見出し画像

寄り道:東京国立博物館(2024.11.28)

三井記念美術館「唐ごのみ」の帰りに、ちょっとだけトーハク平常展に寄り道。
そんなに近くもないですが、東洋館の「中国書画精華」が 12月22日までなので見ておきたかった。

上野駅の混雑に驚く!真っ直ぐ歩けない。
モネ展に、田中一村とハニワが終了間近、キティと科博の鳥展と…混む要素しかないか。
トーハクも大盛況。

東洋館 8室

あまり体力も時間もないので、8室「中国書画精華―宋・元時代の名品―」のみ。今回「見どころ紹介」のキャプションがあり、いつもより初心者に親切。
修理後初公開のお披露目も何点かあり。
詳しくは1089ブログで↓

…丸投げしすぎですが、紙が茶色く変色していて、私の技量ではうまく撮れないし、語る知識もありません。
隣で日本人が「これ、水墨画?色がついてるように見えるけど」と話していますが、私には茶色くてよくわかりません。

猿の絵は、日本の猿の絵のほうが「可愛らしく」見える。感性の違い?
展示の猿は、少し物悲しく感じられる。

《猿図軸》伝毛松もうしょう筆 |中国|南宋時代・13世紀|絹本着色
東京国立博物館 蔵
当時中国で希少だった日本猿を描いたらしい。
この猿、悲しそうに見えてしまう。「…じっと手を見る」みたいな…
この日本猿、中国に渡ったんだろうか?
岩猿猴図いわえんこうず唐絵手鑑からえてかがみ筆耕園ひっこうえん」のうち)牧谿もっけい印|中国|元時代・14世紀|絹本墨画
東京国立博物館 蔵
水面に映った月を取ろうとして溺れてしまう猿の寓話。
「身の程を弁えろ」という教訓だと言われると、ウーンと思うが、
美しいものに思わず手を伸ばして破滅する話と思うと、ニュアンスが違って感じられる。
葡萄垂架図軸ぶどうすいかずじく》伝任仁発にんじんぱつ(1254~1327)筆|中国|元時代・14世紀|紙本墨画
東京国立博物館 蔵
これは好きなのだが、こんなに変色してなければなあ…と思ってしまう。
右端のタイトルは黒々としているのは、後から書き足したのか?


本館 2階 8-2 書画の展開

長沢蘆雪は、かわいいと思うけど、ちょっとかわいすぎるなあと思っている…ナニコレ、カワイイ…

雀図扇面すずめずせんめん》長沢芦雪筆|江戸時代・18世紀|紙本着色東京国立博物館 蔵

右から左に扇子を開いていくと、雀がチラッと顔を覗かせ、出てくるんですね。
※ 実物は、もっとかわいい

この展示ケースを左から右に見ていくと、すごいスケッチ登場。

昆虫写生帖こんちゅうしゃせいじょう写生帖しゃせいじょう 丙帖へいじょう)》円山応挙筆|江戸時代・18世紀|紙本着色
東京国立博物館 蔵

先ほど《雪松図屏風》を拝見した円山応挙でした。
丙帖はラフスケッチっぽい。甲帖は、ほとんど昆虫標本。
私は丙帖が好き。

蝶写生帖ちょうしゃせいじょう写生帖しゃせいじょう 甲帖こうじょう)》円山応挙筆|江戸時代・18世紀|紙本着色
東京国立博物館 蔵

振り向けば、曽我蕭白。
やっぱり曽我蕭白、好きなのかも。このリスのシッポとか。

左:《葡萄栗鼠図ぶどうりすず
右:《牽牛花けんぎゅうか(朝顔)図》
共に曽我蕭白筆|江戸時代・18世紀|紙本製画
沼津・原の名家植松家伝来品
東京国立博物館 蔵
曽我蕭白《葡萄栗鼠図ぶどうりすず》(部分)
東京国立博物館 蔵


本館 2階 10室 浮世絵と衣装

特集は「忠臣蔵の世界」
勝川春英のシリーズなど忠臣蔵関連を中心に、雪中の花鳥図や、年末の風俗などを展示。
2024年11月19日〜12月22日まで。

《名所江戸百景・王子装束ゑの木大晦日の狐火》歌川広重筆|江戸時代・安政4年|大判 錦絵
東京国立博物館 蔵

 シルエットになった小高い丘にある王子稲荷は、関八州の稲荷の総元締。大晦日の夜、近くの大榎のもとに何千という狐が集まり、この木を飛び越えて高さを競いました。狐たちは宮廷女官の装束に着替え王子稲荷に向かったとされ、大榎の跡は装束稲荷社となっています。

展示室キャプションより











いいなと思ったら応援しよう!