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中卒おっさんが行政書士試験合格した話最終回

今までダラダラの長文な上に駄文をお読み頂きまして誠にありがとうございました。これにて最終回です。

これから行政書士試験を目指す方

志し高く持ち試験を受ける事を決意された方、自分みたく最初は何となく行政書士を選び受験する事を選ばれた方など様々だと思います。

合格率や試験内容から見れば、宅建士よりは遥かに難しく、相応に学習時間が必要になる資格試験だと思います。もしかすれば、単純に合格率だけを見て勉強する前から尻ごみをする方も中にはいらっしゃるかも知れません。

ですが、大丈夫です。

生粋の中卒40代解体作業員のおっさんでも、何とか合格出来る資格です。
頑張って時間を確保し、気合い入れて勉強すれば十分に合格出来る可能性がある資格試験です。自分で言うのも何ですが、簡単では無いものの、難易度だけで見れば八士業の中でも1番手が届き易いと思います。

仮にですが、やる前から諦めていたとしたら勿体ないと思います。自身の武器を増やそう、新たな選択肢を増やそうなど理由あって資格取得をお考えの方は是非ともチャレンジしてみて下さい。

実際のところ

試験事ではよく巷である、底辺からの逆転合格!とか落ちこぼれからの大逆転合格!低偏差値からの逆転合格!とか何やら自分でも出来る気にさせられそうな心躍らせるキャッチフレーズを目にしますが、よくよく調べてみれば「底辺からの(有名難関大学中退)」とか「落ちこぼれ(ごりごりの進学校出身)(大卒の自称落ちこぼれ)」とか「低偏差値から(超頭の良い集団の中では)」だったりします。

もっとも、それはそれで、日々しっかりと勉強を頑張ってきた成果だと思いますので凄い事かも知れません。学歴のない自分からしたら、そもそも大学おろか、高校出てる時点で凄いですからね。

自分は以前、そういったキャッチフレーズを見ると、自分の不勉強を棚に上げて自然と斜に構えてしまっていました。「実際はさぁ~もともと勉強出来てたんだろうね~あえて、何故に底辺を擬態をするのかな笑」などと飲み会とかで話をしていました。

自分は、生粋の中卒です。(自分が悪いのは大前提です)
ただの勉強嫌いで進学とは縁もゆかりもない人生でした。当然、進学校などではありませんし、かすりもしていません。そもそも実力がありませんでした。何ならずーっと成績は小・中と学年で最下位争いが安定ポジションでした(ずいぶんと母親を泣かせたと思います)高校だって勉強嫌い過ぎて本当に偏差値の低い高校を2度も辞めています。

20代の時に、たまたま現・宅建士(当時・宅地建物取引主任者)を持っている人に馬鹿にされたので、生来の負けず嫌いもあって、そこまで言うなら見返してやろうと思い勢いとノリで試験を受けました。その時も先ず、漢字が読めなかったので辞書(引き方も相当怪しかったですが)片手に漢字そのものと意味を調べつつの勉強から始めました。

1日約6時間、仕事終わりに2カ月半程でしょうか、過去問中心に勉強してせっかく宅建士を取ったものの、不動産会社に就職するわけでも、自分で不動産会社を起業するわけでもなくと特に何もしませんでした。第一話でも書いていますが、多少の理由はあっても行政書士だって最初はそこまで志し高く持って勉強を始めようと思ったわけではありません。

勉強を続けている内に、問題一つ満足に解けない日々を過ごしながらも、沸々と「負けたくない」「絶対に合格してやる」という強い想いが沸き上がり始めてきたので気合いフル注入で、ただただ3カ月ちょっと自分なりに試行錯誤(情報収集)も加えて必死に勉強しただけです。今では勉強当初よりも遥かに志し高くなっているつもりです。

勉強期間は短期か長期か

乱暴な言い方かも知れませんが、短期だろうが、長期だろうが、合格すればどうでもいい事だと思います。仮にですが、短期間で合格した人が受験回数も含めて、長期間勉強されて合格した人よりも優秀だという根拠は全くありませんからね。

じゃあ、短期合格を目指したお前は何なんだ?と思われるかも知れません。仕事柄もありますが、自分は単純に性格的に長期学習が出来ない(やった事無い、もしくは長期間続ける自信が無い)タイプだと思います。

人によっては、長期学習が出来ない方、早く合格し早くそのステージに立ちたいと思われる方や長期間じっくり腰を据えてしっかりと勉強をしたい方など様々です。

自分みたく、性格的に長期間勉強経験が無い(出来ない)タイプは、短期間で武器を得るなら当然、短期合格を目指すしかありません。出来るだけ無駄を省いて、手探りながらも一直線に最短ルートを目指すしかありません。

逆にしっかりと計画を立て、じっくりと腰を据えて勉強される方は、各科目対策を相当深いところまで勉強が出来るでしょうし、判旨読み込みや過去問も何万問って解けると思いますから(肢別合格革命は本当にお勧めです)、その分合格率も着実に上がりますよね。

3カ月ちょっとの間で、実際に自分がどれほどの時間を勉強したのかは管理して無かったので分かりませんが、初学者で合格に必要な勉強時間が800~1000時間ほどと言われていますから、自分のライフスタイルに照らし合わせて無理なく出来る範囲を選択するのが一番だと思います。

短期でやろうとすればするほど、何処かで必ず無理しなければいけなくなると思いますからね。実際に、自分みたく無理がたたって試験当日に絶不調に陥る可能性もあり得ます。

短期合格講座メリット

予備校によっては数ヶ月という短期合格を売りにしているところもあります。自分も大変お世話になりました。自分が受けたところは、短期間を売りにするだけあって、徹底的に無駄を省いた講座でした。

もちろん、根拠無く省いているわけではなく、各社ともに徹底的に過去の試験を研究し、データを集めた結果で省いていると思います。それこそ、最短ルートで合格する為の講座であり、お陰で各試験科目を最短ルートを効率良く勉強出来たと思います。

短期合格講座のデメリット

最短ルートを目指すが故に、必要無いと判断された部分はガンガン飛ばしていきます。令和6年度試験では、記述で「動産先取特権」が出題されたとの事ですが、自分が受けた短期合格講座では、この「先取特権」を思いっきり飛ばしていました。

講座で飛ばした部分をどうするか?
自分は「合格革命肢別」で補完しました。講座テキストに掲載はされていますが、講座ではやらない。しかし、合格革命を解いていると先取特権は必ず出て来ます。試験科目が法律である以上、講座でやらないからといっても油断は絶対に出来ない為、講座でやらなくとも合格革命では勉強しました。

合格革命で解説をしっかり読み、どうしても理解がし辛い部分だけは講座でやらなくともテキストで確認する。この繰り返しで補完していきました。
如何に優れた講座であっても、妄信的に講座でやった部分だけを勉強するのはテキストなど教材からみても勿体ないと思います。

特に短期合格を目指すなら自分で多少なりとも、情報を集め考えて学習内容を補完していくのは絶対に必要だと思います。
当然、「ケータイ行政書士ミニマム六法」で該当箇所の条文を読み込みつつ合わせて補完していきます。

情報集めの一環として、「ゆーき大学」さんは本当にためになりました。
一日の学習仕上げに何度も見返したりもしました。これから勉強される方は是非とも見てみて下さい。販売されている教材は一切購入しませんでしたが、メインではないものの、質の高い講義を無料で見る事が出来ます。

合格後

令和5年度行政書士試験合格後、本来であれば直ぐにでも開業したいと思っていたのですが、諸事情が重なってしまった為に今だ開業には至っておりません。ですが、そろそろ落ち着きが見えて来ましたのでせっかく得た武器を手に開業しようと考えております。別に資格マニアではありませんので笑

開業するにあたって、各種登録手続きはもちろんですが、長期間勉強が出来ないタイプとは言いながらも資格の性質上、業務上、日々勉強は続けていかなければならないと強く思っていますので、堕落する事無く勉強は続けるつもりです。行政書士の取扱い分野は多岐に渡る上に、重い責任も付いてまわるので中途半端や不勉強では対応出来るものではないと思っています。

どの分野を専門的に扱うのか、正直まだ絞りきれておりませんが、自分の強みを活かし「何か困った時にあいつに言えば解決出来るよ」という非常に大雑把な枠を目標にしたいと思います。

当然、問題を解決する為には他の士業の先生方と連携したり、相談に乗りながらも、他の士業専属分野を犯さない様に注意しながら進めていきたいと思っています。

もしかしたら、長期間出来ないとは言いながらも・・・次こそはしっかりと腰を据えて、計画を立て興味を持った司法書士試験にチャレンジするかも知れません。それこそ長期を見据えなければ、どれほど頑張っても自分では数ヶ月程度では取れない超難関資格だと思います。

最後に

だらだらと書いてきた駄文をお読み頂きまして誠にありがとうございました。これから行政書士を目指される方にとって1ミリでもお役に立てたら幸いです。

自分の偏見かも知れませんが、勉強慣れされている方からすれば、試験事はある種のテクニックが通用するものだと思います。ただ、勉強に不慣れであっても講座を申し込もうが、独学で勉強しようが、勉強を続けてさえいれば、自然とそのテクニックを一部分でも取得する事が可能だと思います。

ですが、相応に難関試験だった場合、最後の最後は「気合い」に行き着くと思います。自分は最後の砦として、これしか無いと思っています。テクニックだけでどうにかなる世界ではないですからね。

「絶対にこの資格を取りたい」「絶対合格したい」「絶対に負けたくない」など人には様々な理由や想いがあると思います。

これらを達成するには、自信満々かつ超優秀で勉強超得意な人以外、凡人(自分は学業において凡人以下でしたが)は辛い時であろうが、調子が良い時であろうが、眠かろうが、忙しかろうが最後は自分で決めた事を足掻きながらもやりきる為に気合いで乗り越えるしかないと思います。

受験資格に制約が無いものは平等だと思います。学歴縛りが無いものは本当に平等で行政書士もその一つです。絶対評価で180点以上取る。取れたら合格、取れなかったら不合格。実にシンプルな世界です。

今までの経歴(公務員の特認制度はありますが時間掛かります)も学歴も何も関係が無い世界です。受験の為に一定の偏差値とやらも必要ありません。

持論になってしまいますが、受験テクニックは優秀な講師陣が居る各種予備校で学べます。ですが、他人から本当の気合いは学べません。自分の中から強烈な想いと共に絞り出すしかありません。

これから行政書士を目指される方、結果が振るわずリベンジをされる方、迷っている方、様々だと思いますが、大丈夫です。強烈な想いと共に気合い入れて決意し勉強を続ければ、繰り返しになりますが勉強大嫌い人生を歩んできた中卒40代おっさんでも手が届く資格です。難関試験の部類だとは思いますが、決して手が届かない資格ではありません

決して諦めず最後の最後まで足掻きつつやり抜いて下さい。
これから目指される皆様の合格を心よりお祈り申し上げます。


最終回の最長駄文をお読み頂きまして本当にありがとうございました。



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