わたし流カニューレバンドの作り方①〜型紙作り〜
気管切開をした人は、切開したところから気管カニューレを入れておく必要があり、それが抜けてしまうのを防ぐためにカニューレバンド(カニューレホルダーともいう)というものを首に着ける。
気管カニューレはメーカーによって微妙に形が違うようだが、とりあえずここでは娘のカニューレを載せておく。
そして、このカニューレには紐が付属しているのだが、看護師さんの勧めもあり私はその紐は使わずにカニューレバンドを手作りしている。
作り方は正直言って自己流だ。ド素人なので、プロの方には見せられたものじゃない。
でも、一応それなりにこだわりを持って作っている。それは
・娘の面会中にもある程度作れること
・作りやすいこと
・ミシンで縫うところを極力少なくすること(特に首に当たる部分)
の3点。
その結果、道具、生地、バンドの形状、マジックテープなどの小物類を変更しながら、今のカタチに落ち着いた。
今までの失敗作も紹介しつつ、現在のバンドの作り方をまとめてみようと思う。
案外、自分でも久しぶりに作ろうとすると作り方を忘れてしまっているので、備忘録も兼ねている。
※前回の記事で紹介した道具を使用しながら作っているので、そちらもご一読くださると幸いです。
完成品
まず先に完成品を載せちゃう!
表↓
そして裏(首に当たる側)↓
(若干シワシワなのはご愛嬌で…!)
ご覧の通り、マジックテープ+上下にハネが付いているタイプだ。
なぜ上下にハネを付けたかと言うと、娘はまだ赤ちゃん体型なので首が短い。上下にハネがないと首のちょっとした角度でマジックテープが皮膚に当たり擦れてしまうのだ。
最初に病棟の看護師さんにスタンダードな作り方(上にだけハネが付いているタイプ)を教わったのだが、(これ↓)
ハネのない下側が首に当たって擦れて赤くなってしまった。
ちょっと分かりにくいが、そのときの写真↓
これを、上下ハネ付きにするとこのような感じだ。↓
うーん…口がかわいい。(そこじゃないw)
しっかり上下共に保護されているほうが娘には合っていることが分かった。
(そして何よりこの方が簡単に作れる。)
型紙作り
まずはメモ用紙に寸法を書いておく。
↓メモの通りに方眼紙に描き、ハサミでカット。
↓切り取った型紙がこちら。形はただの長方形で使う布も1枚だけ。楽チン!
↑2本の横線に①、縦線に②と書いた。
この数字のとおりに折る。
まずは①(上下)を折り、
次に②(左右)を折る。
中央部分はぴったり合うわけではなく、5mmずつ長くなっている。後で調整してからカットするためだ。
上の写真の両端、マジックテープを縫い付けるところに赤ペンで印をつけている。
最終的にこのマジックテープの端から端の長さが、カニューレのバンドを通す穴から反対側の穴までの外周の長さ(娘の場合14cm)になるようにする。
型紙の端からマジックテープまでの長さは左右ともに1.5cm。(初めは0.5cm、次に1cmにしてみたが、1.5cmが一番カニューレが首に当たるのを防げるのだ。)
なので、娘の場合のバンドの横の長さは
14cm(穴から穴までの外周)+1.5cm+1.5cm=17cmとなる。※下の写真参照
バンド作製で一番大事なのは、このカニューレのバンドを通す穴から反対側の穴までの外周の長さだ。これが合ってないと首が苦しくなったり逆に緩んで事故抜去につながったりするので、しっかり測っておくことをお勧めする。(娘は看護師さんに測ってもらった。)
それから、バンドの縦の長さは、4cmがちょうどよかった。5cmでも作ってみたが、太すぎた。
(このあたりは個人差があるので、本人に合う幅にしてあげるのが一番いい。)
これでひとまず型紙が完成。
次にこれを生地に描き写していく。
とりあえず今回はここまで。
分かりにくかったらごめんなさい…。
説明が難しい…!
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