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焦燥人生

もう終わってしまった夏に焦がれて

泣いて笑って、息も苦しくなって

躓いて転んで、涙が溢れて

それでも騒いで、周りが見えなくなって

これを青春なんて言葉にしてしまう大人が憎いのだ

人生の地図が欲しい


耐えて、逃げて、息を吸うことすら諦めて

そんな君を救うことすらできなくて、

どうか、どうか、笑っていてほしいとなぜか僕が苦しんで

そんな自分すら痛く醜く思えて

こんな片思いの気持ちを救って欲しい

君が逃げたって僕には関係ないよ、

後悔しないように、

他人を殺してもいいけど自分だけは殺さないで

過去も未来も殺していいけど今だけは殺さないで


こんなぐちゃぐちゃな想いを

受け止めてくれる人がいたのなら

笑うことができたのだろうか


もう終わってしまった昼に焦がれて

泣いて笑って、息も苦しくなって

躓いて転んで、涙が溢れて

これを青春なんて言葉にしてしまう大人が憎いけれど

自己肯定感が欲しい


写真と思い出は多いほどいい

ずっと私には何が足りないんだろうって、

分かってはいるけど認めたくなくて

言葉にすることも辞めて

生まれ変わったらあの子になりたい

あのとき違う決断をしていたら私は

先輩にもらったリボンとか

ぬいぐるみの筆箱とか

そういうのが眩しい


こんなぐちゃぐちゃな想いを

受け止めてくれる人がいたのなら

笑うことができたのだろうか


あの子が苦しんで、私に縋ってくれるのが嬉しかった

他人の不幸を喜ぶ私には近づかないほうがいいのに

自分の存在意義とか運命の人とか

そんなことは話せない仲なのに

自分が選ばれないことが悔しい

今日と明日の境界線で、どうか、笑っていて

あの日から始まった僕らの人生


これを青春なんて言葉にしてしまう大人が憎いけれど

今だけはそう呼ばせて欲しい


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