マリウポリ陥落も大嘘だったロシア、アメリカからも嘘松はやめろと突っ込まれ、プーチンは赤っ恥だw
ロシア政府の発表は眉唾でしかない、という話は過去に何度も書いてきたが、その決定打がマリウポリ陥落だったようだ。ここでは、化学兵器まで持ち出して無理やりウクライナ軍の降伏を引き出したことになっていたはずが、時間と共に戦闘状態自体が終わっていないことが判明している。
今日は、時系列に沿ってマリウポリがどういう状況にあるのかを追っていきたい。
●ロシア的には最も早く潰しておきたい存在だったアゾフ連隊、今やウクライナのヒーローになっているw●
とにかく、ウクライナがネオナチで、その中心的組織がアゾフ連隊だ、とウクライナ侵攻の正当性を裏付けるロシアにとっての「悪」が、マリウポリでもロシア軍を蹴散らす戦果を挙げている。ロシアにとっては、負けてはならぬ相手に連戦連敗状態ということで、最も忌々しきネタとなっているが、一方のウクライナ国内ではヒーローとして大人気になっているらしい。
CNNの記事になる。
ウクライナ軍、マリウポリでロシア軍の車列を急襲 動画公開
4/19(火) 16:53配信 CNN.co.jp
(CNN) ウクライナ軍の部隊が同国南東部のマリウポリでロシア軍の車列を急襲した場面を、ドローンで撮影した動画が、18日に公開された。
動画は超国家主義の民兵集団として結成され、現在はウクライナ軍に統合されている「アゾフ大隊」が投稿。CNNは位置と真偽を確認したが、襲撃の時期は特定できていない。
動画には、マリウポリ市内の道路を南下する6台の車列が映っている。車列はカフェの前で歩道にそれて止まった。
カメラがズームインすると、ウクライナ軍の兵士らが車列に忍び寄る様子が見え、次の場面では兵士らが車列に向かって発砲している。
動画はさらに、6台の車のうち少なくとも3台が炎上する場面に切り替わる。少なくとも2台の車には、ロシア軍の侵攻を象徴する「Z」の文字が書かれている。
続いてウクライナ軍の兵士らがれんがの壁越しに、1台の車と壁の間に隠れたロシア兵らの方向へ手投げ弾を放り投げている。
動画には手投げ弾がロシア兵らを直撃する場面も含まれるため、CNNは全編の放送を控えている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/570aa38a7215e9003c766a4e70e8da2a372f80e1
続いてpchirosi2005(杜 宏)氏のツィートになる。
pchirosi2005(杜 宏)
@pchirosi2005
アラユルトンネルが市内にあり、そこからアゾフ連隊は奇襲をかけている。
露を徐々に弱らせる。
彼らは歴戦の強者だ、右翼ではない。
ウクライナ精鋭部隊「アゾフ連隊」 マリウポリでロシア軍急襲
https://twitter.com/pchirosi2005/status/1516317940282707974?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1516317940282707974%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fnews-us.org%2Farticle-20220420-00071341571-eu
こうして読み進めてみると、そもそもロシアはアゾフ連隊がどれほどのパフォーマンスを誇る集団か、そのあたりの情報から何もわかっていなかった可能性が出てくる。pchirosi2005(杜 宏)氏のツィートだけで、相当の手練れ集団であることが伝わってくるるが、こんな切れ者相手に数だけで攻め落とせると考えていたとしたら、ロシアは彼らを見くびり過ぎていたと指摘するしかない。大人気のPCゲーム「APEX」で最上級ランカーのいるフィールドに、ログインほやほやの新人プレイヤーが迷い込んでゼロ距離弾を浴びまくり倒れていく、それくらいの力量差を感じざるを得ない。というか、ロシア軍はアゾフ連隊を舐め過ぎだったというしかない。
そのあたりの読み違いは、ネットに巣食うロシア陰謀論者が、マリウポリについてもSNSで一言も発していない点からもよくわかる。ロシア政府は単なる極右集団程度の認識でアゾフ連隊を想定し、それをそのままロシア工作員にも伝えていたのだろうが、蓋を開けてみればウクライナ軍の中でいくつもの大戦果を挙げる、強烈な集団だったのから。聞いていた話と違うじゃないか!が工作員たちの本音だろう。
そしてこの流れから、ロシアが負ける結果を想定していないでつぶやいているアカウント、例えばロシアン橋下のような連中は、漏れなくロシア工作員だと言っていい。彼らはモスクワの沈没に沈黙し、マリウポリの反撃にも口を閉ざしているが、そうしたロシア劣勢とかロシア敗北という現実に対応ができず、言葉を継ぐことができなくなっている。もしくは、ロシアン橋下のやっている頓珍漢なロシア擁護くらいしか手がないというわけだ。非常にわかりやすいw
その一方で、現地にいる民間人はアゾフ連隊をこれ以上ない頼もしい存在だとし、ヒーローだと見ているようだ。
Honoka氏のツィートになる。
Honoka
@honoka_tut
アゾフ連隊はウクナイナの人にとって正義のヒーローです。ウクナイナの方々が申しております。それ以外の事実はなにものにも勝りません。自国民が認める正義のヒーロー。それを潰し侵略し、支配しようとするロシア。
#アゾフ連隊 #ネオナチはロシア軍#マリウポリはウクナイナ#必ずウクナイナは勝つ
https://twitter.com/honoka_tut/status/1515532888703639552?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1515532888703639552%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fnews-us.org%2Farticle-20220420-00071341571-eu
ロシア政府はアゾフ連隊が民間人を集めて盾にしている、という発表もしてきたが、民間人の方がアゾフ連隊を頼りにして逃げ込んできているのが実際だ。そういう細かい嘘も、SNSで世界にウクライナの真実が発信される度に打破されているわけだ。
●マリウポリ制圧宣言はロシアの勝手な思い込みだったw●
いやいや、結局ロシア軍はマリウポリ全てを掌握したわけではなく、ウクライナ軍の拠点になっている製鉄所へも突入ができず、一旦引いて周囲を包囲する策を選択しただけのようだ。それをロシアの国防相が「マリウポリを解放した」と言ったものの、即座にアメリカから「解放という表現は不適切だろ」と突っ込みが入っている。
読売の記事になる。
ロシア国防相「マリウポリを解放」、プーチン氏は「製鉄所へ突入は不適切」…タス通信
4/21(木) 16:56配信 読売新聞オンライン
タス通信によると、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は21日、プーチン露大統領に対し、ウクライナに侵攻しているロシア軍が3月初めから包囲している南東部マリウポリを「解放した」と報告し、ロシア軍が全面的に掌握したとの認識を明らかにした。
ショイグ氏は、ウクライナ軍の兵士が拠点にし多数の民間人が退避していたアゾフスタリ製鉄所についてはロシア軍が「包囲している」と説明した。ロシア軍に抵抗を続けてきたウクライナ軍や武装組織「アゾフ大隊」が依然、製鉄所に残った状態で、ロシアは制圧宣言に踏み切ったものとみられる。プーチン氏は製鉄所への「突入は不適切だ」と述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/87da9875178759cffc87f2efc855c0d3b90a4d63
このやりとりについては、JSF氏がフォローを入れている。
JSF
@rockfish31
やはり最後の抵抗拠点である製鉄所への攻撃は中止して包囲に止める決定をしたが、マリウポリはほぼ掌握したし制圧宣言しました。という流れらしい。あとは兵糧攻めという選択。
https://twitter.com/rockfish31/status/1517052430642413568?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1517052430642413568%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fnews-us.org%2Farticle-20220421-00213841609-ukraine
実際、製鉄所を巡っての最終決戦が行われたのかどうかはわからない。だが、ロシア軍の被害状況などが明かされていないところを見ると、ずっと包囲したまま突入するきっかけがない為に、表向きは兵糧攻めだとし、静観しているから解放?というよくわからない理屈で国防相がただ発表した、みたいな感じのようだ。要するに、包囲したまま動けない状態を何もしていないわけではない、と言い訳した格好だと見ている。
で、なぜにロシアがこの製鉄所を攻めあぐねているのか?には別の理由があるともいわれている。もちろん、立て籠っているのがアゾフ連隊である点も大きいが、この製鉄所をロシアは無傷で手に入れたいという狙いもあるというのだ。この製鉄所の地下は要塞のようになっており。なんと核攻撃にも耐えられるシェルター的な仕組みになっているらしい。そうした「ロシアには壊せない建物」だとウクライナ側はわかっていて、その足元を見るように立て籠っているというのだ。ほんと、ウクライナ軍は頭がいいよな。
まぁ、この顛末を見るだけで、マリウポリ陥落なんて言いきれないことがよくわかるわけだ。
●そして遂に、アメリカから「ロシアのマリウポリ制圧は嘘」と発表がw●
プーチン、嘘松もいい加減にしろよ、と舌打ちが聞こえてくるようなアメリカの突っ込みに、プーチンは慌てて「嘘じゃない!」と韓国人のように火病を起こしたようだw
ロイターの記事になる。
米、マリウポリ陥落していないと理解 プーチン氏は「偽情報」
4/22(金) 4:31配信 ロイター
[ワシントン 21日 ロイター] – 米国務省のプライス報道官は21日、米政府はウクライナ軍が依然として南東部マリウポリを維持していると理解しているとし、ロシアのプーチン大統領が同市を解放したと主張しているのは偽情報との見解を示した。
ロシアのプーチン大統領は同日、マリウポリでの激戦で勝利したとし、同地の「解放」を宣言した。
記事に関する報告
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ba6236d98dd631a2dba87fe0d0bd97a5b10148e
実はロシア、製鉄所にアゾフ連隊が立て籠っている、その周囲をただ包囲しただけの状態にありながら「包囲する!虫も外に出すな!」的なことを言っていたのだそうだ。出てこようと思えば、ウクライナ側はロシア軍を攻撃して蹴散らせば事が済むのに、なんかもう、ドリフの警官コントみたいだ。こそ泥にビビり、ヘッピリ腰で銃を構えてる、みたいなwでしょ?w
何にせよ、マリウポリでさえこんな状態だ。なるほど、いくら攻撃してもキエフを落とすことができなかった理由もよくわかる。
逆に、アメリカがマリウポリ陥落など嘘だと声明を出したことで、ウクライナ国民は、俄然やる気が出たのではないだろうか。
何にせよ、もうロシアの発表を信じてはダメだ。状況が苦しいからこそ嘘しか言えない、そんなところにまでプーチンは追い詰められている。