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架空小説シリーズ

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架空小説の書き出しを不定期で更新しています。 書いている理由は、自分の想像力を鍛えるためです。 ぜひ、本が好きな方は読んでみてください。
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記事一覧

【架空小説#10】語り部の泉

山奥にひっそりと佇む泉があり、 その水を飲むと過去の秘密が 口からこぼれ出すと言われていた…

【架空小説#9】窓の向こうの住人

私は引っ越してきた新しい部屋の窓から、 向かいの部屋の住人が毎晩現れるのを見ていた。 彼…

【架空小説#7】風鈴の秘密

夏の風が窓辺の風鈴を揺らしたとき、 私は小さな声を聞いた。 「帰ってきて」と誰かが囁くよう…

【架空小説#8】夢泥棒

私が朝目覚めると、 誰かが夢を盗んでいったようだった。 夢の断片すら思い出せない 不思議な…

【架空小説#6】桜と泥棒

桜の花びらが舞い散る夜、 僕は生涯で初めて財布を盗んだ。 深夜、春の夜風に吹かれて、 咲き…

【架空小説#5】火曜日の幽霊

火曜日の夜、彼女は決まって現れる。 カフェの片隅で、 何かを探すように周りを見回しながら…

【架空小説#4】月の下のダンスホール

真夜中、古びたビルの最上階には、 今でも幽霊たちがダンスを踊っているらしい。 ドアの向こうから漏れ聞こえる音楽が、 街の静けさに響いていた。 人々は噂話として囁くが、 実際にそのドアを開ける勇気を持つ者はいない。 しかし、そのドアを開けてみた者が口にするのはただ一言。 「忘れられない光景だった」 誰もが語りたがらないその言葉は、どこか悲しい響きを残していた。 不定期ですが、架空小説の書き出しをnoteに投稿しています。 よろしければ、フォローよろしくお願いいたします。

【架空小説#2】沈黙のレストラン

突然、全ての音が消えた。 カフェの喧騒も、 街のざわめきも、 すべてが無音に変わっていた。 …

【架空小説#3】星空郵便局

夜空を見上げると、 星のひとつがすっと輝き、消えた。 まるでどこか遠くの郵便局から 誰かが…

【架空小説#1】探偵猫の夜

路地裏のカフェに、 猫のように静かに忍び寄る影があった。 暗闇の中、 光を反射して淡く輝く…