【介護日記】31歳目下断捨離ちゅう
母を手放すことにした。
きっかけは母を殺そうとしたから。
私の道連れにしてはいけないと思い、母の施設入居を決意した。
自分の断捨離も始めた。
まずは本。
どんなに引っ越しても手放さなかった心の支え、智の師たち。
そして手紙。
長年の数々のお手紙。海外にいるときに母が送ってくれたたくさんのものも、全部。
次に化粧品。
着飾ることもない。
次に恋人。
これは今も連絡したい衝動に駆られている。
でも私はもう生きる気力がなく、そんな私に彼の時間を付き合わせる訳にはいかない。
なんで、どうして、生きてよと号泣された。
私も泣いた。どうやら本当に彼のことが好きらしい。
でもだから私が縛り付けるわけにはいかないから。
どうか幸せになってね。
それから洋服。
春夏物は着る物以外、ゴミに出した。
秋冬物は譲渡できるものはして、あとはゴミにだす。
残りの大きな家電製品や棚は、
今度廃品回収に持っていってもらおう。
それが終わる頃には、母の施設も決まるだろう。
母は私の害の及ばない所へ避難する。
優しく手厚く見てくれる所へ。
最期まで一緒だよ。と言った言葉は嘘になる。
毎日スペシャルだよ。と囁くことは出来ない。
振り回すだけ振り回して、
どこまでも最低な娘だけど、
お母さんが施設に入ったのを見届けたら、
私の御役目御免ということで、
最後は自分を断捨離する。
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