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端午の節句と子どもの成長への祈り
こんにちは。
土曜日の朝をどのようにすごされていますか?
わたしは、NHK BSで連続テレビ小説『らんまん』の今週の総集編を観ていました。
長女・園子を亡くした悲しみから、なかなか立ち直れない万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)。
同じ長屋に住む倉木夫婦(大東駿介・成海璃子)のお子さんの成長を祝った端午の節句の様子が描かれていて、古新聞でつくった兜をかぶり、柏餅を食べさせていました。
新聞の兜を外に見せに行こうとすると、園子を亡くした万太郎夫婦を気遣い、家にいるように引き留める倉木夫婦。
この描写をみて、端午の節句は、5月5日、今は子どもの日としてGWゴールデンウィークの一日となっていますが、もともとは男の子の誕生を祝い、その健やかな成長を祈る行事だったのだとあらためて感じたのでした。
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一昔前までは、幼いうちに命を落とす子が多かったと言われます。
私の母は昭和8年生まれですが、2人の妹が赤ちゃんころに病気で亡くなったと子供のころに聞いたことを覚えています。
7歳になるまでは、命を落とさないかとても心配があったため、七五三と1年に1度男子は5月5日、女子は3月3日に無事な成長を祈った行事だったのですね。
今は医学が発達して、幼くして亡くなる子供は減りました。
時代ともに5月5日に鯉のぼり🎏をあげて、兜の飾り、柏餅を食べる形は残っていますが、子供の成長することへの強い祈りは失われたように感じます。
人と動物との違いは「祈る」ことでもあり、子供が成長することへの祈りの大切さを思い出させてくれました。
わたしが好きな哲学者マルチン・ブーバーは著書『我と汝』の中で、祈りの中に時間があるといっているとおり、時間をも超越してくれる人間にとって必要なこと。
時間に追われて生活している私は、考えさせられたのでした。
それでは良い一日をお過ごしください!