ドラマで登場人物の心情は学べたのか?(結果編)
以前に「朝ドラで登場人物の心情を学ぶ」というnoteを書きました。小2の娘に対して、国語における心情理解のために、朝ドラを利用した話になります。
2年生になった4月から半年間、全話見続けました。最近この件について少し反応があったので、結果がどうだったのかを書きたいと思います。
初めての涙、そして号泣
朝ドラは「なつぞら」を視聴しました。昭和30年代に活躍していた女性アニメーターのお話でした。
開始当初から泣かせるシーンの連続で、初期はほぼ毎日涙している私の横で、あっけらかんとしている娘。感受性って何それ?状態😓
しかしそんな娘にも変化が訪れたのは、以前のnoteに書いたとおり。中盤からは、しっかりと涙を流すようになりました。一番泣いたのは、終盤で幼馴染が亡くなったシーン。死んだお婆ちゃんを思い出したのが理由らしいので、物語に共感してではないのですが・・・😅
それでも、映画やドラマであんなに声をあげて泣いたのは初めてだったので、母としては思うところがありました。
心情は理解できていたのか?
肝心の心情把握についてですが。
ドラマを見終わった後は、毎回感想を言い合いました。どこが面白かった、この先どうなる?など色々ですが、どうして○○だったんだろうね?という問いかけもよくしました。
たとえば、本当はアニメーターになりたいのに、なかなか家族に言い出せない主人公について「どうして言わなかったんだろうね?」という具合です。そうやって直接的には表現されなかった場面について、人物の気持ちが理解できているのかを確認しました。
最初のうちは、まぁ〜〜〜分かってなかったですね🤣
「家族から、家業(酪農)を継ぐことを期待されているし、アニメーターになれる自信もないから、言い出せなかったんだと思うよ」などと、私の解釈を話しました。また時には、娘のほうから聞いてくることもありました。なんで泣いてたのかな?そんなに怒ることだった?などなど。
そういうやり取りを何度もしました。
人生経験を積んだ大人なら分かることでも、たった8年しか生きていない娘に、大人向けドラマを見て気持を理解しろなんて無理な話なのかもしれません。しかし、嫌でも4年後には大人顔負けの読解力を要求される試練が待っている・・・
だから、今から少しでも「人の気持ち」を感じ取れるセンサーを高めておきたいのです。
問いかけの継続と娘の変化
半年間見続けて終盤ともなれば、娘もそれなりに理解しておりましたよ。たまに、私を唸らせるような感想も言っていました。こんなの本当に幸せなのかな?なんて、マセたことを言っていたり😂
なぜ?だけでなく、自分ならどうする?といった話もしました。好きな仕事も続けたいけど、育児もある、実家は遠くて頼れない。さぁどうする?
まだ想像すら出来ないでしょうけどね。同じ女として、仕事や出産について話し合う。そんな答えのない会話も有意義な時間でした。
面白かったのは「もしかして好きになったんじゃない??😍」なんていう、恋愛が絡むシーンにはとても目ざといことw
小2でも立派に女子ですねぇ。恋バナにはもう敏感なお年頃のようです。
週間ドラマより朝ドラが良いと思うところ
ドラマなら週間物でも良いんじゃない?と思う方もいると思うんですが、今回の目的から言うと、朝ドラで正解だったと私は思っています。
まず良いのが、15分という短さです。通常のドラマだと1回あたり1時間近くありますので、感想が大雑把になりがち。映画を見た後を想像してみてください。子どもと細かいシーンで感想を言い合うなんて、我が家ならおそらく無理です😅
15分という短さだからこそ、些細なシーンの記憶も残っているし、振り返りやすいのですよね。
そしてもう1つが、日曜を除いた週6日放送だということ。週間ドラマだと全10話前後なので、感想を言い合うのも10回程度しか出来ません。しかし視聴した「なつぞら」は全156話!つまり156回、内容について語り合えるわけです。圧倒的な回数差を考えると、朝ドラが最適でした。
さいごに
15分とは言え、毎日見続けるのは結構大変でした。お風呂前に見ていたので、就寝までのスケジュールが押している時には大慌てだったし。それでも、見続けたことで得られたものは多かったと思います。
ドラマは時代背景が昭和20〜40年あたりだったので、「当時の電話はダイヤルを回して使ったんだよ」「レコードっていう物があったんだよ」など、小道具の一つ一つも良い勉強になりました。
ドラマもチョイス次第で、立派な教材になりますね。
この次は大河ドラマに挑戦したいと考えていますが、もし内容が難しいようなら、1年後に再挑戦したいと思います😊