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「HELIAR classic 50mm F1.5 VM:浪漫の宴」

1. まず、これだけは言わせてくれ

このレンズ、めちゃくちゃ楽しい。
クラシックレンズのロマンと、現代機との絶妙なバランスを兼ね備えた 「クセ強だけど、ちゃんと仕事もする大人のレンズ」 って感じ。

そして、最も大事なこと。

このレンズ、Zfにつけたら優勝です。

ウワカッコイイ

では、詳しく語らせてもらおう。


2. フォクトレンダーのヘリアー? つまりロマンです。

フォクトレンダーというブランド名を聞くだけで 「あっ、ロマンだ」 ってなる人は多いと思う。
で、今回のレンズ HELIAR classic 50mm F1.5 VM

ヘリアー構成のクラシックなレンズ
ボケが美しくて、とにかく柔らかい
金属鏡筒で高級感も抜群

要は「昔ながらの味」を大切にしたレンズなんだけど、"ただの懐古" じゃない。
むしろ 「懐かしさと新しさのちょうどいいバランス」 って感じ。
いわばオリジン版RX78-2のオジキ。分からないか。


3. 開放は暴れ馬、F2.8〜F4は至高の世界

このレンズ、開放(F1.5)で撮ると 「お、お前落ち着け!」 ってなる。
ハイライトは吹っ飛び、収差もバブルリングも大暴れ。

✅ 「収差が美しい」とはこのこと
✅ 「ハイライトの暴れっぷり」にニヤニヤする
✅ でも、ちょっと使いこなすには技術がいる

GFXで使えば40㎜位。フワフワ。絵か?
友人を撮ると夢みたいな絵になる。夢には出てきてほしくはないが。

しかし、F2.8〜F4まで絞ると…

✅ ちゃんとシャープ
✅ でも、優等生すぎない絶妙な甘さ
✅ 立体感がぐっと増して、空気感がえぐい

F4まで絞ると優等生になってくる。

要するに、開放で「暴れ馬」を楽しみ、
F2.8〜F4で「品のある写り」を堪能する。
そのギャップが楽しいんだよ!!!楽しんでくれ!!!


4. 触ってて気持ちいい。つまり最高。

レンズは写りだけじゃない。
触って気持ちいいかどうか、それが問題だ。

金属鏡筒の質感 → 触るたびに気分が上がる
ピントリングのトルク感 → ちょうどよくてMFが楽しい
絞りリングのクリック感 → これはもうアート

この「操作する楽しさ」は、現代のAFレンズにはない魅力。
レンズを"使う"ってこういうことだよな。

ちなみに僕はこういうレンズを使う時はピントリングや絞りリングの近くに耳を当て、異音がしないか確かめる。
友達の前でそれやったらジョンウィックと言われました。
次は無いぞ。

みんなやるでしょ。やらない?あぁそう。

5. シングルコーティング → 色がエモい。

このレンズ、"シングルコーティング" なのがポイント。
今の「高性能マルチコーティング」じゃなく、"あえて" 抑え気味のコーティング。

結果、どうなるか。

✅ ちょっと柔らかい発色 → フィルムライクな雰囲気になる
✅ 逆光のフレア → 美しく滲んで幻想的
✅ 夕暮れ時 → エモすぎて泣く。みんな泣いてた。

シングルコーティングの良さって、「光の入り方で写真が変わる」ことなんだよな。
つまり、「お前の感性が試されてるぞ」 ってこと。

もう背景溶けてないなった。
THEエモ。好きでしょこういうの。

6. バブルボケ? 収差? すべて愛せ。

最近のレンズは、収差がどうの、解像度がどうのと、"正しすぎる" 傾向がある。(個人の感想です)
でもこのレンズ、そういうの全部無視してる。(個人の感想です)

✅ バブルボケ → ぷくぷく浮かぶ
✅ ハイライトの滲み → ファンタジー感えぐい
✅ 周辺減光 → 逆に味になる。チョコ味。

最初は「クセ強いな〜!」って思うけど、
このクセがわかると、撮るのが楽しくなってくる。

水面の光の反射って優等生レンズだと綺麗に出すの難しいんだよね。
ざわざわざわわ。

7. スペックをサクッと。

フィルター径:49mm → 小型軽量でフィルター選びやすい
最短撮影距離:0.5m → 近接もそこそこいける
重量:255g → 手に持つとちょうどいい密度感

持ち歩いて、ガンガン撮るのが楽しいサイズ感。
持ち運んで苦痛なレンズなんて仕事以外で持ちたくないしね。

sigma50mmF1.4ARTを運んで肩が終わったAさん。

8. 優等生じゃない。でも、それがいい。

よく「このレンズはアポランターには敵わない」とか言われるけど…
そもそも比べるジャンルが違うんよ!!

✅ アポランター → 超シャープで優等生
✅ HELIAR classic → ちょいワルな大人

「正しすぎない美しさ」ってのが、このレンズの本質。

ウオー。木。

9. Zfにつけたら、かっこよすぎて息を呑む。

もうこれは確信を持って言う。
Zf × HELIAR classic 50mm F1.5 VM は"正解" です。

✅ クラシックデザイン × クラシックデザイン → 見た目100点
✅ MマウントAFアダプターで → 快適に使える

見た目のカッコよさ、操作感、描写。
全部が噛み合うと、もう最高。
もうこのセットで君は写真家になれる。
というかモテる。これ首からぶら下げるだけで50m歩いてる間に5回はナンパされる。やったねたえちゃん!

おいやめろ
知らない犬は来た。カワイイ~。

10. 価格は74,000円(中古)〜78,900円(新品)

たしかに、決して安くはない。
でも、高いビンテージレンズを買うなら まずこれを試してほしい。

✅ デジタル機でフィルムライクな写りを求める人
✅ ちょっとクセのあるレンズが欲しい人
✅ "操作する楽しさ" を味わいたい人

こんな人には、ドンピシャな一本。
まぁこの金額あれば多分ほかのレンズも検討できる。
だからこその浪漫を追い求めないか。


11. まとめ:「クセ」を楽しめる人なら、最高の相棒になる。

✅ シングルコーティングで、色が最高
✅ バブルボケも収差も、すべてが味
✅ F2.8〜F4以上絞るとシャープで安定
✅ Zfにつけたら優勝

"正しすぎる" レンズじゃない。
でも、だからこそ 「撮る楽しさ」がある。

このレンズを手にしたら、バブルボケも収差も、
全部愛して、全部受け入れて、写真を撮ろう。

きっと、いつもと違う世界が見えてくるはずだ。
浪漫を愛し浪漫に生きて浪漫と共に散ろう。カメラ沼諸君。



というかこれfpに着けたら殿堂入りしちゃうんじゃないかな。
さーてしちゃいますか。殿堂。

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杢璃/Mokuli
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