英語の学び直し、知識をつけると意識が変わる
こんにちは。
英語コーチ/翻訳者のMariです。
今日は大人が英語を学び直すとき、発音や文法の基礎知識をつけるとこんなにいいことがあるよ!ということをお話ししたいと思います。
学習に行き詰まりを感じている方、基礎からやり直そうとがんばってみたけど今ひとつモチベーションが上がらない方のお役に立てたら嬉しいです。
いろいろな勉強法があって、それをたくさんの人が発信している昨今、
「文法やっても無駄」
「発音記号とか知らなくても大丈夫」
「知識をつけるより、もっとトレーニングを!」
という意見もありますが、
まず文法と発音の基礎知識を習得することは、日本に住んでいる大人が英語を学び直す上でとても大切なことだと私は思っています。
それは、知識をつけると意識が変わるから。
私は夫の仕事の都合で3年ほどアメリカに住んでいたのですが、最初はほんっとに聞き取れないし、通じませんでした。
これはあるあるだと思うのですが、coffeeが通じなくて・・・。コーヒー好きとしては困りました(笑)
これはカタカナ英語の「コーヒー」が実際の英語の発音と乖離しているからなんですが、その頃の私には発音の基礎知識がなく、どうしたらいいかわかりませんでした。なんとなく違うのはわかるんです。でも何がどう違うのかわからない・・・。
ただやみくもに真似してみたり、練習してみたりするものの「通じない、なんで?!」ということを繰り返していました。
でも、発音記号に沿って母音や子音をひとつひとつ復習したら、どうして自分の英語が聞き取ってもらえないのか、少しずつわかってきました。
たとえばcoffeeのOの音でいうと、こういう日本語の「ア」や「オ」に似ている音が英語には何種類もあることを知りました。
だから、通じなかったのねって。
ちなみに、テキストは『英語耳』を使いました。
こういう知識を得てからは、カタカナにすると「ア」や「オ」になっちゃうけど、これは本当はどの音なんだろう?と意識して確認するようになりました。
もちろん、知識だけではだめで、トレーニングも不可欠です。学んだだけでは聞き取れるようにも、発音できるようにもなりません。
でも、知識があることで、トレーニング中の意識が変わります。これまで気にしていなかったことに意識が向くようになる。すると同じトレーニングでも習得できることがグッと増えるから効率がいいんです。
そして、なんとなく違うと思っていたことが、なぜ違うのか、どこが違うのか「わかる」ようになります。
そこから「できる」状態にするには地道なトレーニングが必要ですが、わかった状態でトレーニングするのと、なんとなくトレーニングするのとでは効果がまったく違います。
それに知識があると、ネイティブの話(もちろん、映画や動画でも)を聞いているときに「あ、これ、この前学んだことだ!」、「本当にこういう音声変化が起こるんだ!」って気づくことがあるんです。
そういう実践の中での気づきがあると、ますます定着するし、何より楽しいんですよね。
今回は発音の知識を例として挙げましたが、基礎的な英文法も同じです。話せるようになりたいなら、文法知識だけじゃダメ。でも、まずは基礎的な文法知識を学んで土台を固めると、英会話トレーニングの質が変わります。
というわけで、今回は最初に基礎知識を固めることの大切さをお話ししました。
最初に発音や文法の基礎知識を学び直すと
トレーニング中の意識が変わって、より多くのことを習得できる
なぜ、どこが違うのか、説明できるようになる
実践の場で、これまでにはない気づきが得られて楽しい、楽しいから続く
といういいことがあります。
繰り返しますが、トレーニングも大切なので、結局はバランスなんですが、そのバランスの取り方についてはまた別の記事で書けたらいいなと思います。
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