見出し画像

「繊細さん」の本 を読んで part1

前回は自分がHSS型HSPであることに、人生の折り返しをしている今年、つい先日、気づいた話をしました。

そしてすぐ『「繊細さん」の本』という武田友紀さんが書かれた本を読みました。喉カラカラ状態で麦茶一気飲み、染みわたる爽快感。状態から、今回は、もういちど濃く味わうために、振り返り読みして、本と対話してみたいと思います。

わたしはこの数日、はじめて人と感覚の部分で共感し合えるかもしれないという高揚感でいっぱいなんです。
そう、わたしの人生前半に欠けていたもの

他者からの共感。

枯渇を埋める旅に、よかったらお付き合いください。
※振り返り読みは、本の最初から順に進めます。


繊細さんには個人差や濃淡があります…

そうなんでしょう。きっと同型内でのバリエーションも豊富ですよね。
同型といえども、わたしと大分違うと感じる人はかなり居られる予感があります。

周囲に相談しても、「気にしなくていいんじゃない?」と言われたり、「なんでそんなに気がつくの?」と不思議そうな顔をされる。

「感じやすい」性質は、長らく「気にしすぎ」「真面目すぎる」など、個人の「性格」によるものだと誤解されてきました。

繊細さは性格や環境によるものではなく生まれもった気質であり、生まれつき背の高い人がいるように「生まれつき繊細な人」がいることが明らかになったのです。

気にしすぎ。真面目。は周囲に言われてきたし、自分でもそういう面もあるのだろうと思ってきた。同時に、しすぎ。真面目。に該当すると思われる人たちを見るたびに、自分とは違う気もしていました。

脳の神経システムが刺激に反応しやすい

神経の高ぶりに関連する物質(脳内にノルエピネフリン)が多く分泌され、また、神経が高ぶっていたり、警戒しているときに分泌されるホルモンであるコルチゾールも、他の子どもよりも多く出ているというのです。

ほう、そういう話好きだなー 体内部の話。
自分ではどうしようもないものが作用している感覚はあったけれど、脳の神経システムが関与しているのか。

小さなことに気づくのはごく自然なこと。

はぁ(安堵のため息)。これって、あなたは普通です。と言われているのだよね? そう言われるのはじめての経験だ。
気にしなくても、気に入ってくる感覚。 わかりますよね?
だから止めようとせず、それに対応する方向でいけばよい、と。
その感覚に対応してよし。が、どれほど有り難いことか。
わたしの人生前半に欠けていたもの

他者からの肯定。

負の感覚は、生き物にとって危険を見分ける大事なサインです。痛みと心地よさを同時に感じる場合、危険を避けるために痛みのほうに意識が向くのです。

なるほどね。ある時、「敏感な人は、悪いものにも反応するけれど、いいものにも人より反応するのだから、より濃い人生が味わえる。」という趣旨を言われたことがあったけれど、あまり納得がいかなかったことに、ここを読むと理解できる。
生き物の性質上、悪いものの方がより強調されてしまうのだ。
あとは、いいものを人より反応できる、という利点をあまり実感できない。というのもある。感動しているときは、他人も自分と同等なほど感動しているように思えていたから。

痛みやストレスが多い状況では、まわりに「いいもの」があっても感じにくいのです。
ですから、いいものをたっぷり感じて元気に生きるには、自分が進む道を自分で選ぶことが本当に大切です。実生活で言えば、職場や仕事、休みの日を一緒に過ごす相手、暮らす部屋などの「環境」を自分で選ぶということです。

「いいものをたっぷり感じて元気に生きるためには、自分が進む道を自分で選ぶことが本当に大切」 何度も自分に言い聞かせなくては。 なんども何度も。

平気なフリをすることでもありません。
繊細な感覚をコンパスに自分にとっていいもの・悪いものを見分け、自分に合う人間関係や職場環境に身をおく。
「私はこれが好き」「こうしたい」という自分の本音をどれだけ大切にできるかが勝負どころなのです。

平気なフリ。ずっとしてきたなー。
コンパスにOKサインがでる職場環境、なかなか見つからないなー。
好き。こうしたい。を前面にもってくることは、大人ではない。と言われてきたし、みんな多かれ少なかれ色々思いながらも折り合いをつけて生活している、と思っていた。折り合いがなかなか付けられない自分を足りないところがある。大人になりきれてない。とそう信じていたなー。
私はこれまで、この神経システムの仕業のことを知らなかったんだよ。
ちゃんと汲んであげられてなくてごめんね、過去の私。
これからは、コンパスをフル作動!
努力ポイントは、職場に入ってからの折り合い、ではなく、入る前の眼力発揮! 勝負どころはここらしいよ。
逆に眼力をわざとボヤかして見えないように努力してたところがあったよ。だって、コンパスにOKがでないことが多かったから。世とはわたしにとってそういうところ。それは自分が難しいのだからしかたない。世に出るための引き換えとして、手放さなくてはいけないもの。だと思っていた。
しかしこれからは、コンパスフル作動!でいきますよ。 

アーロン博士によるHSP自己テスト…

・…環境の微妙な変化によく気づくほうだ

料理に小さい異物が入っていることに一瞬で気づく。
周りでしている会話の不協和音に、別なことをしていても気づく。
通り過ぎる人の何となくの人柄がわかる。
辺りがこれに当たるのかな?
そこまで変わった性質とも思っていなかったけど、自分で感覚が鋭い。という認識があったのは、この部分はあったかも。

・忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる

その通りですよ。 あれ? みんなそうじゃないの? と思うぐらいそのまま。そうじゃない人たちは忙しい日々が続くと、どうしたくなるの?
あー カラオケとか、飲みに出る、とか言う人もいるのかー。

・カフェインに敏感に反応する

コーヒー大好き。敏感に反応しているから、好きなのか?
いや敏感に反応は、この場合、苦手の方かな。

・明るい光…に圧倒されやすい

夏の太陽とか写真のストロボが苦手。これもみんな苦手だよね? と思っていたのだけど。写真のバチッはすごい頑張って目を開けなければいけないな。小さい時の写真で目をつぶっているのが多いのってこのせいだろうか?
遮光カーテンは必須。
体調わるくなるとスマホは見れなくなるなー。
ずっと目の色素が薄いのが原因と自己判断していて、ある時、眩しさの原因って色素のせいですよね? と眼科で聞いた事があった。 いや(検査名はわすれたけど)普通の反応ですよ。という返事がもどってきて、拍子抜けしたことがあった。
こっちの性質が影響しているのかな?

・…空想に耽りやすい

あるよねー

・短期間にたくさんのことをしなければならないとき、混乱してしまう

・一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
・ミスをしたり物を忘れたりしないようにいつも気をつける

わたしの職場を覗かれましたか? 笑
その通りですよ。
いま想像してみたのですが、
こうだよね? 君。 なんて理解して、パスに気を配ってくれる上司がいたら惚れるレベルだわ。マンガの世界です。

・空腹になると、集中できない…強い反応が起こる

これも、職場を覗かれました? の質問。
忙しくても絶対昼抜きで仕事はあり得ない。わたしを空腹状態で放置するな。
は自分でわかってました。

・デリケートな…味…を好む

塩コショウ味好き。ほとんどこれでいいかと思えるぐらい。
あと、味気ないぐらい、わたしは「粉味」と呼んでいるのだけど、小麦粉、砂糖、バター、以上。小麦粉、塩、以上。みたいな味好きだなーという認識ありました。
食べると使われている調味料がだいたい分かる。もこれに当たるのかな。
しかし食に関しては、わたしはほぼ食べられないものがないし、食べたことのないものが食べたい欲求もあります。それはHSSの方の性質なのかな。

これらの質問群に答えてみて、みんなそうでしょ? と思えるものが多かったのは、自分にとって普通の感覚であることの証拠だし、わたしの職場を覗かれました? と思える項目については、これがまさか感覚の部分に関係していると思わなかった。ので、チェック項目を受けるうちにドンピシャな感じがありました。

人と一緒の時間が長いと苦しくなるのは、ただ、神経システムがそういうふうにできているのです。感じる力が強く、刺激量が許容量を超えているということ。

これで『正式』に、疲れていい。と言ってもらえた。
これで『正式』に、わたしは疲れていい。のだ。

心ゆくまでひとりの時間をとり、感じすぎた刺激を流すことで、自分らしい穏やかさや明るさを取り戻すことができます。充分にひとりの時間をとり、新たな刺激を楽しむ余裕があって初めて、また人と一緒に過ごしたい、誰かとワイワイ話したいという気持ちが起きるのです。

そうしている、今。 私には必須であると感じたから、こうした。
でも、人からの賛同は諦めていた。こうして『正式』にそうしなさい。と言われる心地よさったら、ない。この言葉が聞きたかった。

「仕事で効率やスピードを求められると、どうしてもできないんです」

 なんでみんながあんなに雑に仕事ができるのか、わからないんです」

無茶わかるーー
人の仕事の雑さっぷりが目につき過ぎて、しかもその人が称賛されたりすると、やり切れない気分になるんですよねー
どうしてもできない。この言葉に尽きるんです。

「繊細さん」と「完璧主義者」は違う

シミュレーションを、繊細さんは自動的に行います。

「気づいたから対応しているだけ」「リスクを防ごうとしているだけ」完璧主義とは別物なのです。

完璧主義者だよね? も言われたことあるなー
ぜんぜん腑に落ちなかったけれど。
そう、その通り!
完璧を目指しているのではなく、滞りなく進めるためのリスク排除、後にここで詰まるとより時間をとるので先に排除。をしているだけなんですよ。
どちらかというと、最低限と思っているぐらい。

「ベストがわかるからこそ動けない」という状態になっています。

「考えすぎて動けない」「ベストを求めすぎて、動けなくなってる」
そう気づいたら、「とりあえず」を取り入れると、日々の仕事や生活がぐっとスピーディに進みます。

わたしは停止したときに「まぁいっか」をよく使っています。
この言葉が口癖だな、とあるとき気づいたのだけど、それがわたしが停止しやすくなる性質があることが関係している、と今改めて把握しました。


つづく。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?