この気持ちもいつか忘れる。を紹介
未だ社会人という肩書きを持つだけの自分は、今日もコロナと相対しながら入院生活を送っています。
今日はnoteを書き始めて2日目なのですが、最近読んだ本の紹介をしたいと思います。
小説家 住野よるさんの
『この気持ちもいつか忘れる』という作品です。
住野よるさんとTHE BACK HORNというバンドのコラボレーションによって生み出されたもので、小説と音楽という今まで例を見ない、ジャンルという垣根を超えた作品になっています。
人生はつまらない。
10代の『今』大人が最も楽しかったと振り返る『今』がつまらないのに、どうしてこれからの人生が楽しいものになるのか。
繰り返し変わる事のない日常に苦しむ主人公のカヤはある日、とあるバス停で目と爪だけしか見えない少女チカに出会い、チカとの非日常を過ごします。
その少女との特別な時間の中で、カヤの現実に対する期待感はさらに薄まっていき、やがて…
というのがあらすじになります。
住野よるさんのいづれの作品にも、柔らかさや質感は異なりますが読者に刺さる棘の様なものを感じていて
今回の『この気持ちもいつか忘れる』は、真っ直ぐと刺さる鋭い棘がありました。
ただだからこそ多くの人に読んでもらいたいと自分は思いました。
もっと内容に踏み込んだ感想はまた書きたいと思っています。
実際に小説の特装版にはTHE BACK HORNのCDも付いてきます。楽曲と小説の内容がお互いにリンクしており、読み進めながらたまにその楽曲を聴くと、より情景が読み取れて面白いとおもいます。
ぜひお手に取ってみて下さい。