【継続のコツ】「英語が話せたら素敵!」その気持ちを学習に生かすには
こんにちは。
英語コーチ/翻訳者のMariです。
差し迫って仕事や生活で必要とか、どうしても資格試験に受かる必要があるとかではなく、ただ話せるようになりたいという気持ちから英語を学び始める方も多いと思います。それはとても素敵なことだし、その気持ちから行動に移せるのはすばらしいと思います。
ただ、なんとなく「話せるようになりたい」だけだと、最初はよくても途中で学習方法に迷ったり、モチベーションが下がったりしがちです。
今日は、今「英語を話せるようになりたい!」と思っているあなたが、その気持ちを大切にして学習を継続していくためのコツをお話しします。
「話せるようになりたい」だけだと起こる困りごと①やることがブレて学習法迷子になる
世の中にはよさそうな教材や学習法、それに関する情報がたくさん。あの人がこんなやり方をしている、こんな教材を持っている、こんな資格を取ろうとしている・・・。こういった情報はとても役立ちますし、励みにもなりますが、ときに自分の決意や計画を揺るがす原因にもなります。
ここで自分が英語を習得する目的がぼんやりしていると、流されてコロコロ勉強法を変えてしまい、結局何も身につかなくなってしまいます。
たとえば、目的が曖昧な場合に特に迷うのが単語。文法や発音はどんな分野の英語を学ぶにしても必要な土台ですが、単語に関してはある一定のレベルを過ぎると、どのような場面で英語を話すかによって必要なものが異なってきます。単に英会話といっても、細かくしていくと、日々の買い物など生活の中で使うのか、旅行で使うのか、友人と趣味について熱く語りたいのか・・・など、目的によって必要な単語は変わってきます。
自分が必要なものを見極めておかないと、他の人がSNSにアップしている教材や勉強法が気になって、やるべきことに集中できなくなってしまいます。
「話せるようになりたい」だけだと起こる困りごと②モチベーションが低下したときに回復しづらい
「英語を話せるようになりたい」という自分の内側から出てきた思いはすばらしいですが、締め切りや試験日、達成条件といった、外から自分をプッシュしてくれるものがありません。
最初はとにかく話せるようになりたいという熱い気持ちがあっても、壁にぶつかったり、時間が経ったりすることで、だんだん気持ちが揺らいでくることもあるでしょう。
そんなときは気持ち以外によりどころにできるものが必要です。
解決法
「こんなふうに英語が使えたら・・・」とワクワクする場面をひとつだけ、超具体的に思い描く&記録する
そんなときこそ、自分の「英語を話したい」という気持ちをもっと具体的にしてみましょう。
「今でも結構具体的に思い描いているよ」という方も、もう一歩踏み込んでみてください。どこまでかというと、自分が英語を使っている一場面を映画のようにクリアに想像してほしいのです。
たとえば私には、英語学習、特にスピーキングのモチベーションが下がったときに必ず思い出す場面があります。ニューヨークで職場の仲間と飲みに行ったとき、こんな悔しい思いをしたんです。
1人の女性が「私は今の仕事がすごく好きだし、これからも頑張っていきたい。ただ、将来子育てをするかどうかを考えると年齢による制限もあるから、悩んでしまう」という趣旨のことを言いました。
当時の私は、相手の言っていることは理解できて、すごく共感できる部分もあったし、その方の思いをもっと詳しく聞いてみたいとも思いました。でもあいずちを打つのが精一杯で、その女性が言ったことに対して、英語で自分の思いを言葉にすることができなかったんです。
あのとき、自分が思っていることや置かれている状況などをうまく説明できていたら、彼女に質問を投げかけられていたら、話が盛り上がって楽しく過ごせたかも、彼女のことをよく知ってもっと仲良くなれていたかも、と悔しくなります。
だからこそ、このエピソードを思い出すたびにに頑張ろうと思えるんです。学習の方向性に迷ったときも、こういうテーマについてもっと自分の意見を伝えられるようになりたいという視点で、教材や学習法を選ぶことができます。
私のように実際に経験した場面でなくてもいいんです。たとえば、「日本に旅行に来た外国人とコミュニケーションしたい」なら、もっと会話の内容を具体的に想像してみるといいと思います。
「おすすめのレストランを紹介したいな」、「好みを訊いてみよう」、「好みに合わせておすすめのメニューも伝えよう」、「そのメニューがなぜおすすめなのか、理由も言えるといいな」、「喜んでくれるかな」・・・。
勝手にストーリーを作る感じでいろいろ妄想してみて、その中からワクワクする場面を選んでみましょう。この段階では日本語で考えて問題ありません。また、妄想なので「そんな都合よく話をきいてくれる外国人はいない」とかそういうことは考えなくてよいです(笑)。
実際に私も、他の人の勉強法を見て「私もこれをやったほうがいいのかな」などと考え、他の教材に浮気しそうになることがあるのですが、上記のように具体的な場面を思い浮かべることで「いやいや、私が実現したいのはそれじゃないでしょ!」と自分の目標にフォーカスできています。
「英語を話したい」という自分の内側から出てくる思いって素敵だけれど、外的要因じゃないからこそ、気をつけないと日々の生活に追われて薄れていったり、周りと比較して振り回されたりします。
もともとは「英語が話せるようになりたい」という熱い気持ちを持って始めたけれど、最近モチベーションが下がり気味という方は、ぜひ「こんなふうに話したい」という場面をひとつ、ものすご~く具体的に思い浮かべてみてください。
脚本家になったつもりで、場所や相手の表情も思い浮かべながら、ワクワクするストーリーを考えてみましょう。そして、この先も壁にぶつかったときに思い出せるように、簡単に文章やイラストで残しておくことをおすすめします。
ただの妄想と思うかもしれませんが、実際やってみると効きますよ。
・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━・‥…━…‥・
英語の基礎(=文法・発音・基本語彙)に救われた経験をもとに、基礎を味方につけるコーチングを提供しています。
仕事、育児、家事・・・英語学習以外にも大切なものを抱えながら続けていかなければならないのが、大人の学び直しの難しいところ。
だからこそ、最初に基礎固めをすることで、その後の英語学習をスムーズにしていきましょう。基礎ができていないから、同じところで足踏みしたり、何度も後戻りしたり・・・そんな時間の使い方はもったいないです!
今日の記事のように、継続するための考え方やモチベーション維持の面でもサポートします。
私と一緒に基礎をひととおり終わらせて、その先にある本当の目標を達成するための一歩を踏み出しましょう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?