五月のそよ風と青い星のようなゼリー 立原道造
「五月のそよ風をゼリーにして 持ってきてください。
ひじょうに美しくておいしく
口の中に入れると すっととけてしまう
青い星のようなものが食べたいのです」
結核で入院していた立原道造が、
お見舞いに来た友人に言った言葉。
この一週間後の1939年3月29日、24歳で永眠。
恥ずかしながら、長い間、五月の清々しさを表現した詩だと勘違いしておりました。
「五月のそよ風」のようであり、さらに「青い星のような」ゼリー。
毎年5月になると、適切な材料は何かを考えるのですが実行せず、今年も過ぎ去りそうです。
試しに、水出し煎茶と矢車菊で冷たい寒天ゼリーを作ってみました。
新茶の季節でもありますが、水出しにした煎茶は、青い香りがいっそう際立ちますね。
今月は矢車菊の登場が多く、またか…と思われたのではないでしょうか…。
今日もお付き合い頂きましてありがとうございました。
皆様、今週の後半もどうぞお元気でお過ごし下さい。