[3週間で11か国詰め込み女1人旅]シャフシャウエンに深夜に着いて途方に暮れてたら良い人がホテルまで案内してくれた!行き当たりばったりでAll OK!
バスターミナルがあると思い込んではいけなかった
フェズからシャフシャウエンには夜行バスで移動し、到着予定時刻は夜3時ごろだった。
私たちは、今まで言ったところが大小関わらず、大体バスターミナルがあるところに行っていたせいか自然とここにもあると思い込んでいた。
しかし、降ろされたのは至って普通の道路だった。
住宅街の坂に降ろされ、一緒に乗っていた方達は迷うことなく各々の目的地まで解散していった。(ここの住民だったのかな)
けど、私たち2人は行く当てがない。
3月といえども夜は冬並みの寒さ。
ターミナル で朝まで待てばいっかあという楽観的な考えはモロッコでは通じなかった。
ホテルを探すには所々明かりはあってもあたりは真っ暗で、自分たちが今どの辺にいるのかもわからない。それにホテルがあっても今は深夜3時。
明かりが点いている家は1軒もなかった。
人がいそうな気配もない。
とりあえずここにいてもしょうがないと
体を温める理由もあって、坂を登ってみることにした。
(本当に寒かった)
これから約3時間ほどどうすれば良いか途方に暮れていたとき、1台の車が近づいてきた。
車には若い男性が運転しており、「どこ行くの?どうしたの?」と声をかけてきた。
「ホテルか泊まる場所探してるんですが…」
「今?こんな時間に?」
「ああ、はい…」
「OK。俺の知り合いのところに連れてってやるよ」
「え…?!」
正直怪しさ満点。
それにモロッコだし、連れてってもらって高額な料金ぼったくられるのかなとか色々考えてしまった。
「こんな時間に開いているホテルなんてないよ。知り合いのところ連れてってやる」
彼はすごい説得してくれて、その間私と友人は話し合った。
本当に彼を信じて良いか。
ついて行っても良いか。
逆に自分たちでホテル探して見つかる可能性があるのか。
もしもの時は…。
などなど。
結局金額次第だなってことになり、金額を聞いて乗ることにした。
彼は車で坂(結構道幅狭い)を登ったりクネクネしてある場所にたどり着いた。
(移動時間5分~10分くらい)
しかし周りを見ても電気なんか点いていない。
彼はある家に行き、ドアを叩き始めた。
そうすると、窓からおじさんが顔を出してきた。
この時、私たちは緊張と不安がありながらも面白がっていた。
この文章を読んでくれている方の中には、もしかしたら真剣に読んでいる方もいるかもしれない。
(心配に思ってくれていたのなら相当申し訳ない)
ただ私は基本どんな場面でもスリルを楽しみ、面白がる性質なので、
この時も
2人で若い運転手と呼び出されたおじさんを面白がって見ていたのだ。
「ちょ笑。おじさん寝てたよね笑」
「さすがに知り合いでも夜中に叩き起こされたら迷惑やん笑」
「絶対おじさん不機嫌だよ笑。入れてもらっても対応悪そうじゃない?
こんな時間に来るんじゃねえよって」
「ありえる笑。てか部屋ない場合もあるよね」
「それな笑。むしろここならいつも部屋空いてるとか思ってたらおじさんに失礼じゃん」
「てかすごい話し込んでるし、なんか申し訳ないね。こんなどこぞの誰かも知らない人を泊めさせるために…深夜3時に笑」
とまあ不安2、面白い8といった割合でこの状況が楽しかったのである。
男性は話し終えたのか、車に戻ってきて「大丈夫だよ」とドヤ顔でサインしてくれた。
案の定ホテル代は最初に聞いた額より値上がりしていたけど、
車乗せてもらって、ホテルまで連れて行ってくれて、叩き起こして紹介してくれて、こういう経験をさせてもらったお礼と考えて、素直に払った。
おじさんは笑顔で(怒ってなかった笑)中に入れてくれた。
部屋は思った以上にちゃんとしていてテンション上がった。
というより思った以上に可愛すぎてテンション上がった。
もう4時過ぎる頃、朝起きたらすぐに行動に移すためすぐ寝ようと思ったが、
こんな楽しい経験はずっと話していたく
寝る時間は遅くなったが、朝は軽快に起きれた。
改めて部屋を見渡すと、モロッコデザインで可愛い!
しかも屋上に登れる階段を発見し、登るが…
可愛いすぎる!!!
お洒落だし、写真が映えすぎて、朝からテンションMAX!!!
あのお兄さん、こんな良いところを紹介してくれたなんて…ナイス過ぎる。
本当にあの時、ついて行って良かったと感謝した。
私は常々旅行運だけは良いと思っている。
だから最終的に導かれて良い感じになるのだと信じている。
今回の出来事も私の運を確信させるものになったのだった。