【架空小説#2】沈黙のレストラン
突然、全ての音が消えた。
カフェの喧騒も、
街のざわめきも、
すべてが無音に変わっていた。
その瞬間、僕は周りの景色がいつもと違って見えた。
人々が口を動かし、物音がするはずの場所で、
ただ静かな影だけが蠢いている。
ふと自分の耳を疑ったが、
どうやら聞こえないのは僕だけではないようだった。
カフェの中にいる誰もが、
突然の静寂に驚き、立ち尽くしている。
「こんなことがあるだろうか?」と不思議に思いながら、
僕はこの沈黙の中で
一つの大事な感情を失ってしまった気がした。
この無音の世界は、
不安と孤独を浮き彫りにしながら
僕に何かを問いかけているようだった。
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