【梅園魚品図正】(52) 荔枝魚(まつかさうを)/嶋鯵(しまあぢ)/海鱮(うみたなご)
荔枝魚 マツカサウヲ
鯛ノ聟源八 『佐渡国界記』
江府の魚戸にては、ヱビス鯛と云。又、別に、ヱビス鯛あり。與此異り。綳魚は、『植物本草』曰、シホサイ也。『大和本草』には、スゝメフグとす。雀フグ、マツカサ魚、一種也。
『大和本草』 綳魚 スゝメフグ スゝメウヲ
『日本紀 斉明記』に出、出雲の国 言
北海 ノ 濱魚 死 メ 而積メリ 大如 鮐ノ雀啄針ノ鱗名曰 雀魚ト
雀魚乾 而 送 之予
其生彩色を不知 只其形狀を詳に圖する已
※ 「鯛ノ聟源八」は、『諺語大辞典』に河豚の一種と記されています。
参考:『諺語大辞典(鯛ノ聟源八)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
鯛の婿源八は、マツカサウオの別名。
※「圖する已」は、図するのみ。
嶋鯵 シマアヂ ヒラアヂ
海鱮 ウミタナゴ
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筆者注 『梅園魚品図正』は、江戸時代後期の博物家、毛利梅園による魚図鑑です。説明文書は漢文体が中心でのためパソコンで表示できない漢字が多く、漢文の返り点と送りがあります。読みやすさを考え、パソコンで表示できない漢字は □ とし、名称の場合はできるだけ [■は〇+〇] の形で示すようにしました。
また、漢文の返り点と送りはカタカナと漢数字、振り仮名と送り仮名はひらがなで記載しています。
この作品に引用されている文献については、こちらの note を参照してください。 → 【梅園魚品図正】文献まとめ
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