
山下・島田・宍戸『法解釈入門 「法的」に考えるための第一歩』
伊藤・加藤『現代法学入門』
田中成明『法学入門』
星野英一『法学入門』
※出版社品切れ
三ヶ月章『法学入門』
長谷部恭男『法律学の始発駅』
3 副読本
法制執務・法令用語研究会『条文の読み方』
吉田利宏『元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術』
吉田利宏『元法制局キャリアが教える 法律を読むセンスの磨き方・伸ばし方』
青木人志『判例の読み方 シッシー&ワッシーと学ぶ』
中村真『まこつの古今判例集』
4 演習書
道垣内正人『自分で考えるちょっと違った法学入門』
5 辞典
法律学小辞典 有斐閣
有斐閣法律用語辞典 有斐閣
デイリー法学用語辞典 三省堂
6 小型法令集
ポケット六法 有斐閣
〈参考〉
デイリー六法 三省堂
三省堂基本六法 三省堂
法学六法 信山社
判例六法 有斐閣
模範六法 三省堂
7 学習方法の指南書
青木人志『法律の学び方 シッシー&ワッシーと開く法学の扉』
横田明美『カフェパウゼで法学を 対話で見つける〈学び方〉』
横田・小谷・堀田『法律学習Q&A』
弥永真生『法律学習マニュアル』
大橋洋一『法学テキストの読み方』
愛知県弁護士会『入門 法科大学院 実務法曹・学修ガイド』
8 文章作成の指南書
白石忠志『法律文章読本』
井田・佐渡島・山野目『法を学ぶ人のための文章作法』
近江幸治『学術論文の作法 ——論文の構成・文章の書き方・研究倫理——』
岩淵悦太郎『悪文』
9 法情報調査の指南書
田髙・原田・秋山『リーガル・リサーチ&リポート 法学部の学び方』
指宿・齊藤 監修『リーガル・リサーチ』
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