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釡家の絵図(かまやのえづ)
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釜家の絵図
銅山よりほりだしたるはく石をくだ●為にて焼釜にてやく也。
もろこしにては銅を重宝とすること漢書に見たり。律歴志にいはく、凡 律度量に銅を用ゆる者は、其物たる至精にして燥湿寒暑のために節を変せず、霜露風雨のために形をあらためずとあり。これによつて唐船売買交易にあかゞねをたつとむと見えたり。
※ 「漢書」は、前漢の正史。
※ 「律歴志」は、楽律と暦法について記した書。
※ 「至精」は、非常に精巧であること。
※ 「燥湿」は、乾くことと湿ること。
※ 「あかゞね」は、赤金。銅のこと。
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銅山よりほりだしたるはく石をくだ●為にて焼釜にてやく也
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