ヨコシマな理由で図書館へ行く女
今日は仕事終わりに図書館へ行くつもりだったけど、生理痛に苦しみ断念した。
私は昔から図書館が好きで、図書館の近隣に住むことを夢見てたりする。(老後に備えて)
しかし、元々読書が好きで図書館へ通いだしたのではない。むしろ文章を読むのは苦手で、漫画ばかり好む子供だった。
図書館へ通い始めたきっかけは、
ジブリ映画「耳をすませば」の天沢聖司というキャラとの出会いだった。
あの映画を観て「図書館へ行けば彼のような素敵な恋人ができるのでは」と勘違いし、"素敵な出会いを求めて"図書館の常連となった。小学校5年生くらいだった。
高校では図書委員を務め、放課後の図書館のヌシとして図書室を出入りする殿方を観察してみたりもした。
しかしそこに理想的な殿方はいっこうに現れず。(失礼)
そして近所の図書館には高齢者しかいない。(地域柄)
夢見た理想の青春はなかなか叶えられず、高校を卒業する辺りでやっと理解した。そんなに現実は甘くないということを。
(今思えば、そのくらいの年頃の男子の間では「イケイケがモテる」という勘違いが根付いていたと思われる。そして「図書館に入り浸る男子≠イケイケ」という偏見もあったと推察できる。
多感な年頃だから仕方なかった。)
でも、そんな「耳をすませば」的な恋を夢見た時間はきっと無駄じゃなかったと思う。
理想の殿方との出会いを待つ際の時間潰しに、色んな本との出会いがあったし、新聞を読む習慣もついた。
聖司くん、ありがとう。
、、、というか、所詮外見の観察しかしていないくせに「理想の殿方現れず」って、やっぱり失礼だったかも。
本当は素敵な殿方が図書館にいたかもしれない。でもその当時の自分はハンサムな人との恋愛に憧れて、視野が狭くなってたんだろうと思う。浅はかだったな。
逆に、「耳をすませば」を観た男子の中には、ヒロイン(雫)のような女子との恋に憧れて図書館をうろついてた人もいるのかな。
もしいたらお話ししてみたい。