行基

文明と地図を考える その15 「行基図」①

前回の記事では、中世の地図の集大成、イドリーシーの地図について触れました。

それまで触れた古代から中世までの地図をそれぞれ見ていくと、思想的な部分と数理的な部分のバランス、そして実用性をどれくらい重視するかなど、当時の社会背景が地図によく表れていました。


今回から少しの間、ちょっと地域を変えてみたいと思います。
取り上げるのは日本の地図です。
ひとまずは古代から近世(江戸時代)まで、地図がどのように変わっていったのかを見てみたいと思います。

というわけで…今回のテーマは


日本の最古の地図とは?

2週間ほど前、大きく取り上げられたニュースがありました。

それは「最古級の日本地図発見」というものでした。

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