秋田への帰省物語~花と馬肉料理とババヘラアイス、そして最後はイギリストースト~
お盆過ぎたら秋めいて来る(秋田弁で秋らしくなる、の意味)と少し前は言ったものですが、今年は高温続きのまま。何なんでしょう。地球が焼けていませんか。
温暖化、ではなく沸騰化時代に入ったとニュースで知りました。じわじわと地球が破壊されて行く恐怖を山火事や川の氾濫等の報道を通して感じるこの夏。何ができるのかモヤモヤしたまま、なるべく徒歩か自転車で移動したり、節電をしたり。
そんな毎日ですが、今年もお盆は実家の秋田に帰って来ました。母亡きあと、周囲の方のお力を借りて、独り暮らしをしている父。
まだ納骨できず、朝晩、母にご飯を備え、時々庭の花を活けて、一緒に暮らしている気持ちで頑張っています。愛されているね、お母さん。
意外と生け花の才能がある父。対象的な色の配置を心がけているそうです。70代後半にしてまたひとつ引き出しが増えたようです。
お盆はお墓参りと実家の片付けをしつつ、昨年のリベンジをかけてタナゴを捕りたい次男に付き合い川や沼へ。お盆時期に川に胴長を履いて入るひとは誰もいなく、貸しきりの水辺でひたすら岸を網でガサガサする息子を見守りました。熊が近づいていないか、と。熊が多発する地域なんです。昔はそんなに現れなかったのに、目撃情報や事故が増えています。藪に目を凝らし、遠く離れた場所までも警戒し、東京なら子ども達にママ声デカイ、と嫌がられる得意の大声で話しかけ続けました。
幸い熊は現れず、最終日にようやくお目当てのタナゴを初めて捕ることができました。
もう一回夏休み中に秋田に行きたい、環境最高なんだ、と言う次男。長女の大学受験が終わったら連れて行くからね。
今回も恒例の秋田のご当地アイス、ババヘラアイスを見つけ、炎天下にも関わらず行列に並びました。今年は男鹿の塩を使った塩レモン風味。美しいバラに見とれるのは一瞬にして、いかにカップに舌で押し込みながら垂らさず食べるか、シャーベットアイスは溶けやすいので、スピード勝負です。私は成功、子ども達はダラダラこぼしていました。懐かしい味わいに幸せを感じ、こぼさずに食べられたことで、妙に達成感も味わい、気分爽快でした。
帰りは恒例の馬肉を近所のスーパーで、乗り換えの新青森ではイギリストーストを買い帰路に着いたのでした。
馬肉の煮物は昔から秋田県北部に伝わる郷土料理で、煮込み用の生馬肉と根曲がり筍、糸こんにゃくと人参を味噌、めんつゆ、酒、みりん、砂糖、しょうがで味付けします。
スタミナ抜群、夏バテ予防にお薦めです。
暑さに負けず、夏休み後半戦も子どもと一緒に楽しみたいです。