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#47 本読みました 『街灯りとしての本屋 11書店に聞く、お店のはじめ方・つづけ方』

おはようございます こんばんは こんにちは


ちょっとまずはご心配をおかけしていたので、その後後遺症はどうなったのかをお話しします。

前回の自宅療養の様子を書いたときに、最後多少の咳が出ていると書いたかと思うのですが、発症から2週間ほどで特になくなり完全に後遺症はなくなりました。においもこの前書いた時にはすでにほとんど戻っていましたが、今はもう何も違和感は感じず、いつも通りです。

そして仕事にも先日無事に復帰することができ、ようやく通常運転に戻った感じです。

メッセージやいいねなどたくさんありがとうございました。本当にはげまされました。


まぁなんという夏だったのでしょう。
コロナ騒ぎに始まり、台風、大雨とつづいて心はいつでも非常事態。
なんだかいっときも休まりませんでした。

そしてもう8月も終盤にさしかかろうとしています。
まだまだコロナも災害も収まりそうにありませんが、なんとかあとは少しでも穏やかに、少しでも楽しく過ごせることを願ってやまない毎日です。

ふつうが1番って誰かが言ったけど、今年はそれが身に沁みて沁みて……


そんなわけでもくめ書店は、壁貼りをはじめ準備が全く進みません。
今はまだ時間があると感じているけれど、1年なんてあっという間、風のように過ぎさることは確実ですので、多少の焦りも感じてきています。

道志村には時期を見てまだ行くこともできるし、少しずつ実質的な準備は進めたいと思っているのですが、今年1番やりたかった他のたくさんの本屋やカフェや小さな店を見て回るとかイベントにたくさん参加するなんてことが壊滅的にできず、正直1番悔しいところです。
東京にいるうちにいろんなところを見ておきたいと思っているのですけどねぇ。

もう少しコロナが治まったら少しずつでもまた行きたいなと思っています。


イベントの方はオンラインも増えて参加しやすくなってきたと思いきや、たいていのイベントは夜の7時からだったりして、子供がいるとその時間は1番忙しいんだよー。無理だこれも無理、あれも無理・・・なんて嘆きながらこちらもなかなか参加できずにいる次第です。

もし昼頃だったり、9時とか逆に遅い時間開催の本のイベントを見つけましたら、教えていただければありがたいです〜!


なんてすいません、嘆きぼやきの前置きが大変長くなりましたが、ようやく本題!

今日はコロナ療養中に読んだ本を1冊ご紹介したいと思います。


『街灯りとしての本屋 11書店に聞く、お店のはじめ方・つづけ方』
田中佳祐 著 竹田信弥 構成 / 雷鳥社


2019年の7月31日に出た本なので、閉店してしまっているところがあるかなと思いきや、1店だけリアル店舗はクローズしてしまったところがあるようですがネット書店は存在しており、他は全て現在も店舗として営業されているようでした。

わたしが初めてこの本を見たときに注目したところが、タイトルの後に小さく書かれた ”つづけ方” というところで、ここがこの本の特徴の一つではないかと思います。
”はじめ方” が書かれた本は数あれど、”つづけ方” に注目した本はとても珍しいと思ったのです。

この本の刊行時から2年たった今も長く続いている本屋さんたちのその ”つづけ方” というところは、より一層説得力を増しているのではないかと、そうも思いました。

何かをはじめることは誰でもできると思います。本屋も昔は開業のハードルが高いと言われた分野ですが、今では気軽にはじめられる自営業の一つとなっています。

でもやるからにははじめたその先、長く続けるにはどうしたらいいのか、そこってものすごく重要だと思うんですよね。

この本に出てくる本屋さんは11店舗

・えほんやなずな
・クラリスブックス
・敷島書房
・書肆スーベニア
・せんぱくBookbase
・ひなた文庫
・双子のライオン堂
・Cat`s Meow Books
・H.A.Bookstore
・Readin` Writin` TAWARAMACHI BOOK STORE
・SUNNY BOY BOOKS


実は知らない本屋さんも多くて、この本を読んで初めて知ったところもけっこうありました。
ひなた文庫さんなんて熊本の阿蘇の、小さな無人駅にあるということで、よく見つけたなぁとまずびっくり。

でもいつかぜひ行ってみたいと強く思うほど、本当に素敵な本屋。
ご夫婦でたこ焼き屋をやりながら、無人駅の片隅で週に二日間だけお店を開くというスタイル。

駅のロケーションも最高で、こんなところですごす時間がまず唯一無二だなと。
でもお二人は、観光客だけではなく近所の人たちとの付き合いもとても大切にしています。この場所ならではのイベントをやりながら、近所の人からもお店が開いていてよかったと感謝されたり、仕入れも普通の物だけでなく、近所の人からの寄付で成り立っているのだそう。

もくめ書店が目指すスタイルとも共通するところがあり、非常に参考になりました。


えほんやなずなさんもそういう意味では、わたしの目指す本屋の形に近く、子供たちが気軽に立ち寄れる ”場” であるということ。それからお母さんたちがほっと一息つけるような "場” であるというところ、もちろんそうじゃない地元の人たちや観光客も混ざり合い、心地よく過ごせる場所としての本屋というところを目指したいと思うので、共感するところがたくさんありました。

ホームページは見つかりませんでしたが、オフィシャルラインから問い合わせたりできるようです。


ただ、この2店舗さんはおそらく利益という面は追求しておらず、ボランティアのような側面のあるお店だと思うので、わたし自身はこういう店作りでしっかりと利益も出るように考えていきたいというところが一つ大きな課題だなと改めて感じました。


利益を出していくというところもきちんと考えているお店が Readin` Writin` TAWARAMACHI BOOK STORE さん。

元々文章教室をやっていたということで、書くことを教えながら書籍を販売するというユニークなスタイル。
さらに月に20本ものイベントをやっていたりとかなり活動的な本屋さんです。

イベントはわたしも週に1回は絶対やりたいと考えています。
特に夏の間は。
いや冬こそやるべきなんかな。その辺はおいおい考えます。


読み聞かせはもちろん、朗読や、読書会、キャンプサイトとコラボなど様々なことをやっていきたいです。特に道志の自然を生かしたアウトドア系の催しと本の相性はなかなかいいと思っているので、どんどんチャレンジしていきたいです。


そんなふうに読んでいると、ああ自分だったらこうしたい、ああしたいというのが次々出てきて本当にすごくいい刺激になりました。

早く行動に移せないのがもどかしく、今すぐにでも店をやりたい気持ちになってしまいます。


でも一度気持ちを落ち着かせて考えて、改めてこの本を読んで大切だと思ったのは、次の3つ

・店のコンセプトを明確に持つこと
・利益をどう保つのかしっかり計画を立て考えること
・準備は入念にということ


店のスタイルは様々で、その土地にあったものがそれぞれきっとあると思うんだけど、その中で自分がやりたいことはなんなのか、そこがブレずにあるということが、店を長く続ける上で最も重要なことなんじゃないかと思いました。

この本は正解はこれと打ち出すのではなく、こんなやり方もあるあんなやり方もあると提案してくれる本だと思います。
それは様々な状況が推測される、お店を持つということにたくさんの可能性をもたらしてくれます。


こういう小さいけれど良い本屋さんが営業していっているという事実は、単純に勇気づけられるし、同時に自分にとっての良い本屋とはという1番大きなテーマに立ち返り、気も引き締まります。


読めてよかった。
いい本でした。

課題をたくさんもらったので、じっくりゆっくり考えていきたいと思います。


それにしてもいろんなスタイルの本屋があるなぁ。可能性は無限だと思えてきました。


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もくめ書店〈酒井七海〉
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