三月

三月。どうにもならないことが幾つかある。
少し胸が苦しくなる。

思い出すだけで口元が緩んでしまうような、くだらないけれど美しい思い出は誰にでもあると思う。
例えばあの日誰とどこに行った、お昼に何を食べてとても美味しかった、みたいな出来事は覚えていられるとして。誰かのセリフとか、あのときの表情とかをすべて記憶の中に閉じ込めておくことはできない。
そういうものたちの積み重ねで一人の人間が救われるのだと思う。

そしてその記憶たちが他の人達を救いうることも知れたらどんなに良いだろうか。
私達は今までも、そしてこれからもくだらなく美しい思い出をずっと抱えて生きていく。

思い出の中だけでいきたいよ、

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