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#31古本屋の矜恃?

誕生日の朝、気をきかせて子供たちを連れ出してくれた夫のおかげで久しぶりに朝寝坊して遅くまでベッドの中にいたら、盛大に猫が吐いてる音で現実に引き戻された……

そんな素敵な1日の始まりにこれを書いています。ヤッホー。


さて今年は月に1冊は本と本屋さん関連の本を読もうを思っていて、感想もnoteに書いていこうと思っています。

でもでも気づいたらちょっともう2月ジャンよー

毎年1月から4月くらいまで本屋大賞やら日本翻訳大賞やら投票と発表があってずっと読まねばならない本がてんこ盛りなので、あわあわしています。
(自分で勝手にこれは読まねばと決めてるだけなんだけど)

ということで2月になってしまったけどさっそく1月読んだ本のご紹介いってみよ。


今月はこちらです

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『古本屋開業入門』喜多村拓 燃焼社

”思い立ったが凶日”

前書きのタイトルで笑ってしまった。

もうこの一言でこの本がどういう本なのか、そして古本屋という職業がどういうものなのか語り尽くしてしまっているという気がしません?

ハウツー本としてはだいぶ古い本なので(平成19年刊行ということは13年前の本です)、今さら読んでもどうかな?という気もしましたが、なんせ自分古本屋という職業に関してはど素人なので、入門書というものを読んでみたいと思ったのです。

それで検索したら、こちらがタイトル的にど真ん中だったので手に取ったという次第です。

読んでみて、やはり内容はだいぶ古いと感じました。
ちょうど古本業界がアマゾンやネット書店の台頭で苦しくなってきた頃の話が中心で、パソコンが普及して昔ながらの古本屋もネット販売が主流になってきた当初の話なのでそういう実用的な部分は今読んでももう全く変わってしまっているだろうなという予想はできました。

でもだからと言って読まなくてよかったってことは全然なくて、やっぱり全く知らない世界のことなので、一から古本屋の仕事について詳しく書かれているところは大変ためになりました。

例えば、買い取った古本のリペアや美しく整えるやり方なんかは、本当に細かく消しゴムをかける方向まで書いてあってすごく勉強になったし、立て場というリサイクルセンターやゴミ捨て場を回って売れそうなものを回収してくるとか(これは今もできることなのかどうかわからないけど)、ネット書店で商品を送る際に気をつけなければならないこととか大切なこともたくさん書かれていたので、まぁそこは読んでよかったかなと。

ただ、読んでて苦痛だったのはちょくちょく古本屋のおっさん的なぼやきが入ってまして、それは全然いいんだけど嫌だったのが奥様は暗算もお間違いのようで……とか、女性はすぐに……とかちょいちょい女を小馬鹿にした言いがかりがでてくるところ。

まぁ昔の頑固な古本屋イメージそのままですし、それに美学を感じてるんだろうなってわかるけど、正直全然カッコよくないなーって思っちゃうなぁ。

今はもうこんな親父減ってきてるって思うかもしれないけど、地方にいくと普通にわんさかいるんですよね(遠い目)……そして周りの人間も女性も含めてそれを別段ひどいことと思ってないっていうのもよくある話。根深い問題ですね。と全然関係ないところでちょっと暗くなってしまいました。

はい、とちょっと珍しく批判的な感じで終わってしまいました。
まぁそういう部分は一部なので、全体的には古本開業の指南書として得るものもたくさんある内容となっています。
でも他にも多分もっと新しい本が出ているでしょうから特別おすすめはしないかな。

さて今回はこのくらいでさくっと終わります。次回は何を書きましょう……
コロナのせいでなかなか道志に行けないので、ネタが尽きてきております。
書店の仕事についてでも、本屋を作るということについてもこんなこと聞きたい!とかありましたらぜひリクエストお待ちしてます〜。

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もくめ書店〈酒井七海〉
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