※ 「つき/\し」は、つきづきし。調和がとれていること。
※ 「棟門」は、公家や武家の邸宅における屋根付きの門のこと。むねもん。むなもん。むなかど。
※ 「かたぶきつ」は、傾きつ。
※ 「官加階」は、官位が昇進すること。
※ 「すみあらし」は、住み荒らす。長く住むことで破損したり汚したりする意味。
※ 「なには津」は、難波津。
※ 「つやつや」は、すっかり、完全に。
※ 「うしみつ」は、丑三。今の時間でおおよそ午前二時から二時半ごろ。
※ 「いらへ侍り」は、答へ侍り、応へ侍り。
※ 「かしこも人しげく」は、彼処も人が多くという意味。
※ 「すみうき」は、住み憂き。
※ 「あらゝか」は、荒らか。
※ 「こと葉」、言葉。
※ 「おどろかし侍れども」は、ここでは、翁を起こそうとしたという意味。
※ 「かほばせ」は、顔ばせ。顔つき。
※ 「盥」は、たらい。水や湯を入れて、顔や手足を洗うのに用いる木製の器。
※ 「鉄漿」は、お歯黒のこと。また、お歯黒をするための染料。
※ 完尓は、完爾。にっこりと笑うさま、微笑むさま。
※ 「おほぬさ」は、大幣。神職がお祓いのときなどに用いる祭祀用具。
※ 「びはこと」は、枇杷琴。
※ 「羯鼓」は、雅楽に用いる打楽器のひとつ。
※ 「とりかぶと」は、鳥甲、鳥兜。舞楽で、楽人や舞人が用いるかぶりもの。
※ 「こと葉」は、言葉。
※ 「いかづち」は、雷のこと。
※ 「ときの声」は、鬨の声。士気を鼓舞するために、大勢の人が一斉に声を上げること。
※ 「おめき」は、喚き。大声で叫ぶこと。
※ 「しのゝめ」は、東雲。東の空がわずかに明るくなり始めること。明け方。
ここかしこに消え失せぬと思へば …
ほどなく 東雲 の空 とぞなりにける
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筆者注 ●は解読できなかった文字を意味しています。ただ、文意がわからない箇所もあるので自信がありません。新しく解読できた文字や誤字・誤読に気づいたときは適宜更新します。詳しくは「自己紹介/免責事項」をお読みください。📖