朝ドラで登場人物の心情を学ぶ
以前、入試報告会に参加した時に、国語の読解で大切なこととして「自分と価値観の異なる文章に触れる機会を増やす」と講師の方が話していました。
鬼太郎の視点だけでは不十分
従業員のリストラのような話では、リストラされた人の立場で「悲しい」「悔しい」など、小学生でも自分に置き換えて考えることは出来るけど、経営者の立場から「会社を守るためには仕方がない決断」という想像までは難しい。
いくら読書を重ねても、鬼太郎のような「鬼は絶対悪で、退治して最後はめでたしめでたし」のようなお話ばかりを読んでいても不十分で、鬼の立場からの視点も含まれる文章に多く触れることが受験では必要。しかしそういった文章は、意識しないと意外と選ばないもの、ということでした。
朝ドラを一緒に見る
まだ低学年なので、読書でそういったお話をチョイスするのは大変だし、本人が好むとも限らないしなーと思っていましたが、ドラマならお手軽。また、文字情報のみで情景をリアルに頭に思い描くスキルがまだ乏しい低学年では、視覚情報で補えるドラマは最適に思えました。
どんなドラマを見せるか?と考えた時に、朝ドラなら子供が見ても害がないので安心だし、毎日15分なので忙しくてもどうにか見れる。私自身も子供の頃に親と一緒に見たものは、ストーリーを今でも覚えています。
4月から2ヶ月一緒に見てきての感想
小2の娘は、私が子供の頃に号泣しながら見たアニメ「小公女セーラ」を見せても、一粒も涙をこぼさず「えーママなんで泣いてるの〜?ぷぷぷ」と笑うような子です…💧本気でサイコパスなのでは?と心配した時期もありました😓
セーラを見せたのは小1の時なので、まだ人の気持ちを考えられるだけの成長が伴ってなかったせいかもしれませんが、娘はどんなに感動する映画や、悲しいアニメを見ても、泣いたことは一度もありませんでした💦
朝ドラを見始めたのは小2になってすぐの4月から。そしてとうとう、北海道編のクライマックス、主人公が育ての祖父から「夢を叶えてこい」(うろ覚え)と泣きながら言われているシーンで、初めてシッカリと涙を流していました!😭
一時期はサイコパス?とまで思った娘でしたので、とても嬉しくて😂
登場人物の言動について話し合う
ドラマを見たあとはいつも、「なっちゃんかわいそうだったね」などと娘が話してくるのですが、そういう時には
など、ドラマを振り返って登場人物の心情を色々話しています。これが直接何かに役立ったという話ではないのですが、大切なコミュニケーションの時間にもなっております。
本だと「何か言いたげにしかめっ面をした」など文字だけで表現されるので、想像力が乏しい娘には、今はドラマのほうが向いていると判断したのは正解だったように思います。
さいごに
いつもお風呂前の時間にドラマを見るようにしているのですが、その日の勉強が終わっていない時には「早くしないとドラマ見れないよ!」が起爆剤となって、猛スピードで終わらせております😂
ドラマでは、慣用句や難しいセリフも出てきます。大人が見るようなドラマを通じて、語彙が増えることも密かに期待している下心満載の私なのでした😂