![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47517559/rectangle_large_type_2_c1e8ae283938cb6c722ec113a9c90b2d.jpg?width=1200)
BONZART ZIEGELを使っているうちにトイデジでイイカンジに寄る物凄く簡単な方法を思い出した。
スマホに慣れた現代人にとってトイデジで撮影するうえで一番の障害となり得るのはピントである(大袈裟)。
それを解消するとても単純な方法をZIEGELで思い出した。
BONZART ZIEGELが国内の支援者に届き始めてからおよ三週間程度が経過した。
既に本体構造の問題点やソフトウェアのバグ、アクセサリー類の欠陥、果ては品番の誤記と色々挙がっているものの、撮影じたいは楽しい・撮れたものは面白いというのがだいたいの評価である印象だ。
種々の問題点はチェルシー氏がまとめられているのでZIEGELにご興味がある方は一読される事をお勧めする。
私はLEDの明るさがハーフとフルで大差無いのと電源スイッチの切り替えが早いとオンオフが追いつかないのが気になるかな……。動画撮影中にカラーダイヤル弄ってもフリーズすることは頭の中にメモっておく。
ともあれ先述の通り、ZIEGELでの撮影体験は楽しい。発見されているバグは概ね表示系でダイヤル回転後フリーズ以外致命的ではないし、プレビューが撮影前と撮影後で位置がズレるうえ色味も若干違う現象はXiaostyleで慣れているので気にならない。普通に、適当に撮影するぶんには問題ない。
ただ、その「適当に」に大きな制限が掛かるのだが。
まずは下の写真を見て頂きたい。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47517669/picture_pc_bd0a44cb0ce3d13b8ecda21f901feedf.jpg?width=1200)
撮りたかったのは郷土怪獣イヌハリゴンのソフビである。見事にボケている。ZIEGELの撮影距離は非公開、フォーカスは固定と書かれている。正確な最短撮影距離はわからんが椅子に座った状態で机の上のモノを撮るシチュエーションが想定されていないのは確かだろう。自撮り用のミラーシールが付属してるので思いっきり腕を伸ばしたぐらいかもしれない。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47517733/picture_pc_8316367188901d707098a31888080d65.jpg?width=1200)
近くのモノを撮りたいという要望を満たすため、別売りのコンバージョンレンズを取り付ければ撮影距離を2cmまで縮めることができる――が、今度は近すぎるのだ。コンバージョンレンズも当然フォーカス固定なので、「少しだけ離れる」ことができない。
つまりZIEGELはテーブルフォトや小物を良い感じの距離で撮影するのには向いていないのである。デジタルズームで望遠マクロ撮影すればいい? 私はデジタルズームによる画面の荒れは好きじゃないのだ。
とはいえトイデジなんてだいたいそんなもんである。スライドスイッチでマクロ撮影に切り替えられる機種もあるが、フォーカス固定なので小さな背面液晶を覗き込みながらピントが合うまでカメラの位置を微調整するのだ。そもそも液晶が無い機種ならば勘と経験だけで何とかするしかない。
端から「トイデジ」として作られた最近の機種にはZIEGEL同様専用アクセサリーが別売されていることもあるが、写りの面白さからトイデジ扱いされている廉価機種やマジモンのおもちゃデジカメはそうではない。雑貨屋で売っているジェルで貼り付けるタイプのレンズはケラレが発生するので好みが分かれるところだ。
(なおデジタルハリネズミはマクロ設定のスライドスイッチを無理やりスライド途中で止めることで割と自由に撮影距離を調整できたが、ハード故障の可能性があるので自己責任で行うべき裏技である。)
画面をタップすればそこにピントが合うスマホ撮影に慣れきっていると固定焦点のカメラでの撮影はなかなか思い通りにいかないのでもどかしく感じるだろう。
私も長らくスマホ、割と便利なデジタルハリネズミ、液晶が無く勘で勝負のHOLGA DIGITAL&YASHICA Y35だけを使っていたので、ZIEGELで味わう見えるのにピントが合わない体験にやきもきした。
だが、私はかつて同じように「見えるのにピントが合わない」に立ち向かっていなかったか――?
カメラ本体と専用アクセサリーで合わないなら、他のモノで合わせてしまえばいいのだ。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47552305/picture_pc_7dc98132ffca93037345494b5e2e2f3f.jpg?width=1200)
こいつは私が福袋でAGFAのトイデジ(フォーカス固定のマクロ切り替え無し)を入手した際に購入した虫眼鏡である。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47704744/picture_pc_8d923201ab7dfef1eeb5cb595fc0408a.jpg?width=1200)
このように虫眼鏡をレンズ部分に密着させれば、下のような「割とイイカンジに寄った」写真が撮れるのだ。少し浮かせればピントの調節もできる(ただし虫眼鏡の反射が入り込む場合があるので注意)。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47517817/picture_pc_52700eb7e9014b8fb339726b0c7759b7.jpg?width=1200)
ドヤ顔で記事にするにはあまりに単純で当たり前の手段なのだが、以下の2枚の写真を見ると劇的ビフォアアフターぶりにウハウハする私の心境をご理解いただけると思う。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47517860/picture_pc_5514b9992e6142deaa9eedd4351a96b1.jpg?width=1200)
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47517851/picture_pc_0f7a6ebea802ed26ea76c727642c7e34.jpg?width=1200)
これで気兼ねなくテーブルフォト()をZIEGELで撮れるというものだ。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47517881/picture_pc_d6c8c33e98f662135670dc61da1cfc0d.jpg?width=1200)
もちろん虫眼鏡使用にも弱点があって、虫眼鏡が本体から浮かないように持ちながらシャッターを切るのに些かの熟練を必要とする。特にZIEGELは通常のカメラと異なりシャッターボタンが前面にあるので虫眼鏡の柄が指を阻害しがちだ。
理想はやはりHOLGAのように複数の撮影距離のコンバージョンレンズをセットにして売ってくれる事だと痛感する。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47965208/picture_pc_0404c9e03cc774b64e48c7641809afb9.png?width=1200)
そのHOLGAのクローズアップレンズだが、偶然にもZIEGELのLED部と径が一緒だったのでマステで固定すれば使える(120が個人的に一便利そうだ。望遠のほうはケラレが出る)。
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![みねのもみぢば](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130514787/profile_f73acf64c5c99df3d42d5ab2d6d742b5.png?width=600&crop=1:1,smart)