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ももか
2019年6月15日 12:04
定時をすこしすぎた頃、上司からの着信。ももかさんはもう帰りました、って言ってほしかったな。うっかり取り次がれちゃったな。「社長がももかさんと飲みたいって!」ああ、やっぱり。私の口をついたのは「あーごめんなさい、仕事終わらなくて。また次の機会に…」定型文と化した、なめらかな嘘。ああ、これで何度目でしょう。次こそは。次、こそは。その次、こそは。いつからこんなにも自然に嘘がつける
2019年6月7日 23:34
5歳の私は、たしかスチュワーデスになりたかった。 なんでなりたかったのかは、ちっとも覚えていない。空を飛びたかったのか?遠くに行きたかったのか?でも間違いなく言えることが、ひとつだけある。あの時の私は何者にでもなれると思っていた。絵を描けば賞を取れた。走るのも速かった。周りの子より、難しい文字を知っていた。望みさえすれば、自分は何だってできると、根拠もなく信じていた。ーー小学校3年生