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【オフラインラブ】恋愛に必要な3つのING
Netflixの「オフライン ラブ」が、めちゃくちゃ刺さってしまった。
デジタルデバイスをすべて置いて、フランスニースでガイドブック片手に旅する男女。連絡手段は「手紙」のみ!という設定。
手紙ってさ、いいよね。といっても、私が文通していたのはギリ小中学生くらいまでなのだけど、ガラケーを持ち始める高校生までは、PCのメールで生きてきた。
デスクトップPCのメールって中学生にとっては、ほぼもう手紙みたいなもんだったわけだけど、メールアドレスも紙に書いて渡す、あのドキドキ忘れられないし、いいんだよね、紙でね、やりとりするのって。
ガラケー時代の、「新着メール問い合わせ」をしながら、メールを待つ瞬間も忘れられない。1件受信しました、って赤くなると、心の底から嬉しくて、はやく受信して〜!ってモヤモヤするタイムラグさえ、今思えば愛おしい。
やっぱり恋愛って、不便であるほど熱が高まるのかもしれないな、と思ったりした。
はじめからクラスLINEとかあって、さっと友達追加するだけなんて、全然連絡が来るドキドキ生まれないよね。インスタフォローで、ポップに繋がれちゃう世界線で、急にDM来ても、別にあんまり嬉しくないかもな・・・
「連絡先を聞く」ドキドキも、「連絡が来る」特別も失った、超SNS時代は、恋愛においては失ったものも大きいんだろうな。
恋愛って3つのingが必要って言われてて、
「フィーリング」「タイミング」あとひとつは「ハプニング」らしいのだが、
インターネットのない世界は常に「ハプニング」と隣り合わせなわけなので、そりゃあ恋愛が生まれるわ〜としみじみと思う。
そんな不便な世界で生まれる恋愛ドラマが見れて、「オフライン ラブ」めちゃくちゃ良かった。
まず、ニースっていう丁度いい広さと圧倒的な美しさの街の選定がいいなあと思う。渋谷区と世田谷区を合わせたくらいって言ってたけど、観光地でいうと、そこまで広くない。
私は半年くらい前にちょうどフランス女一人旅2weekをやっていたので(それもまた今度書こう〜!)あの場所じゃん!LACのチョコ買った〜!あの階段登った〜!とかそういう目線の楽しさもあった。
参加者は青いガイドブックのみで、街を散策するんだけど、1日目は同じガイドブックを持っている人をさがすっていう、ウォーリーを探せより難しいやつ。
※ここからネタバレ含むのでお気をつけください〜
ミミ先生と呼ばせてください
そんな中、海をバックに出会ったショウとミミはドラマチックだったな〜!
こんなのすぐに恋に落ちちゃうじゃんね!とキュンキュンしながら、ミミ先生のハタチそこそこと思えない恋愛マスター感がすごくて、勉強になります!と思いながら見ていた。
・「それはワッフルに行きたいの?ミミと行きたいの?」
・いつもニコニコ、共通点を見つけた時のハイタッチ
・トイレに行って、さっと髪の毛を上げて帰ってくる様・・・
・手を繋がせる理由(寒いから、人混みだから、怖いから)が鬼のように出てくる
・突然のグリコ→完封→華麗なターン
発言ひとつひとつが絶対私より恋愛経験多いわ・・・と思わされるスキル超えて、伝統芸能の輝きすら感じました(詳しくは本編をご確認ください
運命のいたずらウィッシュレター
3日目に全員揃って、「ウィッシュレター」というものを配られるのだが、4日目〜9日目までそれぞれ、行き先が決まっていて、異性をひとり連れて行けるんだけど、
・渡されたら絶対に断っちゃいけない
・同じ日の人には渡せない
・同性同士なら変更可能
というめちゃくちゃ考えられた設定になっていた。おもしろすぎ。
ショウとミミ先生が同じ日になってしまう運命のいたずら!
恋愛経験なしのトウコちゃんが一目惚れしたユウダイ、このふたりも同じ日。
トウコちゃんはミミ先生と交換するように交渉するけど、ミミは悩んでいて、行き先が興味のある場所だったことと、ショウ以外にもアルというダンサーからも好意を寄せられているため、誰に渡すか、も悩んでいるようだった。
で、ここ私がめっちゃ好きなシーンなんだけど、
ミミ先生はアルの好意をちょっと利用してショウを焚き付けている部分がややあったと思っていて、これもまたスキルフルで好きだったんだけど、
大人なショウにはその戦法が通じなかったんだよね。
多分、ショウも恋愛経験が結構あるのかな、とお見受けしたのですが、
そういうやきもちやかせたりとかの戦法に冷めちゃうタイプだったのかなと思う。この恋愛マスター同士のやり合いが私は大好きで、
「交換する・・・?」と少し悩んでいたミミ先生が、トウコちゃんとの話し合いから戻ってくる前に、もうショウはウィッシュレターに書く人を決めていたのである。
戻ってきたミミに、もう決まった、というショウ。
「ラフにいった、まだDAY4だから」と言って、
もうみんなの前でいいっす、といってカナカさんに、もっと知りたくて、とウィッシュレターを渡すのだ。え、かっこよすぎか。おい。
ミミ先生もさすがに苦笑い。この玄人同士の恋愛のせめぎ合い、めちゃくちゃいいんですけど・・・
そして、ミミ先生が、アルに渡すんだな〜と思って、ふむふむと見てたら、
ミミ先生、ぜんぜん話したことないであろうアツシに渡すんですよ!!!!
恋愛マスター怖すぎだって!!!!!!!!
最年長のアルの顔見てられないっす!
BUMPの世界にいるショウカナカ
私はショウカナカがめちゃくちゃ好きで、カナカさんが経営者でキラキラした方なんだけど、すごく気遣いもできる素敵な女性すぎる。
見た目はストロングスタイルっぽいし、ニコニコしてるミミとかナナミがモテるのはわかるんだけど、やはりショウが選ぶのがカナカさんってところがマジで大人だよな、わかってる〜!ってなった。3歳の歳の差のせいで、敬語まじりで「カナカさん」って呼ぶのもいいし、途中から「カナカって呼んでいい?」って確認するのも大変素晴らしかったですね。
あの落ち着いた空気感のふたりが、私は大好き!
ふたりでお絵描きしてたシーンで、令和ロマンが「BUMP OF CHICKENの世界じゃん」「くだらない唄じゃん」ってツッコミするんだけど、例えが秀逸すぎて、目ん玉飛び出た。
「得意の絵を描いてあげる 僕の右手と水彩絵の具で 丘の花は黄色にしよう その方が見つけやすいから〜〜〜」
FLAME VEINとユグドラシルは私の青春
地獄のデート(大人な20歳vs子供な30歳)
ミミアルの地獄デート「ミミから好意を感じない」とキレはじめる30歳も面白かった。ミミがね、めちゃくちゃ気を遣って盛り上げるんだけど、それがアルにはまたキツイんだよね。絶対的に、アルがもう少し大人にならなければならない局面なんだけど、それでも陰キャ代表(急に背負い出す)として私は、アルに「わかるよ」と言ってあげたい。
めちゃくちゃデートの予行練習して下見しまくったけど、アツシとのデートを優先されて、時間変更になってしまい、デートプランはすべてパー。
自分からウィッシュレターを渡したけど、アツシと一緒にいたかったのかな、ってことがちらつくし(まあ実際そうだし)、無理に明るくしてるミミが、もっときついんだよな。わかるわかる。
にしても実年齢と精神年齢逆なのか?って感じで、これまた面白いんだよね〜〜〜!
ミミちゃん、デートの帰りに待ってたアツシを見て、大号泣しちゃって、無理してニコニコしてた糸切れたんだな、って思わされるし、可哀想ではあった。そしてアルのハプニングを経て、完全にミミアツシの恋愛が盛り上がっちゃうの、恋愛の縮図すぎる〜
なぜユウダイは鬼モテするのか
俳優・モデルをしているユウダイが、本当にモテる・・・
恋愛経験のないトウコちゃんはもうベタ惚れなわけですけど、
教会で偶然出会ったマホさんも、ユウダイに思いを寄せているわけですよ。
もうマホさんがね、綺麗で会話もうまくて関西弁で、スカーフが似合ってて本当に素敵な女性すぎるんだよな〜〜
なんでこんなにユウダイがモテるのかしら・・・と見ていたわけですが、
見た目の格好良さは勿論なんですけど、会話が上手。本当に上手。
頭の回転も速いし、「言ってほしい言葉をくれる人」なんだと思った。
トウコちゃんは、あんまり恋愛経験がないからか、他の人と話す時はもっとフランクに楽しく話せるのに、ユウダイの前だともう完全乙女モードでデートプランも任せっきりで、本来の良さがぜんぜん出てないのも身に覚えありすぎて泣いた。好きすぎるとおもろい話全然できなくなるよね・・・
「ユウダイくんも運命の恋探してね」といった言葉に背中を押された、とかいって、パラシュートの約束をバラして、ナナミに走るユウダイはさすがに残酷ではないか・・・と思ったが、モテ男ゆえの結局追いかけたいんですね〜〜〜みたいなのも学びでしたわ。ナナミは多分まったくユウダイに興味なく、むしろ友達(トウコ)の好きな人、みたいな感覚が強そうだった。
ユウダイからの真剣な話聞きながら、あんな可愛い顔でスパスパタバコ吸ってんのかっこよすぎない?あそこでナナミに惚れたわ。
私だったら、「トウコとのパラシュート断った!?!?自分に好意がある子との約束、破るような男と絶対会わねーよ」くらい言いそうだけど、ナナミさんは、まあもし街であったら・・・くらいにしてあげてて優しいなと思った。あの街で探したけど、ぎりぎり会えない感じも切なくてよかったですね・・・
もし、ナナミが初めて手紙を書いた相手がケンスケじゃなかったら、ケンスケのポストが真ん中でなかったら運命の歯車は変わっていたかもしれないので、これまた面白いですね
最後まで頑張るトウコと静かに去るマホ
いやこの対比めちゃくちゃ良かったんですけど。
トウコちゃんはラストレターもユウダイに渡すし、その前に、長文のラブレターも渡して、最後まで頑張り抜く。
そしてパラシュート断られた白いベンチでずっと待っている。
反対にマホは、アルに「最後に話さなくて大丈夫?」と聞かれても、大丈夫、と言って最後にユウダイと話さない。
誰にもレターを書かずに、デバイスを持って去っていく・・・
最後まで頑張るのは恋、静かに去るのは愛って感じがして、私はどちらも素敵だったな。にしてもユウダイ羨ましすぎるんだけど、本当に一ミリもフラグないナナミを最後まで貫き通したのなんでなん?
こんな素敵なふたりによく靡かないな!?!?!?と思いながら、終わった。あと最後までミスターマセナ広場のアルも良かったな。
SEASON2も期待。
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