二月(弥生)の古墳吟行
お誘い頂いて二月のはじめ頃に高槻のいましろ大王墳墓へ吟行に行ってました。吟行は二度目、その時の句です。吟行句は基本的に実景で作るようにしています。
土室より出たまふ春の暁よ
春暁のはにわ街道老子くる
バスといふ春のうれひを乗りまちがひ
どんぐりの遊ぶ大王墳丘墓
大王の踏まぬ落葉やわれの踏む
埴輪みな空を向きたる揚雲雀
むめがかや埴輪の骨の鳴るたびに
土筆生ふ弥生の空を愛しめり
おぼろなる埴輪祭の夜や明くる
鴨の引く埴輪のこゑや奥処へと
あなたへと鴨引きゆける埴輪のこゑ
弥生ごと埴輪を抱くる姉なれや
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