ライアー×ライアーを見た感想を正直に書く(ネタバレ含)
前回見た恋愛映画「花束みたいな恋をした」があまりにも秀逸で、恋愛映画に対してちょっと苦手意識が無くなった私。
更にSixTONESに絶賛ハマり中というのこともあって、我らが朝ドラ俳優松村北斗くんが出演している恋愛映画「ライアー×ライアー」にも興味が湧いてきました。
今まで映画を見ることも、年に一回くらいしかなかったのに。如何にSixTONESという存在が自分の中で巨大化していってるか分かりますね。
実は先日、とある用事で仕事を休むことにしていたので、上映が終わる前に「ライアー×ライアー」を一人で鑑賞してきました(拍手
上映開始から1ヶ月以上経過しているため、観客はそんなにいないかな、と思っていたら、春休みのせいもあるのか、なんとほぼ満席。客層としては中高生の男女が大半で、あとは私と同じようなアラサー女性が数人いた気がします。
では、これから壮大なネタバレと率直な感想を書きますので、「お前の感想など見たくないわ!アホ!」という方は今すぐ戻るボタンを押してくださいね。
=======ココカラネタバレ=======
ようこそ、おいでくださいました。
ここまで来た皆さんは、すでに映画観賞後の方、もしくは観に行ってないけど感想が気になる方たちだと思われます。どうぞよろしくお願い申し上げます(°ω°)
では、率直な感想を。
せーのっ!せーでっ!(田中樹風)
北斗かっこよすぎかよおおおおおおお
(ひれ伏す34歳女性
物語は、地味な大学生 湊(みなと)が友達から依頼されたモデルのアルバイトで、JKギャル ミナに変装して撮影している最中、よりによって女癖が最悪な義理の弟 透に出会ってしまうのですが、なんと透がミナに一目惚れ。その後、透の押しに負けて付き合うことに?!湊とミナと透の三角関係?!一体どうなっちゃうの?!?!
という、いかにも漫画でしかありえない設定です。(バッサリ切るな)
この出会いのシーン、
透の第一声が意外でした。
「何してんの」
…(°ω°)←私
早速姉だとバレとるやないかーーーい(°ω°)
湊は苦し紛れに「あんたこそ誰よ!」と言い返して、「よく似た知り合いの人」でその場を乗り切るんですが、正直もうこの時点で「いや、絶対バレとるやないかい(°ω°)」と感じてしまいました(笑)
物語は最初からツッコミ満載なんですが、とりあえず松村北斗くん演じる透に注目してみましょう(オイ
義理の姉である湊に対して、あからさまにクールに接する松村北斗…ではなく、透。いやぁ〜、クールな透がクソイケメンすぎて、あまり話が入ってこない(あかん)。
ホント、どの角度から撮ってもかっこいいんですよねぇ。34歳、映画見ながら思わずにやけてしまいます(不審者かよ)こういう時にマスクの有り難みを感じます。
この歳から見るイケメンってのは、カッコいいに「+可愛い」も混ざってしまうのです。
イケメンは、いくつになっても危険区域。はぁ、しんどい。
あと何回かスローモーションのシーンありますよね?え、スローモーションでカッコいいとか、もう無敵やん。北斗ファンの人、みんなちゃんと息してるのかな…と心配になるくらい、素晴らしいイケメン具合です。
その後、ミナと出会ってからの透の変貌ぶりがすごい。これぞ、デレ中のデレ。透が柴犬に見えて仕方ない。めちゃくちゃ可愛い。
透はミナに対して、自分が買った携帯を持たせるし、付き合うためなら、今までの女関係を全部切るほどの本気ぶり。さらには彼女のために一人暮らしまで始めます。今年度愛が重すぎる男No.1ですね、知らんけど。
個人的に面白かったのは、ミナがエクアドル(笑)に転勤になった時、涙を流しながら「別れたくない…」という透が、超絶メンヘラチックに見えてしまったことでしょうか(横にいた女子高生2人組も「え、怖っ」とつぶやいていた)
メンヘラシーンから、なんやかんやあって、ミナがエクアドル(笑)から帰国するんですけど、その後のデートシーンがたまりません。キラキラやないかい。あと30分ぐらいやってもらっていいんですよ?(やめろ)
ここでは透も湊に見せないとびっきりの笑顔を、これでもか!とミナだけに見せています。遊園地のコーヒーカップで楽しむ二人が超可愛い。
でも、女性からすると、この状況は非常に複雑ですよねぇ…。嘘に嘘を重ねたミナという架空の人物に、透が夢中になっている。そして、今まで見えていなかった純粋な透の姿に、湊まで少しずつ心開いている。途中、湊も「彼が必要としているのは私じゃなくて、ミナなんだって」って言ってましたもんね。
さて、この物語にスパイスを加えてくれるのが、恋敵役の烏丸くん。どタイプです。北斗くんももちろん良いんですけど、個人的にああいうメガネ男子に非常に弱い。烏丸くんが画面に出てきた瞬間から「ありがとうございますありがとうございます(°ω°)」と何回手を合わせたか分からん。
この烏丸くんですが、湊と犬山市へ遊びに行った日、泊まるホテルも用意&「俺と寝ないと義理の弟に君の嘘をバラすよ」と言ったシーンがありますよね。この時、観客が一気にざわつきました(笑)
私は「まぁ、展開的にここでブラック烏丸は絶対出てくるよな〜。てか、なんでついて行ったのよ、湊ちゃん」と思ってたんですが、この映画の観客は殆どが中学高校生ということもあり、「は?ありえへんこいつ。キモっ。」みたいな雰囲気が全体に漂っていたので、そこが面白かったです(笑)結局、烏丸くんは湊が透のことをもう諦めているのかを確認したかっただけだんですけどね。本当かどうかは謎だけど。
この犬山旅事件の最中、母親から湊が携帯を2台持っていたことを聞き、もしかしたら…とミナへ電話をかける透。すると、隣の部屋からチャラチャンチャラチャンチャンチャン…とiPhoneの着信音が鳴り響きます。湊よ。そういうところやぞ!!(笑)
この時の透の困惑した顔を見ると、どうやら透はこの瞬間まで「ミナ=湊」ということに、気づいていなかったらしい。最初から気づいて接していたのかと思っていたけど、これは違ったんですね。
烏丸くんや透の親友七五三掛くん、じゃなくて桂くんも、ミナを見た瞬間に「湊??」と認識していたので、ここは意外でした。いや、もしかしたら透は「ミナ=湊」と信じたくなかったのかもしれない。
まぁ、透の気持ちを考えると、
そりゃそうだよなと思いますよ。
透は湊のことを出会った日から
ずっと好きだったんですから。
(壮大なネタバレは突然やってくる)
血のつながっていない義理の姉と弟の関係で、こういう事例はきっとあるんだと思います。
でも、「家族」を好きになることは、世間的にタブー。湊がこれまでのことを烏丸くんに説明しても、「僕にも妹がいるけど、例え血が繋がっていなかったとしても、そういう目で見られない。理解に苦しむし、素直に応援できない」と言われてしまいます。
また幼い頃、家族と結婚できないと知った透は、湊への気持ちを抑えるために、湊という存在は自分の中で死んだと嘘をつきます。
だから、湊を選べないなら付き合う人なんて誰でもいいし、何又しても関係なかった。遊ばれた女の子たちが湊に詰め寄っているのも知っていたけど、どうにも出来なかった。
湊はそんな彼の気持ちを知るわけもなく、彼が先輩を部屋に連れ込んでいたのを発見して、彼を不潔だと思い、そこから潔癖症になってしまいます。ここで上半身裸の透が一瞬出てくるんですが、なかなかなセクシー具合ですよ。あの虚な目と、事後な感じ。良い。
その後も、透は少しでもそばにいたくて、湊と同じ大学に通います。しかし、透の女関係で後処理に巻き込まれ、これまで散々な目にあった湊は、「大学では半径10メートル以内に近づくな!」などと書いた誓約書を出させます。(湊すげぇな)
その頃には、血が繋がっていなければ、結婚はできると知っていたものの、湊の自分に対する気持ちはもう自分の手の届く範囲にいなかったというわけです。
自分がどれだけ傷ついても、湊の気持ちが手の届かない場所にいても、透はそばにいたかったんですよねぇ。クールに接してないと自分の気持ちを保てなかったのも、ここに理由があります。烏丸くんと初めて玄関で会ったシーン、外ではクールにだったけど、家に入った瞬間、嫉妬で玄関に倒れ込んでいた透の姿は、人間らしさが出ていて良かったです。
透自身、本当は湊に対しても、とびっきりの笑顔や心の弱い部分を見せたかったんだんですよね。それができないから、義理の姉にそっくりなJKミナを通して、疑似恋愛していた。本当は湊を抱きしめたいし、キスだってしたい。遊園地デートも、サングラス選びもしたかった。透の中で何年も押し殺していた切ない想いを爆発させたら、そりゃ愛が重い男になるのは当然です。
最後、丘で二人で話すシーンで綺麗に伏線を回収し、二人が幼い頃、初めて出会った場所である東武動物公園で映画はハッピーエンドを迎えます。
ここで、やっとキスシーン!森七菜ちゃんと北斗くんの身長差がまた良いですね。あぁ、美しい。それまでは未遂に次ぐ未遂ばかりだったので、やっとか〜〜〜とこちらも一安心。からの…
愛に咲いた花の名前はlier
儚く揺れてる
華麗に主題歌フェイドイン
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
映画を観た後に流れる SixTONES「僕が僕じゃないみたいだ」、これが最高でした。映画を観た後にこの歌詞を聞くと、「透よく頑張ったな……(誰目線)」と思ってしまうほど、作品と見事にリンクしています。特にここ。
あの嘘も この嘘も
今を作る足跡なら それもいいか
君といる時間の 自分が好きなんだ
それが本当の僕だ きっと
ミナに出会えたことで、透は「本当の僕」になれたし、湊への気持ちも再確認できたってことですよね。映画の全てが、この歌詞に詰まっている気がします。
さて、ここまでネタバレを含めた感想をつらつら記載してきました。
実は北斗くんの演技を観たのはこれが初めてなんですよね。演技がうまい!という噂は聞いていたものの、これまで触れる機会がなかったのです。(1ヶ月前まで SixTONESすらほぼ知らなかったので)
クールを極めたらこれ以上いないくらいかっこよく決まるんですが、デレがもう少し自然体だったら、もっとこの映画に引き込まれていたかもしれません。最初自分が買ったミナ専用のスマホを渡して、「これで連絡取れるよね」とミナに微笑むシーンも、ちょっとぎこちなかった気がするんですよね。
でも、今考えると、女癖の悪い透が初めて見せるデレの感情だからこそ、あえて不器用な感じに見せていたのかもしれません。もし、そうであれば、素晴らしい演技力だと思います。
そして森七菜ちゃん。1人二役という難しい役どころを見事にこなしていました。見ているうちに、ミナが本当に存在していそうに感じるくらい自然でした。
ただ、透との再会シーンで、やつれた透を見て「ちゃんとご飯食べた?」とミナとして話しかけるんですが、ここは少しだけ姉の感情にも見えるんですよね。(この少しだけってのがポイントです。)地味で普通で恋もしたことがない湊⇄JKミナを行き来し、自分のつく嘘で罪悪感に苛まれてていく姿を、彼女は器用に演じられていたと思います。そして、くしゃ〜っとした笑顔がとてもかわいい。見ているこちらも元気をもらえました。
私は原作の漫画を一度も読まずに映画を観ました。それでも若干展開が読めてしまったものの、楽しく拝見させていただきました。 SixTONESの楽曲も映画にピッタリですし、恋愛映画が苦手な方でも、コミカルな要素もたくさんいるので、「苦手克服のために見る映画」として見るには、ちょうど良いかもしれません。
さて、北斗くんはいよいよ今秋から朝ドラに進出します。しかも、主人公に影響を与える役ですので、今まで以上に認知度もアップするでしょう。そこでの演技評価が、ターニングポイントになりそうな気がするので、是非頑張って欲しいなと思っています。
ということで、最近 SixTONESにハマったアラサーが「ライアー×ライアー」を見終わってからの、感想noteでした。