【大阪】四つばし
東西は 長堀川 にて、南北は 西横ぼり川 の 二流十文字 の中に渡せる橋 四つあり。各々 名はあれど、只 そのはしの数によりて、四ツばしの名高し。
名物 煙管屋 は、西南詰 に軒をならべ、家毎に 客を招かんことを争ふ。此辺、新町、堀江、及び、道とん堀に ほど近ければ、昼夜の往来にぎはしく、浪花 巡覧 の 専地 といわんか。
『浪花百景之内』の絵では少し分かりにくいので、『攝津名所図会』に掲載されている「四ツ橋」を引用します。
「四つばし」は、長堀川 と西横ぼり川 が交差する場所に、横断歩道のように架けられていました。
それぞれの橋の名前は、左に見えるのが「下つなぎ橋」、その下が「炭屋橋」、右は「上つなぎ橋」、その上は「吉野屋橋」。煙管屋が軒をつらねる西南詰は 図の左上の通りになります。
四ツ橋
四ツ橋の 角立けるよ 冬の月
乙州
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