暑い時期に気になる、赤ちゃんのあせも対策
赤ちゃんは汗をかきやすく、あせもになりやすいことが知られています。
梅雨時のいまもですが、これからの暑い時期にもあせもが気になりますね。
自分の子どもが小さい頃にも、おでこや背中にあせもがブツブツできていたのを思い出します。
今回は、赤ちゃんのあせもについてのお話です。
あせもがどうしてできるのか、赤ちゃんにあせもができやすい原因、あせも対策について解説します。
maruho_hifuka-131017.pdf (radionikkei.jp)
あせもとは
皮膚の真皮という部分にある汗腺は、ひとの体温が上がった際に発汗することで体熱を下げるという体温調節をしていますが、汗をかく量が増えると汗の排出が間に合わなくなり、汗腺の通りが悪くなることがあります。
出口がない汗が皮膚のなかにたまって炎症を起こしている状態が「あせも」といいます。
あせもには、汗腺が詰まって汗が皮膚の各層にたまってできる「白あせも」、皮膚のなかにたまった汗が炎症を起こす「赤あせも」の2タイプがあります。
赤ちゃんがあせもになりやすいのってなぜ?
赤ちゃんのあせもができやすい原因として、からだが小さいことがあります。
乳幼児も大人も、汗腺の数はあまり変わらないこともあり、乳幼児はからだが小さいぶん、皮膚面積あたりの汗腺の量は大人よりかなり多くなり、汗の量も多くなってしまうため、乳幼児はあせもができやすいといわれています。
また赤ちゃんは皮膚が薄いためバリアー機能が低く、汗や汚れなどの刺激によるトラブルが起きやすい肌です。
さらに手首や首などのくびれが深いといった赤ちゃん特有の特徴もあせもができやすい原因となっています。
あせもができやすい部位としては、ひたいや髪の生え際、脇の下、背中や脚の付け根、鼻、首、ひじの内側、おなか、膝の裏側などです。
室温調節をしていない室内や風通しの悪い場所に長時間いることや、厚着をすることなどで汗をたくさんかき、そのままにしておくことで、あせもになりやすい状況になってしまいます。
また、汗が吸収されにくい素材の衣類の着用や、入浴の頻度などもあせもの原因となります。
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おうちでできるあせも対策について
赤ちゃんのあせも対策として、おうちでできることを紹介します!
汗はそのままにせず、こまめにふいたり洗い流し、肌を清潔に保つのが大事です。
・汗をこまめにふいたり着替えさせたりする…
時折赤ちゃんの汗の状態をチェックして、汗をかいていたらガーゼなどでこまめにふいたり、着替えさせるようにしましょう。
シャワーで洗い流すのもよいですね。
皮脂の取り過ぎを防ぐためにも、石けんで洗うのは1日に1回にとどめましょう。
夏場は普段のお風呂タイムもシャワーですませがちですが、汗腺を開かせるためには湯船に1日1回は入れるのがよいです。
・肌着は必ず袖のあるものを着用する…
タンクトップ型の肌着も多く出回っていますが、形状的に赤ちゃんの脇の下の汗が吸い取れませんので、必ず袖のある肌着にし、素材は綿100%など、吸湿性のよいものを選ぶようにしましょう。
最近は涼しさを売りにした赤ちゃん用のさらさらインナーもありますが、敏感肌のお子さんにはかぶれの原因となることもありますので注意が必要です。
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・エアコンで室温を調節…
汗腺の発達のために、汗がたくさんかける環境に身を置くのも大事ですが、あせものためには室内でエアコンや扇風機などを活用しましょう。
室温は26~28度、湿度は50~60%を保つようにし、汗をかきすぎないように注意しましょう。
就寝時暑がって寝苦しいときもエアコンで室内調節し、その際薄手の長袖や長ズボンで汗を吸い取るようにしましょう。
寝冷え防止にもなるのでおすすめです。
・シャワーや入浴後に保湿剤をぬる…
肌の乾燥、汗や汚れなどの刺激により、あせもができやすくなりますので、お風呂上がりには保湿剤をぬりましょう。
入浴後できるだけ早く、10分以内には塗るようにするのが大切です。
夏場の暑いときに保湿?と思われるかもしれませんが、皮膚が乾燥するとあせもやあせもかぶれになりやすいので、保湿を心がけましょう。
保湿剤選びですが、ワセリンやベビーパウダーなどは汗腺をふさいでしまうため、あせも予防のスキンケアには不向きです。
軟膏タイプ、クリーム、ローションなど基剤はいろいろありますが、夏場はローションタイプがさらっとして付け心地がよいでしょう。
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11あせもに保湿は大丈夫?_田村2 (tamuracl2.com)
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まとめ
・これからの時期に考えたい、赤ちゃんのあせも対策について
・赤ちゃんは汗をかきやすく、皮膚が薄いためあせもになりやすい
・汗をかいたら放置せず、こまめにふいたり着替えたり、シャワーを浴びたりして肌を清潔に、お風呂あがりには保湿しましょう