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多国籍な人達の集まる職場で気づいた・自信がないのか私?事件
勤続8年になる私の職場はアフリカや中東、東南アジアから来た
亡命希望者や学生を豪州社会やコミュニティに馴染めるようにトレーニングする場所を含めた社会的企業、ソーシャル・エンタープライズだ。
亡命希望者とは、一昔前の言い方で言ったら難民。
ここ数年は難民とは亡命希望が認められた人のみが難民、という
カテゴリーになる風潮で、滞在許可のないあやふやな立場になっている人達のことは亡命希望者、アサイラムシーカーというのが世界基準のようです。
イラン、ソマリア、マレーシア(タミル)、スリランカ(タミル)などからメルボルンへ新天地を求めてやってきたアサイラムシーカーの人達。
他にももちろんオーストラリア人、学生や卒業ビザで滞在しているモーリシャス、ケニア、インドネシア、韓国、マレーシア、ネパール、インド、ニュージーランドやカナダ、フランス、米国などの国から来た人とも仕事をするので、自分の“一般常識”というのは日本で育った自分だけの勝手な枠組みということに気づく事がしばしばある。
世界に出たら日本で思っていた一般常識。というのは
あまり通用しない。宗教も人種も全部ひっくるめて
世界の小さな縮図が職場にある、という感じだ。
たまに在豪歴の短い人は若干こちらの文化に慣れておらず
英語が第二言語です、とは言い切れない人達とのミスコミュニケーションで
対立なども出てきてカオスな表面もちらついたりするのだが、
その辺はチーム一丸となって、平和に物事が収まるように努力する姿勢はみんなが持っていると思う。
この考え方の違いや文化を楽しめるのか、というのも海外生活を
楽しめるかの重要なウェイトを占めていると思う。
英語が第一言語の人にとって(ただ現状を話しただけ。)
という表現は多々あって、別に個人的に攻めているわけではないけど、
アジア人や日本人は特に認知の歪みによって、過剰に分析し、
(いや、本当はこう思っているのかな)と深読みしすぎて、
一人勝手に傷つく場面も多い。←自分もこれ昔よくやってて、最近やっと割り切れるようになった。これで夫ともかなり衝突した。
日本語と英語の言語の違いというのは本当に大きいのだな、と思うのだけれど、これについてはまた自分の体験をふまえて書こうと思う。
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まーそんな感じのとにかく色んな違いのある多国籍が面白い職場なのだが、
先日ひょんな話から続いて「自国で人気の女優・男優の顔を見せて。」という話題になってイラン、インドネシア、インド(ネパール含む)で人気の人の顔を見せてもらった。
意外に上記4国では黒髪の人達が人気みたいで
そんなにみんなおもっくそ顔をいじっているわけでもない様子だった。西洋文化独特のアヒル口唇やカーダシアン的なお尻やスイカ入ってる?的な谷間な感じではなかったけど、最近は日本と同じく西洋人とのミックスの人達が人気になってきているらしい。
「そっかー。こういう顔の人がネパールではうけるのねぇ。」なんてまじまじと同僚の携帯画面を見ていたら、その子が
「私も自国では顔イケてるわよ(きっぱり!)!」と言い切っていて、
隣にいたイラン人の男子も「俺もそう!男前な面構え!」と言ってきて、
「え?はいー?」冗談なのか、マジなのか返答に困った。
コメント返しに困っていた私を見て、両人とも
「ほんまやで。」(I am serious! ! )と言い切って来る。笑
自分の美をわざわざ言う必要はない、という美徳がある文化に育ったから、
すっげーな、その言い切ってる自信!と逆になんか清々しかった。
日本だったら【自分の顔は多数にウケる顔だ。】と言い切る人って
そうそういないと思う。というか、少なくとも自分の周りには
そんな人はいなかった。
そして自分はもちろん「私顔イケてる!」とは自分から言えない。
昭和な時代を過ごした自分の周りでそんな事言う人がいるものなら多分陰口で「すごいよね、あの人。」ぐらい言われる勢いだと想像する。
仕事終わっての帰り道もあの自信は一体どこから・・・と
しつこく考えていたのだが、まーティックトックなどで本名も素顔も出して歌真似をしているぐらいだから、自分の顔に自信がある、という表れなのか、と推測。
家に着いたら今度は豪州人の夫が
「昨日のパーティーでさ、日本に旅行で行った同僚に他の人が(俺、日本語上手だから日本語教えてあげるよー。)って言うからだまって聞いてたら、教科書で聞くような一文だけだけでさ、それでよう日本語上手って言えると思わん?この自信は一体どっからくると思う?!あんなん大阪で言うたらひかれるで。」と夫も私と似たような“自信事件”に巻き込まれていたのだ。w
夫も自分に大阪人妻がいて、大阪で5年一緒に私と住んでいたことを言うこともなく、私の言っている日本語もある程度わかるけど、それをひけらかさないというのを聞いて、だから一緒になったんだな、と思ったわけで。
人種は違えど私達は似たもの夫婦っぽい。
こういう私達のような性格は西洋文化では損するとよく聞く。
こちらでは自信がどれだけあるかアピールできて、いい仕事にも恵まれるという。
実際夫の職場にもすんげーできる奴が来るらしい。と蓋が開いてみたら、実はなーんもできんかった、おい人事!というぐらいの人もいるほど、
ブラフ(自分の事を大きく言うこと)文化は日本以上にある。
自信。自分に自信がある。
自分を信じるから自信なのかな。
言霊という言葉もあるぐらいだし自分を信じて自信を持ったら、
美しくなるのかもしれない!笑 ←すんごいオチでごめん。