運動しているって言えますか!?
みなさま、こんにちは!
「運動していますか?」
と尋ねられたら、どのように答えますか?
「仕事でずっと座っているから、全然運動できていません。」
あるいは、「ゲームにはまっていて、運動不足です!」
という人から、運動している人なら
「ジョギングを週に3回行っています。」
と答える現代人が多いのではないかと感じます。
しかし、運動とは、日常生活で私たちが行っている動きも運動です。
日常の何気ないことが運動になっていることを私たちは忘れてしまいがちです。
最近、日常の動作一つひとつも運動なんだと考えさせてもらう出来事がありました。
それは、3年ぶりに東京大田区の実家にかえってときのことです。3年会わないうちに高齢で歩くのが一苦労となった母親とふれて感じたことがあります。
若いころであれば、意識せずに数秒で行えた洋服を着替える、ボタンをかける作業も1分以上かかってしまう。
洋服を着替えたり、立ったり座ったりすることも運動になっているんだと・・
また、20年以上何回も読んでいる発声に関する本『気持ちが伝わる声の出し方』を読みかえしてみてハッとさせられることが書かれていました。
呼吸も運動だというのです。
オペラ歌手は歌うとき頭から足裏まで全身を響かせて声をだすそうです。
呼吸というは肺から口鼻の動作のように感じますが、実は全身運動なのです。
オペラ歌手ではなく一般人でも、深いゆったりとした腹式呼吸を行うと、地味ではありますが、全身の筋肉が連動しているそうです。
そう、ゆっくりと真剣に呼吸を行えば、呼吸すら「運動」になるということです。
ましてや、歩くことは運動です。
多くの人は歩きを通勤や買い物、あるいは山登りでの歩きを移動手段として意識せずに歩いてしまっています。
歩きへの意識を高めれば、公園へウォーキングするために出かけなくても、通勤や買い物の日常の歩きでも意識を全身に向けて歩くと全身運動に変わります。
しかし、わたしたちは、一万歩を歩くこと、毎日50回の腕立て伏せと腹筋の筋トレすること、ジムに行くこと、20分以上走ること、ヨガをすること、学校の体育の時間でやったことが運動だと学校教育やメディから知らず知らずのうちに、子供のころから脳にすりこまれています。
この現代人が抱いている運動イメージで、運動不足を解消をしようとすると、
スポーツジムに通う時間がない!
筋トレが継続できない!
1万歩もウォーキングできない!
ジョギングをはじめたけど3日で終わった!
と運動することを諦めてしまいがちになります。
しかし、「そうか毎日の何気ない動作も運動だぞ」と意識を切り替えると
先ほどいったように、毎日行う呼吸や歩くことにも真剣に向き合えるようになって、短い時間で意識を集中して深い呼吸をする、正しい歩きを意識して行うようになります。
運動への意識を変えて工夫をするだけで、座って仕事をしているときの呼吸、トイレにいく歩きも運動に変わるのです。
毎日運動ができていると感じられれば、運動できていないという罪悪感、運動しなければならないという強迫観念がなくなるので、生活からストレスが一つ消えて幸せな暮らしに近づくことにつながります。
さらにご自身の日常生活で行える範囲で運動を取り入れると、仕事・子育て・介護でどんなに忙しくても、健康を維持するための最低限の運動が毎日行えるようになります。
たとえば、掃除を運動として取り入れるのはどうでしょう
掃除機はつかわず、昔ながらの箒(ほうき)と塵取りでごみをとり、叩き(ハタキ)でホコリをとって、雑巾で床ぶきをする
本当に死ぬほど忙しいとき、疲れたときはお掃除用ロボット・ルンバ君におまかせて、少し余裕があれば短時間でも生活している範囲を身体をつかって掃除をしてみると、身体をつかった感がうまれます。
昔ながらの掃除は、運動をしながら、部屋が綺麗になる一石二鳥です。
ジムに行ったり、ジョギングした方が効率的だと考えるかたもいるかもしれませんが、毎日継続して行うとなると大変な努力が必要です。
呼吸・歩き・日常生活の掃除と無理のない範囲で運動にかえる小さな積み重ねをつづけていると、少しづつではありますが身体と心を変わってくるので、長期的な視点にたった場合、日常の動きを運動に変えるほうが効率的だと思います。
さあ、運動への意識をかえて、呼吸や歩きをもっと探求してみたくなりませんか?
何気ないことへの気づきが人生を変える一歩になります。
毎日の生活を運動にすると、たとえジムにいってなくても、ジョギングしてなくても、1万歩ウォーキングしてなくても、「運動していますか?」と尋ねられたら、自信をもって運動していると言えます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
みなさまにとって素敵な一日になることを祈っております。
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